結局走るとか関係なく、個の力が大事なんじゃん2

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129名無しさん@お腹いっぱい。
2006W杯直前マルタ戦後

中田英寿
「マルタ戦、俺が1番残念だったのは、ミスが多かった事でもワールドカップ初戦に向けて大勝できなかった事でもない。何よりも残念だったのは、
相手をなめたプレー(ちんたら相手に合わせたパス回し、そして何よりも走らないこと)を試合通してしていた事。日本の良さとされるパス回しの速
さやプレスの速さは、すべて“走る”というところからきている。
ボールのないところで味方を信じ“走る”事によって、パスコースをより多く作る事が出来る。それがワンタッチ・ツータッチでの速いパス回しを生む。
そして、FWからDFまでが“さぼらず”に無駄とも思える“走り”をすることによって相手のパスコースを消し、それが相手への速いプレッシャーを生む。
これがすべて日本の“基礎”だと思う。

日本の選手の技術は高いと思う。ただ、それを最大限に生かすためには出来る限り相手との接触を避けねばならない。この間のドイツもそうだし、
今度のオーストラリアも平均的に日本の選手よりも体も大きく接触プレーには強い。日本はその“走り”によってどれだけこの接触プレーを避けて
戦えるかが、キーになってくると思う。
日本には“都合”の良いことに、ここ最近は先週の寒空が嘘かのように天気もよくなり、気温も上がってきた。この高くなってきた気温の下で、日本
のように走れるチームはなかなかないだろうし、いかにまじめにひたむきに走れるかが試合を左右してくると思う。
オーストラリア戦、合言葉は“Run Run Run”。これが自信を持って戦うための言葉だと思う。

最後に……。
ミスというものは、積極的にプレイをするためには、いつでもありえることで、それを選手が気にしていてはいけない。ミスすることを恐れては勝利はない。
それがどんなに大きなミスであっても、ミスしたことを後悔はしない。それも自分の実力の一部であるし、勝つためには避けて通れないチャレンジだから。
がしかし、途中で挑むことを妥協したり、自分自身に甘えが出たり……それだけは一生後悔すると思う。
出来れば、みんなにも覚えていてほしい。PKを外した、オウンゴールをしてしまったなどの、直接得点に結びつくミスであったとしても、それ以外の些細
なミスであっても、これからの戦い、選手達のミスを責めるような事はしないで欲しい。
何よりも重要なのは、それ以外のところで、何をしたのか、全力を出してやったかどうか、だと思うから……。 」