▼日本の足かせ!中田ヒダ!(53かせ目)▼

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いまボルトンで中田英寿が苦しんでいる。明らかに何かおかしい。
1試合だけではなく、この数試合ずっとそうだ。
ピッチをよく走り回るが、ただ右往左往するだけで、パスを受け、相手から
ボールを奪うという、有効的なプレーが極端に少ない。
移籍して4カ月が経つというのに、背番号「16」はまるで慣れない国のリーグで、
まだ名前を知らないチームメイトのなかで空回りする、新加入選手のようなのだ。

かつて中田英寿といえば、精神的に強く、卓越したパスセンスを持つ選手だった。
ボールを持つときは背筋をピンと伸ばして、広い視野を確保し、相手選手が
ボールを奪いに来ても、決してボールを失わず、予想できないような場所で
絶妙なパスを繰り出す。
身体は決して大きくないけど、鋼のような肉体で敵の当たりを跳ね返す、
日本人離れした強さも持ち合わせていた。
730A:2005/12/23(金) 10:15:23 ID:8Y8Og0mC
だが、そんな中田英は、久しく見ていない。少なくともボルトンへ移籍してからは
一度もない。9月15日のUEFAカップ、ロコモティフ・プロフディフ(ブルガリア)戦で
デビューしたあと、センターMFという、中田英がもっとも能力を発揮しやすい
ポジションを与えられていた。
10月23日のウェストブロム戦で初ゴール。その6日後のチャールトン戦が、いま
思えば、最もかつての中田英に近付いた一戦だった。
前半は苦戦したが、後半は相手選手へ身体をぶつけ、ときにはタックルを
仕掛けてボールを奪取。
ボルトンの攻守のキーマンとして奮闘して、決勝点をアシストする活躍だった。
もちろん、かつての中田英とは程遠いが、このままレギュラーに定着して試合に
出続ければ、近い将来、完全に復活するかも、と思わせたのだ。
731B:2005/12/23(金) 10:16:11 ID:8Y8Og0mC
ところが11月に入ると低迷した。アラーダイス監督に「守備ができていない」としてプレーがシンプルなウィングへ転向させられてからは、さらにスランプへ陥った。
ウィングとは対面の相手選手に勝負を仕掛け、一対一の勝負に勝って縦へ
突破し、クロスを上げるプレーを求められるポジションだ。
4−5−1システムのボルトンのジャンナコポウロスや、ディウフ、ヴァス・テという
ウィングたちは、みんなそういうプレーで、得点機を作り出す。

中田英も彼の能力をもってすれば、できないことはないはずなのに、それを
しなかった。
例えば12月15日のUEFAカップ、セビーリャ(スペイン)戦では、そういうウィング
としてのプレーは、90分でわずか1度だけだ。
ほとんどの時間、トップへ走り込んでラストパスを待つという、ストライカーの
ようなプレーに終始したのだった。