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今、世界で最もおもしろいサッカーをすると言われる強豪・○○。
予選でまさかの快進撃を続け、手堅い守備とダイナミックな展開が売りとする欧州の古豪・△△。
そして、欧州のトップリーグで活躍する選手を多く抱え、今大会のダークホースと私が考えているアフリカの新勢力・□□。
ドイツW杯での対戦国を見て、衝撃と高揚感が体に走ったのと同時に、どうしようもないほどの絶望感を抱いたのは私だけだろうか?
正直、日本の予選リーグ突破の可能性は限りなく0に近い。
いや、0と断言しても良いだろう。
コンフェデ杯での素晴らしいサッカーを自ら放棄し、日本サッカーの限界、自らの限界を露呈した日本。
嘗てのセレソンの偉大なる10番に、名だたるフットボールネーションとの対戦で奇跡を起こすことを夢見るほど、私は楽天家ではない。
それに対し、ライバルである韓国は、日本に比べれば相当恵まれたグループに入ったと言えよう。
ポルトガル・ポーランド・アメリカと日本よりも数段苦しいグループに組み込まれた前回大会でさえトップでグループ予選を通過した韓国である。
今回のグループなら易々と突破を決めるに違いない。
それにしても、今さらながら思う。
前回大会で韓国にあれほどまでに差をつけられていなければ、これほど組み合わせに差はつかなかったのではないだろうか、と。
ベスト4に進出し、全世界に強豪国の仲間入りを認められた韓国と、ホスト国の義務を果たすところまでで力を使い果たした日本。
やはり、韓日W杯で日本は決勝トーナメント進出だけで満足する事なく、さらに上を目指すべきだったのだ。
ああ、あの時当時の監督にそのまま指揮を執らせていなければ。
そして、日本は前回と同じ轍を踏もうとしている。
日本サッカー協会は、大した吟味もせず「予選を突破したから」という理由だけでジーコの続投に踏み切った。
私は今、協会に対しての絶望感と、サッカーマスコミの一人として、いや、日本サッカーを愛する者として自らの無力さを痛感している。
断言しよう。
日本はドイツの地で最下位の恥辱にまみれ、隣国のライバルの躍動する姿を羨望の眼差しで見つめながら帰国の途に着くだろう。
しかし、それでも日本の「サポーター」はこれを暖かく受け入れ、「感動をありがとう」と叫ぶかもしれない。
そうなったら、もう私は日本のサッカー界、いや、日本人には何も期待しない。