オランダの本田ブーム
http://iai.i.konaminet.jp/iai/view.php?uid=NULLGWDOCOMO&page=13-117-11-1 木崎伸也
いきなり質問。9月にオランダ対日本が行なわれたとき、現地の人が一番驚いたのは何か?
中村俊輔のFKでも、遠藤保仁のサイドチェンジでも、闘莉王の高さでもない。もちろん日本のクレイジーなハイプレスでもない。
答えは「本田圭佑が先発ではなかった」こと。
試合前、先発メンバーのシートが配られるとプレスルームには驚きの声が上がり、筆者はユーロスポーツで働くアナウンサーから「理由を教えてくれ!」と詰め寄られたほどだ。
「こんなに危険な選手を出さないで、日本は勝つ気があるのか?」と。
中村俊輔とタイプが似ているから……と説明しても、彼は納得しない。とにかく現地の人たちは、本田が起用されないことに憤りを感じていたのだ。
今回オランダを訪れたとき、日本では想像つかないくらい、本田への評価が高いことに驚かされた。
オランダに着いてフットボール・インターナショナル誌を買うと、4ページにわたって本田の特集が掲載されていた。
タイトルは「本田の能力を徹底分析」。(1)戦術眼、(2)テクニック、(3)フィジカル、(4)メンタル、が細かに分析され、
「VVVのヤン・ファン・ダイク監督が『ケイスケはオランダ一のMF』と言っているのは本当か?」ということが検証された。
その結果、13項目について10点満点で採点されたので紹介しよう。満点を得たのが、<トラップ・パス>の能力(10点)。続いて<クリエイティビティ>、<戦術眼>、<ドリブル>、<守備から攻撃への切り替え>が高く評価された(9点)。
また、<フィニッシュ>、<持久力>、<責任感>は8点、<スピード>、<ハードさ>は7点。
よく日本では本田はスピードがないと言われるが、オランダ人はそれほど問題視していないようだ。