ゆかり先生が拾ってきた猫、なし崩し的に教室で飼うことになった。
なまえは「マル」。目安箱で募集してつけた名前だ。
餌は日直があげることになっていた。
今日の日直は智ちゃん。授業も終わり、いつものメンバーで下校中。
とも「いけね、今日マルに餌やるの忘れた」
よみ「え?あ〜あ、腹減らしてるぞ、今頃」
とも「いいや〜明日で〜。」
榊「マル!・・・行って来る。」
そういうとダッシュで学校へ戻る榊さん。
ちよ「あ、あたしも」
とも「猫トイレもよろしく〜」
大阪「智ちゃんは行かへんの?」
とも「いいよ〜あいつらに任せた」
次の日学校に行くとちよちゃんと榊さんが小さなつづらを持っていた。
とも「なにそれ〜。うわ!「宝」とか書いてあるじゃん!」
ちよ「昨日、餌あげた後にマルちゃんに誘われて、後付いていったら猫屋敷につれて
行かれて餌のお礼にもらったんですよ」
榊 「ただ、開け方がわからなくて・・・・」
とも「いいなぁ、あたしももらおっと。」
そういうとみかん箱で寝ていたまるをたたき起こすと自分の弁当のカレーライスを
差し出した。
とも「ホレ、食え。あたしのお昼ご飯だからな。豪華だぞ。あははははは」
嫌がるマルに無理矢理食べさせると、
とも「さ、あたしも連れてってよ猫屋敷に」
マルは恨めしそうに智ちゃんを見るとトボトボと歩き始めた。
よみ「おい、ドコ行くんだよ、授業始まるぞ。」
とも「いいのいいの」
大阪「あたしも行く〜」
トボトボ歩くマルのあとをつけていくとやがて大きな廃屋に着いた。
マルは奥の方へサッと消えていった。
とも「な、なんか妙なところだな」
大阪「うわっ猫だらけや〜」
気が付くと猫に囲まれていた。
しばらくすると奥の方から大きなつづらと中くらいのつづらが運ばれてきた。
それぞれに「宝」マーク。
よく見ると中くらいのつづらは麻ひもで縛って閉じられており、
大きなつづらは紙で押さえてあるだけだった。
とも「おお、これか〜」
大阪「くれるん?」
大阪の問いかけにマルは「ニャ〜」と鳴いて奥へ消えていった。
とも「あたしコレいただき!」迷わず大きなつづらを選んだ。
大阪「じゃ、あたしはこれでええわ」と中くらい。
二人はそれぞれのつづらを持って学校へ戻って行った。
途中我慢しきれなくなった智ちゃんは
とも「大阪、大阪!開けてみよう!」
大阪「ええよ」
大阪がのろのろとヒモをほどくと
とも「いっせーの」
大阪、とも「それ〜〜〜〜!!、・・・・!!!!!!!」
とも「うわ〜!!!!オバケオバケ!!あわわわわ!!!!!!」
大きなつづらから大きなオバケがぞろぞろと出てきました。
大阪「うわわわわわ!!うんこや!うんこが出てきた!止まらへん〜」
中くらいのつづらからは次から次へとうんこが。
大阪「大惨事や〜。」
智ちゃんは白目むいて倒れちゃいました。
二人がボロボロになって教室に戻ると
ちよちゃんと榊さんがぶっ倒れていました。ちよちゃんはオモラシもしてます。
とも「ど、どうしたの??」
よみ「いや、小さなつづらから小さなオバケがぞろぞろと・・・うわっ大阪くせー!」
それ以来マルちゃんは教室に戻りませんでした。