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今週のサカマガより。
高校時代から俊さんを追ってきた記者の、特別リポートの一部。
「(サッカーに対して)いろんなことを犠牲にしてきた」という生活は
肉体に大きなダメージを与えていた。イメージどおりに体が動か
なければ、それこそ理想とするサッカーはできない。
加えて、走り続けてきた代償は確実に肉体に蓄積した。06年、
セルティックで絶頂期に見えたとき、実はこう漏らしている。
「足がさ、もう海外でやるには限界かもしれない。完全に動いて
いたときを100としたら、今は70くらい。それでも、その70を常に
試合で出せるようにプレーしている」
足首、ヒザ、腰、股関節…。数え上げたらキリがないほどに体は
悲鳴を上げていた。日本への復帰を考えたのはその頃からだった。
今回の負傷がこれほど長引いたのは、それが決して足首の捻挫
だけという単純なものではなかったからだ。