ザックに追い風 Jクラブ「南米選手権」に続々協力
サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)に朗報が舞い込んだ。日本代表が参加する南米選手権(7月、アルゼンチン)について、Jリーグクラブはリーグ戦期間中のため選手派遣に反発していたが、ここにきて一変。
J1首位の柏のように全面協力の意向を示すクラブが出てきており、風向きが大きく変わってきた。
東日本大震災の影響で延期されたJリーグの日程が、南米選手権が開催される7月に組み込まれた。このためJクラブ側は南米選手権への選手派遣に難色。
そこで日本サッカー協会とJリーグは、欧州でプレーする日本人選手15人の招集と各Jクラブからの選出を1人限定にするという条件をつけて、日本代表の南米選手権出場に合意した。
条件がクリアされなければ「辞退」となるが、ある在京クラブの幹部は意外な事情を明かした。「リーグ戦があるので選手を出したくないクラブもあるのだろうけど、うちは日本代表に呼ばれれば全面的に協力する。
何人でもいい。他にも出してもいいというクラブは意外にあるんじゃないかな。そんな話は(他クラブでも)出ているよ」
別クラブの強化担当も「1人限定はどうか。選手の気持ちを考えれば行かせてやりたい」。またJ1で首位に立つ柏も「代表に呼ばれればという前提で、選手の派遣に問題はない」。他にも複数のクラブが同じ見解を示しているのだ。
Jクラブが全面協力すれば南米選手権への参加に大きな支障はなくなるが、この変わりようはどういうことなのか。前出の幹部よると、日本代表に選ばれる可能性のある選手がクラブの事情で参加できないとあれば、Jリーグでの戦いにも集中できない。
ストレスをためこめば、当然良いパフォーマンスも発揮できない。実際に日本代表のイレブンは「クラブがOKすれば、代表に参加したい」と声を揃えている。そこで選手の心情に配慮することが得策と判断。「選手の経験やキャリアを考えれば、代表に行かせた方がいい」というわけだ。
日本サッカー協会の小倉純二会長は方針を変えたJクラブが現れたことに「話は出ているようだけど、まずは欧州組の招集に取り組みたい」と話すにとどめた。Jリーグ全体が方針を転換する可能性も高そうだ。
東スポ芸能 [2011/05/11]
http://g.tospo.jp/v/entame/ArticleTop.asp/jskycmi/Af2ji7wjsHpNTcQnPPeOd7MalqeG6rpYzCAn3n1mE9HziauAKazzvPOAIoAvHPMc84AtgCUc80zzgCqgMDAwMDAw/ArticleTop.asp?Cornerid=004&Entid=0000031186 2011年05月12日(木)付の東スポ
http://www.tokyo-sports.co.jp/touspo.php?tid=464 ザックに追い風!南米選手権への選手派遣でJリーグが一転して協力へ