1 :
三上佑介。 :
02/07/24 00:34 ID:??? 昔昔、エロ河童ことサダキヨがいました。
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:37 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは女の子といいことしたくてしかたありません。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:38 ID:gbC6sWhJ
しかしサダキヨは河童だったので女の子に相手にされませんでした。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:39 ID:gbC6sWhJ
どうしたらいいだろう? サダキヨは考えました。
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:39 ID:gbC6sWhJ
そうだ、女の子を河童にしてしまえばいい!!
悔しいサダキヨは「ともだち」と名乗り悪さをするようになりました
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:40 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは村一番の娘、サチに目を付けました。
村一番とは村市場の間違いでした。
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:45 ID:gbC6sWhJ
「おうい、サチよ。こっち来て遊ばねえかぁ。水がひゃっこくて気持ちええぞう」
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:47 ID:gbC6sWhJ
「いやじゃ。冷たすぎて心の臓が止まる」
(いろんな意味で)目がはなせません。w
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:48 ID:gbC6sWhJ
「じゃあ、河原で石拾いでもしねえかぁ。きれいな石がたぁんとあるぞう」
14 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:51 ID:gbC6sWhJ
「いやじゃ。苔むした石がぬるぬるして好かん」
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:53 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは困り果てました。このままでは、サチの尻子玉を抜いて河童にすることができません。
16 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:55 ID:gbC6sWhJ
サチがなにを言っても誘いに乗らないので、サダキヨは兄貴に相談することにしました。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:56 ID:gbC6sWhJ
「兄貴、かくかくしかじかと言う訳じゃ。どうしたらええんじゃろ」
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:57 ID:gbC6sWhJ
「そうさなあ……」
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:58 ID:gbC6sWhJ
「尻子玉が抜けねば、おまえが人間になるしかないな」
がんがれ!!サダキヨ!
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 00:59 ID:gbC6sWhJ
「えっ、おいらが人間に! ど、どうすりゃええんじゃ?」
22 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:00 ID:gbC6sWhJ
ここで兄貴はいたずら心を起こしました。勝手気ままなサダキヨに、少しお灸を据えてやるつもりでした。
やめろ!兄貴! 騙されるな、サダキヨ!!
「まず、背中の甲良がまずい。ウナギの脂に唐辛子を混ぜて、少しづつ甲良の隙間に塗り込んでいけ。そのうちとれる」
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:12 ID:p4F9X88s
「そして川から離れた所にある丘の上で三日間、オテントサマにおまえの頭の皿を晒して来い。」
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:16 ID:gbC6sWhJ
「それができたら次は頭の皿だ。てっぺんに毛が生えていないのは、これもまずい。 水掻きをとって皿にはれ。三日三晩手で押さえて、人間の神様に毛を生やしてくださいと祈ったがいい」
兄貴残虐すぎる…!!!そんな事をしたら背中がヒリヒリしちゃうじゃんか!
サダキヨ死ぬ!!
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:25 ID:mWu6PEcN
そして少女は赤い靴を履いて教会に行くのでした
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:25 ID:gbC6sWhJ
「最後に肌の色だ。溶いた赤土を全身に塗ったくってから、 大木の下でそれが乾いてはげ落ちるまでじっと我慢しろ。 それが終わればおまえは人間だ」
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:28 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは兄貴の言うことをバカ正直に聞きました。 兄貴の方は、サダキヨが最初のウナギで挫折すると思っていたので、それほど本気にはしていませんでした。
少女?!少女まで出てくるのかよ…!!サダキヨはどうなるんだ?!サチとは別人だよな?!
…サダキヨは漢の中の漢!!!漏れには絶対に真似できない…!
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:31 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは早速ウナギを取りに行きました。さすが河童だけはあって、ウナギはすぐに捕まりました。 が、入れ物がありません。サダキヨは考えました。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:34 ID:gbC6sWhJ
村の中から瓶を持ってこよう。 人はそれを泥棒と呼ぶのですが、サダキヨは気にしませんでした。
サダキヨ!騙されてるんだ目を覚ませ!!
37 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:38 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは日が暮れてから、ある一軒の家に忍び寄りました。 そこにはサチの一家が住んでいたのですが、サダキヨには分かりません。
やめろ!サダキヨ!そこはサチの家だ!!!!気付け!
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:41 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは自分の腰くらいの水瓶を探しだし、ばれないように持ち出しました。 ついでに、軒先にあった赤唐辛子の束も一掴みとってきました。
40 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:44 ID:gbC6sWhJ
早速そこにウナギを入れ始めます。捕まえては投げ入れ、捕っては入れ、捕っては入れ…… あっという間にウナギで満杯になりました。太く大きなウナギばかりで、たっぷり油がとれそうです。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:47 ID:gbC6sWhJ
赤唐辛子をちぎって瓶の中に入れ、よくもむと、ウナギの脂がべっとりと手に付きました。 サダキヨは河童の関節が柔軟なのをよいことに、甲良の隙間に次々と刷り込んでいきます。
ウナギ瓶…キモい!!サダキヨ犯罪者!
遂にやってしまったか!!!!!!
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:50 ID:gbC6sWhJ
そして異変に気づきました。背中が熱いのです。しかしサダキヨは続けました。 そうしているうちに、雄鳥が朝一番を告げ始めました。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 01:53 ID:gbC6sWhJ
熱い! 熱い! 熱い! サダキヨは慌てました。もう夜が明けてしまいます。 今日のうちに瓶を元の場所に戻しておかないと、村人に警戒されてしまいます。 サダキヨは瓶にウナギを入れたまま、大急ぎでサチの家に引き返しました。
…サダキヨ!!!
ちゃんと返すつもりだったのか!疑って悪かった、サダキヨ!!!
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:08 ID:gbC6sWhJ
サチは、ごとごと言う音で目を覚ましました。何者かが家の外でごそごそやっているのです。 「誰?」と戸を開けながら声をかけると、その人はすごい早さで走り去っていきました。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:08 ID:q1beCrjI
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:10 ID:gbC6sWhJ
サチは呆気にとられたまま見送りました。 ふとぴちぴちという音に気がつくと、なんと水瓶の中にウナギがぎっしりと入っているではありませんか。 サチはびっくりしました。 「ととさま、かかさま!」
サダキヨ俊足!100m13秒代でいける!!!
サダキヨは良いことした!!!!バンダイ許せん!
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:18 ID:gbC6sWhJ
サチが叫ぶと、何事かと二親が出てきました。 二人とも今年はやった悪い風邪の病み上がりで、少しふらついていましたが、瓶の中身を見てびっくりしてしまいました。 サチが一部始終を話すと、「不思議なこともあるもんだ」と、しきりに首を傾げました。 それから村人全員にお裾分けして、その日、村人達はウナギを食べたのでした。
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:20 ID:gbC6sWhJ
サチは、ウナギを持ってきてくれた人が誰なのか、気になりました。
サダキヨは神!
サダキヨだ!サダキヨ!
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:23 ID:gbC6sWhJ
一方のサダキヨはたまりません。脂を刷り込んだ背中が燃えるように熱いのです。 しかし我慢しました。これも人間になるためです。 次の日、サダキヨはまた同じ事をしました。その次の日もしました。 その次の日の事でした。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:25 ID:gbC6sWhJ
熱い、熱い熱い熱い! 痛い!! ポロッ…… なんと、甲良がとれてしまいました。
!!!!!!
サ ダ キ ヨ ーーーーーーーーー!!!!!!!!
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:29 ID:gbC6sWhJ
やったーーーーーーー!! まずは第一段階成功です! サダキヨはうれしさのあまり飛び跳ねました。 そしてもう用済みになった瓶をサチの家に帰しに行きました。 ついでに、とれた甲良も一緒においてきました。サダキヨにはもう必要なかったのです。
痛くないのか?!サダキヨ!!!
63 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:39 ID:gbC6sWhJ
サチは、またごそごそいう音で目を覚ましました。一言お礼が言いたくて、そっと扉に忍び寄ります。 「もし、あなた様は毎晩ウナギを瓶に入れてくれるお人ですか? おかげで父も母も、村人皆が元気になりました。なんとお礼を言っていいのか……」 サダキヨは、そこで初めてそこがサチの家だったと気づきました。 サチに嫌われたくなかったので、戸が開いていないのを幸いに、なにもしゃべらず逃げ出しました。
サダキヨ!その気持ちワカル(゚∀゚)!!
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:49 ID:gbC6sWhJ
サダキヨは川の水を頭からかぶっていました。冷たい水が火照った背中をそっと拭います。 サチのことを考えていました。サチの瓶を勝手に使った自分に、サチは怒るどころかお礼を言ってきました。 サダキヨは村人に悪さをしては怒られるばかりで、その気はなかったとはいえ、お礼を言われたことなどありませんでした。 サダキヨは、サチがますます好きになりました。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :02/07/24 02:53 ID:gbC6sWhJ
今夜はここまでにしたいと思います。 スレジャックみたいな形になってすいませんでした。 でも即興でも以外と何とかなるもんですねえ。
がんがれ!サダキヨ!
さて次の日、サダキヨは人間になるため、兄貴の言葉を思い出しました。 人間の神様にお祈りをしようとしましたが、人間の神様がどこにいるのか知りません。
村人に尋ね歩くわけにも行かず、夜を待って辺り一帯を走り回りました。 そして田圃の真ん真ん中に、小さなお稲荷さんを見つけました。
サダキヨはさっそく境内に入り、小さなほこらに向かって訪ねてみました。 「おうい、人間の神様。一生懸命祈るから、どうかおいらを人間にしてくれぇ」
そのときほこらの裏側には、年老いた古狐が大あくびをしていました。 不意にサダキヨの声を聞き、びっくりしてそっと下からのぞきます。 一匹の河童が人間にしてくれと頼んでいました。そこで古狐は言いました。
「お門違いや。なーんのお供え物もないのに、なんで頼みを聞いてもらえると思った?」 「えっ、なんぞお供え物が必要なんか?」 「そんなもん自分で考えぇ」
狐はそこでそっぽを向きました。もし河童が何か食べ物を持ってくればよし、そうでなくてもだめで元々です。 もちろんお供え物を食べ終わった後にサダキヨの願いを叶えるつもりなんかこれっぽっちもありませんでした。 河童を人間にするなんて、そんな力は狐にはなかったのです。
サダキヨは困りました。普通、お稲荷さんにはいなり寿司なのですが、河童のサダキヨにそれは思いつきませんでした。 「魚じゃだめかのぅ?」 「歯がだいぶ抜けておるから、柔らかいものがええな」 「キュウリはどうじゃ?」 「それはおまえが食いたい物やろう」
「わかった、また明日来る」 お稲荷さん(のふりした古狐)が欲しがるお供え物がわからないサダキヨは、再び兄貴に相談しようと思いました。 しかし兄貴は、かわいい河童の女の子とお出かけしていて、留守だったのです。 兄貴に相談できないサダキヨは、途方に暮れました。 #74と73は入れ替えて呼んでください。
―がんがれ!サダキヨ!!いなり寿司だ!
ふと気づくと、サチの家の近くに来ていました。 このところ、逃げてばかりでサチの姿を見ていなかったので、一目みたいと思いました。 しばらくして、サチが何かを持って出てきました。 それをウナギの描かれた木片とともに軒先につるし、辺りを見回して家に入っていきました。
― サ ダ キ ヨ と サ チ は お 似 合 い 。 くっついてくれ!!!
サダキヨは夜になり、家の明かりが消えたのを確かめ、そっと近づいていきました。 それはなにかがたっぷり詰まった大きなひょうたんでした。サダキヨは考えました。 これはウナギのお礼なのだろうか? 貰ってしまってもよいのだろうか? 木札の裏には、御礼と書かれています。しかしそれはサダキヨには読めませんでした。
表にはウナギが描かれていたので、何らかの関係はあるものと思えました。 サダキヨはまず木札だけを持って、お稲荷さんへ急ぎました。 「人間の神様! 神様なら学があるじゃろう。これ、なんて書いてあるか教えてくれ」 古狐はよく目が見えなかったので、もっと札を近づけるように言いました。
「御礼と書いてあるな。ありがとうという意味だ」 「ありがとうか。そうか! 一緒にひょうたんが吊してあったが、あれは貰っていいのか?」 「そのありがとうがおまえに向けられたものならな」 「そうか……神様、教えてくれてありがとう」 古狐はありがとうと言われて、なんだか照れくさくなりました。
サダキヨはサチの家にとって帰し、ありがたくひょうたんを手にしました。 栓を抜いてみると、お酒のにおいがぷんと漂ってきます。村人には滅多に飲めないようなよいお酒です。 少しなめてみると、あっという間にいい気持ちになってきました。 これは神様も喜ぶ。 サチのくれたものだと思うと、惜しくなって少し飲んでしまいましたが、これをお供え物にすることにしました。
早速お稲荷さんに持っていくと、遠くからお酒のにおいをかぎつけた古狐は、たいそう喜びました。 「これこれ、こういうものよ」 古狐は久々に変身し、ひげの爺様の姿になってほこらの上の方から降りてきました。 「神様、これをお供えします。だからおいらを人間にしてくれよな」 「おお、わかった、まかせろ!」 古狐は安請け合いして、さっさとひょうたんをひったくってしまいました。
古狐は煙とともに姿を消し、ほこらの後ろでお酒をなめなめ、底意地の悪い笑い方をしました。 間抜けのサダキヨがどうするのか見物してやろうと思ったのです。 サダキヨは、兄貴に言われたとおり、水掻きを取り始めました。 ビリッ、ビリッ、ブチッ…… 素手で自分の水掻きを引きちぎるあまりにも痛そうなサダキヨの様子に、古狐は目をまん丸くして見ていました。 こいつはとんでもないことをしてしまったのではないか。
やがてサダキヨは両手両足の水掻きを取ると、それを頭のさらに張り付け始めました。 全部張り終わると、両手でしっかり押さえます。そのまま微動だにしません。 古狐は時間がたつごとにそわそわしてきました。ついにたまらなくなり、また爺様に化けてサダキヨの前に現れました。 「これ、河童。そんなにしてまで人間になりたいのか?」 「そうだ、神様。もうおいらには甲良もない。どうしても人間になりたいんだ」
「そうか……で、その方法は河童に伝わっているものなのか?」 「そうだ。兄貴が言っていた」 古狐は、自分が神様でないことを言ってしまおうかと思いましたが、ただでお酒を手に入れて、お礼を言われて、 それなのにこんな痛い思いをしているサダキヨの人間になる行動を邪魔しているのが、さすがに後味悪くなってきました。
「どれ、手足を出せ」 傷だらけの手足に、先ほどのお酒を振りかけました。 サダキヨは痛がりましたが、消毒の意味もあったので、古狐は無視して続けました。 「ちっと待っとれよ」 そう言うと、古狐はまた煙とともに消えてしまいました。サダキヨは頭を押さえ続けました。
古狐は、薬売りを探しました。年に数回しかこの村にはよらないので、たぶん見つかるまいとは思っていました。 そこで、庄屋の屋敷に忍び込んで、ガマの油をちょいと失敬するつもりでした。 しかし古狐は、時季はずれなのに行李(こうり:旅行用の荷物入れ)を背負った男を見つけました。幸いです。 少し先回りをして、妙齢の女性に化け、おなかを押さえてうずくまりました。
男はまんまと古狐に声をかけました。 「もし、どうなされた」 「持病の癪(しゃく)が……」 「そいつぁいけねえ。さすってあげましょう」 男はすかさずすけべ心をおこし、古狐に近づきました。
ええ、ありがとう。 そう言って振り返った女の顔は、のっぺらぼうでした。男は肝をつぶし、へたり込みました。 古狐はさっと行李に近づき、品物を持ち出そうとしました。 たばこやでした。
>76>78 ありがとう。 今夜はつらいのでここまでにします。
続きは?
93 :
さく・え/ななし :02/08/18 00:28 ID:64S0KRro
あ、忘れてた。 明日から書きます。 あんま需要ないとおもうけど。
おもしろいので あしたにきたいです
やっとこ時間がとれた…… 続きいきます。
「なんじゃい、たばこ屋かい。臭くてかなわんのう」 古狐は元の姿に戻り、走り始めました。 やがて庄屋の屋敷が見えてきました。明かりはついておらず、皆眠っているようです。 「さて、どうやって忍んだものか……」
狐は考えました。 門は閉ざされ、塀は高くてとても上れません。忍び込むことは難しそうです。 そうだ、忍び込むのが難しいなら、どさくさに紛れてしまえばよい。 「火じゃな」
古狐は急いでたばこ屋の元にとって返しました。火打ち石と火縄を失敬し、屋敷に戻ります。 人間に化け、いくつもにちぎった火縄に火をつけながら、次々と屋敷に放り込んでいきます。 あんまり大火になっても困るので、うっすら煙が出てきたところで門をドンドンたたきました。 「庄屋様、大変だ! 火が出とる!」
「うるさいのぅ。誰じゃこんな時間に」 下男が門を開けると、見知ったような見知らぬような男が、火事だ火事だと騒いでいました。 ふと見ると煙が出ています。 「あっ! 大変だ!」 庄屋に知らせにいった下男を後目に、古狐は素早く屋敷に入り込みました。
皆が総出で火を消している間に、古狐はガマの油を探しだしました。 小さな壺に入っていたので、それごと持ち出しました。 脱出するために雨戸を開けると、予想以上に火の手が回っており、村人達が続々と集まってきていました。 「こりゃまずい」 井戸から火もとまで村人達が並び、もう水の入るものならなんでもという感じで、次々と手渡ししていました。
そんななか、壺を持ってどこかに行こうとしている男は目に付きます。 「おい、おまえも手伝え!」 古狐は言うことを聞かずに、火の手の向こうの門に向かって全力で逃げ出しました。 元の姿に戻り、ガマの壺をくわえて走りましたが、火の手は強く、しっぽの先を焦がしてしまいました。
「きゃっ」 古狐は門を出ようとしたところで、一人の女の子にぶつかりました。 サチでした。 勢いよくぶつかったので、壺は転がり、古狐は少し目を回しました。 「いたぁ……なんじゃろ。きつね?」
古狐はすぐさま目を覚ましました。 「あっ、待ちな」 サチの手をかいくぐり、壺をくわえて走ります。 サチは狐のしっぽが煙を上げているのをしっかりと見ました。
古狐はまず川に向かい、しっぽの火を急いで消しました。 「ちょいとした仏心のつもりがこの有様では、割に合わん。ま、ガマの油はワシにも役立つだろうて」 古狐は年老いて疲れていたので、よっこらしょ、と言いながらお稲荷さんに戻りました。
「河童、待たせたな」 「お帰り、神様。神様なんだろ?」 「おう、そうじゃ。怪しまれなんだように狐に姿を変えてはおるがな」 別にばれてもかまわないくらい疲れて、投げやりになっていましたが、古狐は一応演技を続けました。 「その火傷はどうしたんだ?」
「庄屋の屋敷が火事になってな。その上を通り過ぎたときに焦がした。これ開けてくれ」 古狐は鼻先で壺を押し出します。サダキヨは右手だけを使って器用に壺を開けました。 「そいつを頭と傷の部分につけるとええ。神薬じゃぞ。終わったらワシのしっぽにもつけてくれ。ひりひりしてかなわん」 サダキヨは古狐の言ったとおりにし、頭を押さえました。
「これで三日三晩たてば、毛が生えてくるんだろう、神様」 知るかい、と古狐は思いましたが、お酒をなめなめ、適当に言いました。 「ああ、そうじゃ。しかし三日三晩、おまえは飲まず食わずで過ごすのか?」 「たぶんそうなるじゃろう。ずっと頭を押さえておらねばならんし」 「あほくさい。てっぺん押さえたまま普通に過ごせばいいじゃろう」
まあおまえも飲め、と、古狐はサダキヨに酒を勧めました。 「そう言えばまだ名前を聞いておらんな。なんという?」 「サダキヨと」 サダキヨは左手でてっぺんを押さえたまま、ひょうたんを受け取りました。 「ふぅん。ワシは野火坂の狐(のびさかのきつね)と人間に呼ばれたこともあった。本当の名は知らん」
「神様でも知らないことがあるのか……」 「そりゃあるわい。それより、なんでおまえ、人間なんぞになりたがる?」 サダキヨはサチのことを話しました。 サチがサダキヨが見た中で一番かわいいこと。 村の女の子の中で(断られ続けましたが)自分の相手をしてくれたのがサチだけだったこと。 最初は助平目的で近づいたものの、訳も分からずお礼を言われて、悪い気はしなかったこと。 とどのつまり、サチのために人間になりたいのでした。
「河童だからだめだったんだ。だから、人間になればサチもおいらのことを好きになってくれるに違いない!」 最後にそう、サダキヨは言い切りました。 野火坂は黙っていました。 果たして河童が人間になったからといって、そのサチという娘がサダキヨを好きになるかどうかは別問題だと思ったのです。 「……ま、河童よりかは人間の方がええ、かも、しれんのう。だが、大事なことを見落としとりゃせんか? おまえが嫌われていたのは、おまえが河童だからなのかのう? よく考えた方がええぞ」
サダキヨは黙ってしまいました。 野火坂はひょうたんをひったくり、ちょっとあおいでから言いました。 「ま、時間はある。三日三晩でも、いくらでも好きなだけ考えるんだなぁ」 そのまま、ほこらの裏側に回って丸くなりました。しっぽの先もひりひりするし、とても疲れていたのです。 サダキヨは頭を押さえたまま、考え続けました。 そのまま、夜は更けていきました。
今夜はここまで。
113 :
さく・え/ななし :02/08/25 00:18 ID:XzHv2DOy
よく考えたら一月ぶりだ(w
simatta
donmai
.・
117 :
山崎渉 :03/01/12 20:49 ID:???
(^^)
118 :
山崎渉 :03/01/23 04:27 ID:???
(^^)
気になってよんでます。
test1
test2
test3
test4
aa
bb
f f
kods
てす
test
matigatta. kotti
131 :
山崎渉 :03/03/13 16:18 ID:???
(^^)
132 :
さく・え/ななし :03/03/13 16:36 ID:dKiI1hVG
サ〜ダ〜〜キ〜〜ヨ〜〜〜ォォォォ〜〜〜〜!!!
133 :
山崎渉 :03/04/17 11:38 ID:???
(^^)
134 :
山崎渉 :03/04/20 05:43 ID:???
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP) このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。 画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。 この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。 任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
136 :
山崎渉 :03/05/28 16:35 ID:???
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
(^^)
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
141 :
さく・え/ななし :03/08/20 01:25 ID:Tz8tGlOV
おい、サダキヨはどうなったんだ?元気か?
142 :
さく・え/ななし :03/08/20 01:47 ID:FXhWYz+3
143 :
さく・え/ななし :03/09/26 23:16 ID:lzUZlqhF
時は流れて早1年…世界は地獄絵図と化していた……!!
144 :
さく・え/ななし :03/09/27 22:44 ID:aWFbsbaw
サダキヨ率いる河童軍団が世界征服の為に行動を開始した。 それを受けて、立花と谷のおやっさんは、世界中の仮面ライダーに河童軍団撲滅を依頼した。
145 :
さく・え/ななし :03/09/28 10:49 ID:U7IgRyEf
それとは別に 河童の大量目撃に日本河童クラブも活動を再開した
146 :
さく・え/ななし :03/10/19 21:08 ID:xlW+JbVv
それとは別に サチには、金持ちのボンボンとの縁談が勧められていた。
147 :
さく・え/ななし :03/10/20 17:28 ID:aVYOH5WV
毎年村に水害を起こす荒暮川の治水と、河童の根城「深泥ケ渕」の埋め立てを してやる、そのかわりにサチを嫁によこせという、 村にとっては願ったりかなったりの縁談だった。
148 :
さく・え/ななし :03/10/21 17:36 ID:nFOjE5pQ
しかしサチは迷っていた。 金持ちのボンボンが近在に知れ渡るほどの悪癖の持ち主だったこともあるが、 何より、大人たちが言うほど河童が悪い生き物だとは思えなかったからだ。
149 :
さく・え/ななし :03/10/22 20:31 ID:U/4L8+Wc
「いろいろ思いはあろうがのう、金持ちに輿入れすればええ暮らしができるぞ。 病気がちのお父お母にも楽をさせられるぞ。 村も大助かりじゃ。色好い返事をしておくれ、サチ」 しつこく勧める村長が帰った後、サチはそっと戸棚を開け、 1枚の甲羅を取り出しました。
150 :
さく・え/ななし :03/10/24 01:23 ID:quVLwQJT
両親が病の折、背戸に瓶いっぱいの鰻とともに置かれていた甲羅です。 立ててみれば、サチの身丈に少し足りないほど。 こびりついた木屑や川海苔を払って陽にかざすと、 あめ色の中に深紅色の筋が立ち湧くように現れて、 なんともいかにも美しい甲羅でした。 見つめていると、サチの胸の奥にぼうっと火がともります。 「いったい、どんな河童の背なに負われていたのやら」
151 :
さく・え/ななし :03/10/27 01:03 ID:z8Uaj72r
サチは田へ出た親の夕餉の仕度を整えると、ひとり家を出ました。 西陽に輝く荒暮川の面に目を細めながら、岸をずんずん上ってゆきます。 浅瀬をザブザブ歩いて渡り、小さな滝を幾つか攀じ、 手燭を点してブナの森を抜け、ハッと明るい崖の上に出れば、 深泥ケ渕はすぐ目の下です。 サチは崖縁に身を乗り出して呼びました。 「おーい誰か! 甲羅をなくした河童を知らぬか!」
152 :
さく・え/ななし :03/10/27 21:46 ID:w9F/U/H8
深泥ケ渕はしーんと静まり、何の返答もありません。 けれど、耳をすましていると、サチの頭上で誰かのシクシク泣く声が。 「誰?!」 見上げると、渕の上に張り出した桜の枝に、男の子がひとりまたがって泣いております。 「どうしたの坊、下りられなくなったのか?」 こっくりとうなずく顔は、まだ数え5つにもならぬよう。 「よし、そこでじっとしておいで!」 サチは手燭を置いて、桜の幹にとりつきました。
153 :
さく・え/ななし :03/10/28 22:00 ID:fo5x5u2K
木登りはサチの得意。 あっという間に坊がまたがっている枝の元までたどりつきます。 「さあ、もう大丈夫。ゆっくりこちらへおいで」 手を伸ばしますが、坊はすっかり怖じけてしまい、身動きひとつできません。 「大丈夫、大丈夫だから」 いくら言っても、激しくかぶりを振るばかり。 サチは心を決め、枝の先へと乗り出してゆきました。 「じっとして、動いてはだめよ」 空にかかった月が、サチの手足と坊の顔を照らします。 「もう少し、もう少しだからね……」 やっとサチの手が坊に触れたとき、 「あ、サチねえ」 「お、お前は庄屋の坊!」 「サチねえ!!」 「だめだ、動いちゃ!」 サチの止めるのも聞かず坊が全身ですがりつく、その勢いに枝は大きくたわみ、 枝元でメキッと音がするより早く、サチと坊は抱き合ったまま落ちてゆきました。 暗く静まる深泥ケ渕へ……。
154 :
わむて ◆wamuteW7DE :03/10/28 23:12 ID:ooxXc4N0
____ <_葱看> / i レノノ)) ヽ 人il.゚ - ゚ノ、 みるまらー fヽ{:::::::::::}ノ (ヽ::::: ::::::|/) |::|:: ::::::|::ヽ ヽ::ヽ:::::::| |:::| ___|::|:::::::| ヽ:ヽ /:::::||.:::::::| || ノ´:::::::::::N):::::::| /| /:::::O::::::::ヽ|::::::::| |ノ ノ::::::::::::::::@::::::::::::ノ |:::::::::::O:/ ̄ ̄ ヽ::::::::::/ ` ̄´
155 :
さく・え/ななし :03/10/30 22:29 ID:Wu8DVQ4l
どれほど時がたったろうか、サチは頭上の声に目を覚ました。 「人間じゃ。人間のおなごじゃ」 「生きておるのか」 「そのようだ」 「ここを知られたとはまずいのう。殺してしまおうか」 「それは不憫じゃ」 「ではどうする」 「河童にしてしまうのはどうじゃ」 「おう、それはよい」 「河童じゃ、河童じゃ、このおなご河童にしてしまえい」 ハッと目を見開くと無数の河童が自分を取り巻いている。 サチは着物の裾を合わせて立ち上がろうとする、 その足首を水掻きのついた手が掴んで引き倒す。 「な、何をする!」 「おとなしくせい、おとなしく河童になるのじゃ、おなご」 「い、い、嫌だ!!」 「ならばお前を殺すまで!」 サチの首めがけて数多の水掻きが迫ってきた。
156 :
さく・え/ななし :03/10/31 21:50 ID:cwhi274Z
「触るなっ!」 ここで殺されてなるものかと、サチも、水掻きを破いたり、皿を引っかいたり、 くちばしをつかんで振り回したりして応戦します。 「何だ、このおなご、妙に手ごわいぞ!」 「ふん、お前らの弱点ぐらい心得とるわ!!」 とサチが強がってみせた、そのときです。 「それまでだ、おなご。この坊主がどうなってもよいのか」 声を合図に河童たちがサッと左右に分かれると、 そこには破れ衣をまとった背の高い河童が立っていました。 腕にはぐったりした庄屋の坊が抱かれています。 「坊!!」 駆け寄るサチを河童たちが羽交い締めにします。 「連れてゆけ、泥牢へ」 背の高い河童は冷たく言い放ちました。
157 :
さく・え/ななし :03/11/02 13:11 ID:6C97F2vV
サチは河童たちに引き立てられるまま、泥牢に入りました。 河童の砦の奥の奥、牢とは名ばかりで、正体は底なしの泥沼であります。 放り込まれたら、ところどころに立つ杭につかまり、沈まぬようにするのがやっと。 逃げることなどかないません。 壁にともされた松明を頼りに見回すと、あちこちに虫の息となった人の頭が見えます。 よく見れば、杭にしがみついたままミイラになってしまった者も。 (オレは、こんなところで死ぬのだろうか) サチは顎まで泥につかって悔し泣きしました。
158 :
さく・え/ななし :03/11/03 23:35 ID:eR8+ZWXM
やはり河童は、村の大人どもが言うとおりの悪者だったのだ。 人をたぶらかして泥漬けにして殺していたのだ。 こんなものにわずかなりとも憧れを抱いたおのれが情けなく、サチは杭に頭を打ちつけました。 「よせ。そんなことをしても何にもならん」 見上げると、あの背の高い河童です。 「それよりも、この坊主を受け取れ」 と、腕に抱いた坊を泥牢に漬けようとします。 「やめろ!死ぬのはオレだけでいい!坊は助けてやってくれ!」 「ん? 何を言ってる?」 「お前たち、この泥牢に人を沈めては殺してきたんだろう、 オレと坊も同じ目に合わせるつもりなんだろう!」 「ハ!ハハハハ、それは違うぞおなご」 河童は天を仰いで笑うと、蜷のような目をキラリとさせてサチを見つめました。
159 :
さく・え/ななし :03/11/04 22:14 ID:4u7RvZR7
「この泥牢は、誤って渕に落ちてきた者の傷を癒す、 人間の世界で言うなら温泉のようなものだ。 見ろ、さっきまで死にかけていた者が泥をかき分けて歩いている」 河童の指すほうを見ると、確かにそのとおり。 「では、あのミイラのような人はどうしたんだ?!」 「あれは命数が足りなかったのだ。 泥牢に入るだけで命数を使い果たしてしまったのだ。 まあ、運命とも言えるが。 この坊主も命数さえ足りれば助かるが、足りなければこの幼さで死ぬまでのこと。 受け取れっ!」 言うが速いか、河童は坊をサチの近くに投げ落としました。 サチは片手で杭をつかみ、片手で坊のからだを引き寄せて、沈まぬように支えました。 「死なないで、坊!!」
160 :
さく・え/ななし :03/11/05 19:10 ID:YU7N8TM2
やがて坊はうっすらと目を開け、母親にするようにサチの胸にすがりつきました。 「坊!」 サチは泣きそうになりながら、冷えきった坊の手足に泥をすりつけます。 その様子を背の高い河童はじっと見下ろしていましたが、 「そろそろ上がれ。それ以上はむしろ身の毒」 と言い、サチに手を差し伸べました。 それでもサチはしばらく坊をさすっていましたが、坊の様子に変わりがないのを見てとると、 河童の手につかまって泥牢を出ました。 「急げ。悪河童どもに見つからぬうちに此処を出るんだ」 背の高い河童に導かれ岩屋を出てゆく人の列に、サチも素直に加わりました。 (あの河童、どこかで遭ったような気がする……)
161 :
さく・え/ななし :03/11/06 21:16 ID:w+jrg7B6
岩屋を出ると、地下水脈の迸るほとりを岩につかまりながら歩かねばなりません。 中には水に足をとられて、声上げる間もなく流されてゆく者もあります。 「坊主をよこせ。俺が背負うてやる」 サチは河童の背中に坊を乗せます。 そのとき、ふとサチの指が河童の背に触れました。 はっ・・・。 立ち止まるサチを河童がせかします。 「何をしている、速く歩け!」 やがて。 一行はひときわ明るい場所に出ました。 見上げれば天井にぽっかりと穴が開き、雲の流れる空が見えます。 「おうーい、野火坂の!!」 河童が呼ぶと、穴から一匹の狐が顔を出し、すぐ引っ込み、 続いてスルスルと縄梯子が下りてきました。 そこへ皆、ワッと我先にとりついて登ってゆきます。 「おなご、お前はこうして行け」 河童は腰に巻いた芋の蔓を解き、それで坊をサチの体にしっかりと結わえつけました。 「さぁできた。気をつけて行くのだぞ!」 ひらり、と破れ衣の裾を翻して去ろうとする河童に、サチは声をかけました。 「そなた、名はあるのか?・・・オレの名はサチ!」
162 :
さく・え/ななし :03/11/08 21:26 ID:J2hyCopH
河童は一度大きく口を開き、何か言いかけて、やめました。 それからじっとサチを見つめ、 「河童の名は河童にしか教えられぬのじゃ。 知りたければお前は河童になるしかない。 それでよければ、またここへ来い!」 そう言うと、岩穴の奥へと走り去ってゆきました。
163 :
さく・え/ななし :03/11/09 11:09 ID:7dqyntOk
しかし走り去ったその先には落とし穴が仕掛けてあったのです。 河童は穴の中に真っ逆さまに落っこちてしまいました。
164 :
さく・え/ななし :03/11/09 16:56 ID:/lPNYi8N
されど落ちた先には、トランポリン。 びよよん。 びよよん。
お、久しぶりに来たら話が進んでる。
166 :
さく・え/ななし :03/11/10 12:18 ID:8Gl16nNX
サチは縄梯子を登って外に出ました。 そこは田圃の真ん中の小さな御堂の裏手でした。 一匹の古狐が何か言いたげに座っていましたが、サチは目もくれずに走り出します。 (一刻も早く、坊を送り届けなければ!!) サチの背で、坊の息はだんだん細く小さくなってゆきます。 何度も転びながら、やっと庄屋の家の前まで来ました。 「おお!坊!」 中から庄屋夫婦がまろび出てきて、奪うように坊をサチの背からおろします。 「一緒に深泥ケ渕に落ちて、それから・・・」 というサチの説明もそこそこに、座敷に寝かせ、医者を呼び、蔵からとっときの薬を出して飲ませ・・・ とさんざんに介抱しましたが。 三日後、坊はむなしく、あの世へ旅立ちました。
>>166 ×御堂→○お社
お稲荷さんなのを忘れていました。訂正。
(やはり命数が足りなかったのか……) とサチは心中つぶやきました。 が、村の大人どもはそうは思いません。 「深泥ケ渕に落ちても生きて帰った者はいる」 「きっとサチの介抱が悪かったのだろう」 「おのれが助かることばかり考えて、坊のことなど二の次にしたのだろうよ」 などと言いふらし、更に口さがない者は、 「サチが坊を渕へ突き落としたのかもしれんぞ」 とまで言い出して、サチも両親も肩身の狭いことこのうえありません。 果ては、サチの家に石つぶてを投げる者、田植えを待つばかりの苗代を荒らす者まで現れる始末。 「サチ、サチ、これもお前が金持ち長者の縁談を渋るからじゃ。 どうか一刻も早く話を承けて、親孝行をしておくれ」 二親に手をすり合わせて頼まれれば、サチも断わりきれません。 とうとう 「縁談承知いたします、万事よろしくお進めください」 と庄屋に返事をいたします。
しかしそれは親をだます為のフェイク!! 皆が寝静まった丑三つ時にサチは夜逃げをしました。 サチには心の中で一生を共にすると決めた人がいたのです。 それは。。。
サチの胸とは裏腹に縁談はどんどん進められ、いよいよ明日は婚礼という日の夜。 サチは家を抜け出して、田圃の真ん中の稲荷へ走りました。 「たしか、このあたりに穴があったはず!」 捜しまわるが見当たりません。 膝をついて縁の下を覗いたそのときです。 「お前、やっぱり来たのか」 「!」 見上げると、お社の屋根の上に件の狐がおります。 「いよっ」 かけ声とともにサチの前に飛び下り、 「長者の息子より河童がよいとはのう。お前も変わった娘だな」 「そんなんじゃない!!」 「ほう、どんなんじゃ?」 「あいつに・・あの河童に返さなければならないものがあるの! お願い、もう一度、あそこへの道を開いて!」 野火坂は黒い前足で耳の穴をほじりながら言いました。 「タダで、というわけにはいかんのう・・・」
「何が望みじゃ」 「そうさなぁ、まずは酒を一升もらおうか。肴はうまいものをみつくろって」 難儀な注文ですが仕方ありません。 サチは家へ駈け戻り、婚礼用の一斗樽から酒をくみ、 結納品からスルメを抜き取って、軽くあぶりました。 それから何を思うたか、花嫁の仕度の中から懐剣だけを持って戻ります。 「おう来たか。どれどれ。ほほーう、これはうまいうまい」 野火坂狐はスルメをしゃぶりながら、ぐびぐびと飲みます。 「のう早く道を開いておくれ。もうあんなに月が傾いた」
172 :
さく・え/ななし :03/11/13 20:59 ID:/5blS4kf
「うまい肴にうまい酒、とくりゃ、次は歌が聞きたいのう。 おなご、何か一節やっとくれ」 サチは急く心を抑えて、喉を聞かせます。 「ほうほう、 なかなかよい声じゃ。うっとりしてまいる。 次は舞だ、ワシの拍子で踊ってみせよ」 狐は尻尾でお社の戸を、テンテンテテン、テテレコテテンとたたきます。 テンテンテテン、テテレコテテン、 テレツクテレツクテンテンテン・・・・ 「おうおう、舞も上手じゃのう。 それそれ、手を振れ、跳ねてみよ!」 そんなことをしているうちに、月は山の端に沈み、 あたりはとっぷり春の闇。 「ああっもう!お前の相手をしているうちにこのざまじゃ! 早く道を開けったら!!」 サチはお社の灯明を頼りに狐を捕まえ、懐剣を突きつけました。 「お、おい、手荒な真似はよせ。 それもこれも、あの河童から頼まれたことなんじゃ。 お前が会いに来たら、無理難題をふっかけて、時を稼いで諦めさせろと・・・」
173 :
さく・え/ななし :03/11/14 21:10 ID:WtF3bMlS
「いい加減なことを言うな!」 「ほんとじゃ、ほんとじゃ、あいつは前に、人間のおなごに惚れて、 人間になろうとしよったじゃ。 そんとき、随分とつらく痛い思いをした。 お前にはそんな思いをさせとうない。 だから河童になるのは諦めさせよと、そう言っておったんじゃ」 サチの目がふっと潤みました。 ジジッと胸の奥が熱くもなって、一層、あの河童に会いたくなりました。
そしてサチは河童に会いに行きました!!
175 :
さく・え/ななし :03/11/16 19:52 ID:9SaDUi3g
サチは狐に再び懐剣を突きつけて言いました。 「河童になりたいんじゃない! あれをアイツに返したいだけ。 さっさと開けるのよ!!」 「わかった、わかった。 そういうことなら仕方ないの・・」 と言うと、狐は前足で印を結んで 「すんだらばだら かっぱふみのり エイエイヤッ!!」
176 :
さく・え/ななし :03/11/16 20:00 ID:9SaDUi3g
ぼわん。 そんな音がして、闇のなかに丸い明かりが現れ、 稲荷の境内に穴ボコひとつ開きました。 サチは持参の風呂敷包みを背に結んで入ろうとしますが、 穴は思いのほかに深くて、落ちたら命がなくなりそうです。 「縄梯子を出して!」 「そんなものはない」 「こないだはあったわ」 「あれは・・・ワシが化けとったんじゃ」 「じゃあ、今夜も化けてよ」 「・・・まったく狐使いの荒いおなごじゃ」 狐は不満そうでしたが、サチが再び懐剣を構えるので渋々、 ひゅうどろんっっ と縄梯子に化けて、穴に垂れ下がります。 「さっさと下りてくれよ、重い遅いは勘弁じゃ」
177 :
さく・え/ななし :03/11/16 20:08 ID:9SaDUi3g
うなずく間も惜しんで、サチはズンズン下りてゆきます。 「おいっ、もそっと静かに足を運ばんか。 体がよじれて痛むじゃないか!」 そーっ、そーっ。 「おいっ、もそっと早く下りてくれんか。 腕がもげそうじゃ」 「そんなこと言ったって・・」 言った瞬間、サチの足がもつれ、梯子は大きく揺れます。 「わっ、だめじゃ、何をする、あ、あ、あーっ!!!!」 そう叫ぶと、梯子は狐に戻ってしまい、 サチはまっ逆さまに地の底へ。 「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ・・・・・」
178 :
さく・え/ななし :03/11/17 20:52 ID:XABP1b7H
どさっ。
179 :
さく・え/ななし :03/11/17 21:49 ID:XABP1b7H
サチが落ちたのは、背の高い河童、サダキヨの腕の中でした。 「やっと会えた・・・」 ふたりはじっと見つめ合いました。
180 :
さく・え/ななし :03/11/18 20:55 ID:obrcOsGB
「ゴルァ!お前ら、いちゃつくなら、この年寄りを救ってからにしろや!」 足元を見ると、野火坂狐が腰をぬかしておりました。
181 :
さく・え/ななし :03/11/18 21:02 ID:obrcOsGB
「どうしよう?」 「これを使えば?」 サチはスルリとサダキヨの腕を抜け、背負ってきた風呂敷包みをおろしました。 ふたりはそれに狐を乗せ、泥牢へと運んでゆきました。 「そーれ!!」 「わっ!手荒にすなっ!!もっと年寄りをいたわらんか!!」 わめく狐を泥に漬けると、ふたりはかたわらの岩に並んで腰掛けました。
182 :
さく・え/ななし :03/11/19 17:54 ID:7RchUcwL
とっておきの情報です! ヤフーオークションの検索に バブル崩壊 と入れると凄い情報が見られます。 友達から聞き早速私も落札してしまいました! 落札しなくても見られる無料情報もありましたよ!! とりあえずウォッチリストに入れておけばいつでも見られますね。
サダキヨは軽く触れ合った腕に、サチの体温を感じていました。 けっして水より熱くなることのない河童のからだには、 人の体温はまるで火のように感じられました。 その腕を、サチの肩に回そうかなとサダキヨが思ったとき、 サチが口を開きました。 「オレ・・・あたし、明日、嫁に行くの」 「?!」 「嫌だけど、お父とお母のため、断わるわけにはいかないの。 あたしが嫁に行けば近々必ず深泥ケ渕は埋められるわ。 ほかの河童を連れて、早く逃げて!」 サダキヨはすっかり落胆し、サチのそばを離れました。 「お前、それを言いにわざわざここまで来たのか・・・」
サチはかぶりを振りました。 「初めは、あんたに河童にしてもらおうと思ってた。 でも、狐にあの話を聞いて、気が変わったんだ。 河童から人になろうとして苦しんだ、あんたの話・・・」 サチは立ち上がり、サダキヨの手をとりました。 「わかったの。 あんたのミズカキがなぜ破れているのか。 あんたの背中になぜ甲羅がないのか。 あんたが好きになった女が誰なのかは知らないけど、 あたし、あんたがどれほど痛かったかはわかるつもり」 (その女はお前だ!!) とサダキヨは心の中で叫びました。
「あんたはいつも救ってくれたわ。 坊と落ちたときも、悪河童たちに襲われたときも。 そして、今度は河童に変わる痛みからも。 でも、あたしは誰も救ってない。 坊の命も、庄屋様の悲しみも、お父お母の苦しみも。 このまま河童になったとしても、人の世界に心が残る。 心残したまま、あんたに頼って生きていくだけのダメ河童になってしまう。 だから・・・」 (あのときの俺と同じだ・・・) サダキヨは1年前、野火坂狐と飲み明かした夜のことを思い出していました。
「……ま、河童よりかは人間の方がええ、かも、しれんのう。 だが、大事なことを見落としとりゃせんか? おまえが嫌われていたのは、おまえが河童だからなのかのう? よく考えた方がええぞ」 野火坂狐にそう言われ、サダキヨは頭を抱えて三日三晩考えたのでした。 そして気づいたのです。 「俺はエロ河童のサダキヨ。 このまま人になったとしても、ただのスケベ男にしかなれん。 人になるのは、サチに好かれるような立派な河童になってからじゃ!!」
187 :
さく・え/ななし :03/11/20 22:11 ID:TFj3JO0u
それからのサダキヨは人が・・いえ、河童が変わったようによく働きました。 誰よりも速く泳ぎ、誰よりも速く走って、溺れた人やケモノを助け、 泥牢を使って傷を癒しました。 川のこと、地底のこともよく学びました。 そうするうちにサダキヨは、河童でいることがこのうえなく楽しいと 感ずるようになりました。 「俺は河童がよい。もう、人になどならなくてもよい」 そう考えるようになったのです。
188 :
さく・え/ななし :03/11/21 21:00 ID:Yhzj5zX6
サダキヨは言いました。 「俺はもう人になるのはやめた。お前も河童になるのはよせ。 いつか、人は人のまま、河童は河童のままでつき合える日がくる。 俺の名はそのときに教えてやろう」 サチはこっくりうなずくと、風呂敷包みをほどいて見せました。 「これ、あんたの甲羅でしょう?」 「おお!!」 サダキヨは思わず手にとりました。 あの日、兄にだまされて外した甲羅に間違いありません。 「お前、これをとっておいてくれたのか・・・ありがとうよ。 ・・・でもな、俺の背中にはもうこいつはくっつかねえぜ」 「なぜ?」 サダキヨは少しためらいましたが、くるりと背を向けると黙って衣を脱ぎました。 すると、ウナギと唐辛子に灼かれ、ただれ、傷ついた、カサブタだらけの背中が現れました。 「ああ!!」 サチはたまらない思いがして、甲羅をサダキヨの背中に押し当てました。 自分の顔も押し当てて、シクシクとしばらく泣きました。
190 :
さく・え/ななし :03/11/23 22:43 ID:342Ec4R2
「あたしがもっと早く返しに来れば・・・ごめんね、ごめんね」 サチはサダキヨの胴に腕を回して泣き続けました。 サダキヨはボーッとする頭を振りながら、このままでいようか、 振り向いてサチを抱き締めてしまおうか、考えていました。 「ふっふぅーい、年寄りには目の毒じゃわい」 泥の中から耳と目だけ出して、ふたりの有り様を眺めていた野火坂狐は、 身震いして泥の中に沈みました。
191 :
さく・え/ななし :03/11/24 22:55 ID:r728sJRt
次の日、からだについた泥を洗い流して、サチはまばゆいばかりの花嫁になりました。 長者の差し向けた駿馬に揺られ、庄屋や村の世話役たちに守られて、 土手をテクテク参ります。 そんな花嫁行列を、田圃の真ん中の稲荷から、サダキヨと野火坂狐が眺めておりました。 誰が供えたものか、大きな油揚げと太いキュウリをかじりながら。
192 :
さく・え/ななし :03/11/24 23:04 ID:r728sJRt
「まったくよう、なんであそこで何もせんのじゃ! ワシのお膳立てが水の泡じゃ」 「な〜にがお膳立てじゃ! さんざ酒盛りした挙句、腰を抜かしただけではないか」 「ふん!意気地のないやつが」 「あのおなごはまだ子どもじゃ。 もう少し熟らしてからいただくまでのこと」 「やせ我慢しおって。エロ河童の名が泣くぞ」 「俺はもうエロ河童でない!」 「ほーう、ではそれは何じゃ?」 サダキヨのかいたアグラの中に、レンゲの花が一本咲きいでて、 真ん中あたりで左のほうに傾いておりました。 「あっ、わっ、わっ」 「ほーほほほ、やっぱりお前はエロ河童のサダキヨじゃ」 「うるさいっ!!!」 そんなふたりの声が聞こえたかどうか、花嫁行列はゆっくりと陽炎の中へ消えてゆきました。
193 :
さく・え/ななし :03/11/24 23:07 ID:r728sJRt
この後、深泥ケ渕をめぐって、人と河童の激しい争いが起き、 サダキヨとサチは、ひと働きもふた働きもすることになるのですが。 それはまた別のお話。 どんとはれ。
194 :
さく・え/ななし :03/11/24 23:11 ID:r728sJRt
ふと立ち寄って、1-111を読み、あまり面白いので続きを書いてしまいました。 前半を書かれた方、すみません。
195 :
さく・え/ななし :04/01/31 15:52 ID:bZyYEeJN
終了サレチャッテルシー!!
196 :
さく・え/ななし :04/02/03 08:54 ID:Mko6dylL
サダキヨは憤慨した。かの邪知暴虐な
>>1 を頃さなければならない。
197 :
さく・え/ななし :04/11/08 23:10:24 ID:ub+L8Q0g
51 :読者の声 :04/11/08 23:06:20 ID:4qOuXsMz __-=ニ二ニ=-_ // ヽ | 彡 |; iヽ / -ー /| ー-..j ヾ_i| 、__, . i/ リi 、__,__, / ノ リヽ ー / 、 / ヽ---' ヽ / ,ィ -っ、 ヽ | / 、__ う 人 ・ ,.y i | /  ̄ | | ヽ、__ノ ノ ノ | x 9 / | ヽ、鬱鬱_,ノ彡 イ | (U/ ⌒ヽ | ヽ、__ノ| | |_ノ ヽ ̄ ̄ノ ∪ / ノ i . | || ∪∪
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206 :
さく・え/ななし :2006/05/05(金) 07:45:50 ID:yH9xfw89
50分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音 18時35分頃ドン、ドン、ドン、ドンという音断続的に続く 43分頃ドンドンドンドンドンと歩く音 48分頃ドンドンドンドンドンと走る音 19時00分頃ドン、ドンという音数回 2分頃ドンドンドンドンドンと歩く音 09分頃ドンドンドンドンドンと走る音数回 11分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回 19分頃ド、ドーンという音数回 20分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回 22分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回 40分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回続く ドン、ドンという音断続的に続く 46分頃ドーンと大きな音 20時05分頃ドーン、ドーンという音数回 16分頃ドーンと大きな音ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回続く 19分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走る音数回続く 23分頃ドン、ドンという音数回 24分頃ドンドンドンドンドンドンドンと走 33分数回 ドンドンドンドンドンドンドンと走る音 53分頃ドンドンドンドンドンドンドンと歩く音連続して数回続く
>>206 おお・・・これは涙なくしては読めない書物なり。
万村の上の住人の騒音に日夜困り果ててる御方の、
いちゃもんを付けに行く時のための
騒音記録ノートとお見受けしやした。
(^o^)ノ<最下層だぞくずどもー
/ 〃 \
/ / / ヽ
′ // ! / 〃 、
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/ / ヘ. | l\ ===ミ 、 | | /ナメ、} i .′i
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>>1-999 . / / _ァ‐-| │ ヾ/ イ リノ これからするわたくしのお願いに、“はい”か“イエス”でお返事してください
/ ' // ト、 /li │ 丶._ ´ <.__ ノ// '′
/ ,厶∠... | `¨|i | \ ` ` ,ハ//´ レ′
>>1000 は私に取らせて下さいますね?
/ /..:::.::.:::::..`ヽ | |、 \ ,..r ´ |
/ ,/..::.::.::.::.:::::::::::::::..\| |て /ト、`r l | 丿| |
/..: : :.::.::.::.::.::::::::::::::::::::..\ │ `スrく}r‐┴く | |
'/.:.:.::.::.::.::.:::.:::.:::::::::::::::::::::::::::} | / }\j::::.:::.::..\ |
むか〜し、むかし、サチと言うオナゴが産んだ 娘が戀穹なる本を書いていた。