小6男児刺傷:
同級生男児を補導 「いじめられていた」 福岡
9日午後1時20分ごろ、福岡県小郡市干潟の城山公園で「子どもがけがをしている」と119番通報があった。近くの立石小6年、豊福淳太君(11)が、刃物で背中などを刺されており、重傷。小郡署が捜査していたところ、一緒にいた同級生の男児(11)が豊福君を刺したことを認めたため、殺人未遂容疑で補導した。同署は、同級生を久留米児童相談所に身柄付きで通告する方針。
調べでは、同級生は当初「豊福君と2人で公園で野球をしていた。豊福君が打ったボールが遠くに飛んだため探しに行き、戻ると豊福君が血を流して倒れていた。40歳くらいの男が黄色の自転車で逃げていた」と説明していた。しかし、豊福君が「同級生にやられた」と警官に話したため、同級生を追及したところ、涙を流しながら「自分が刺した」と認めた。現場に落ちていた包丁(刃渡り18センチ)は「自宅から持ってきた」と話しているという。
調べに対し、同級生は「以前から豊福君にいじめられていた。きょうも、豊福君が自分の家に来て呼び出されたので、包丁を持っていった」と話しており、同署で裏付けを急いでいる。
豊福君は小郡市の病院から同県久留米市の久留米大病院に転送されて治療を受けているが、命に別条はない模様。同病院によると、背中や脇腹など13カ所を刺され、一部は肺に達していた。ほかに頭部などに切り傷もあった。意識はあるが、精神的ショックが大きいという。
現場の公園は県道沿いで池や田に囲まれ、周囲に民家などはない。
[毎日新聞6月9日] ( 2001-06-09-20:25 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20010610k0000m040059000c.html