ジーコのせいで4年間が無駄になったな・・・

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奥寺康彦
【監督の無策選手のせいにするな】

がっがりだ 世間の関心は後任のオシム監督に移ってしまっているが 
26日の退任会見でのジーコ監督の発言に、僕は言葉を失ってしまった。
個よりも組織が優先するトルシエの後任として02年にジーコが選ばれたとき
僕はジーコが、日本選手にとって不慣れな自由や個性をプラスしてくれると期待した。
しかし、戦術なきジーコ日本は、勝っても「勝ったことだけが収穫」のサッカーに終始し
負ければ豊富なタレントを生かし切れてない歯痒さが残った。

そして不安を抱えたまま迎えたW杯で一敗地にまみれた。
会見でジーコが述べた敗戦の弁は、「体格や体力の差で負けた」である。
何を今更と思う。15年間も日本にいて、日本人のフィジカルを知らないはずがない。
せめて日本人の中ではフィジカルに優れる選手を選ぶこともしないで、
体格差を克服する策を何ら講じずに負けながら、会見になって
「チームの主役は選手であり、監督の采配以上に選手の質が問われる」とまで言った。
ジーコだって現役時代に身を持って采配の重要性は知っていたはずだ。
試合をするのは選手だが、ピッチに送り出すまでは監督の仕事だ。
ジーコには監督の仕事がわかっているのか?

会見の締めは「日本のサッカーの手本はアフリカ」
日本人にあんな身体能力を身につけろというのか。
ジーコはどこまで日本人を理解していたのだろう。何とも無責任な“遺言”だった。
今回のW杯は日本サッカー史上屈指のタレントが揃った世代の
全盛期と重なっただけに、代表メンバーの人選や采配次第で、
もっとよい成績が得られたのではないかとも思う。本当に残念だ。〜中略〜

もったいない4年間だった。
26日に観戦したイタリア×豪州戦では、両軍の監督によるため息の出るような頭脳戦が展開された。
試合後に日本から届いたジーコの会見を見て、僕は何ともやりきれない思いになった。