【正】日本の大学はガラパゴス化すべし【論】

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1トウ立ち大根@名無しさん
1.命題

 昨今、世の流行により、そもそも外国人を対象としていなかった大学までガラパゴス化は絶対悪のように叫ばれているが、大学は本来ガラパゴス諸島のような存在であって然るべき存在なのではないだろうか?


2.周辺環境

 日本のガラパゴス化が問題として喧伝されている、人間、製品、サービス、教育に至るまで。
 輸出向けの製品やサービスに対して存在する海外のニーズを読み誤るのは論外として、確かに国内向けと輸出向けの二系統の製造ラインの所有を当是とするのは費用の増大を招いて輸出競争力を押し下げる危険性を孕んでいる。
しかしどうだろう、だからといって日本の国内市場のニーズまで他国と全て同じにしてしまうべきとの考え方は性急に過ぎないだろうか。
各国には独自の文化や伝統があり、それ等の維持発展により生じる多様性が結局にはグローバルにも新たな技術的、経済的地平を生み出すと、グローバリズムの実際においても期待されているのでは無かったのだろうか。
日本は内需拡大を要求され続けること30年を超えているが、その要求は主に外国製品を輸入せよとの外圧勢力により為されているため、21世紀初頭の日本人は未だに内需とは土木公共事業と輸入のことだと信じ込まされているのでは無いだろうか。
2トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:37:21 ID:qFNPAGom
3.問題とされている大学のガラパゴス化とは(大学は純然たる教育機関たり得ているか?)

 さて大学のガラパゴス化問題についてであるが、何故大学がガラパゴス状態では不味いと問題視されるのか確認しよう。

 大学は元来学者の寄り合いであるアカデミー(学会)の付属教育機関から始まった。
よって元来教育危難であるその組織は小さく実際的に編成され、教える側の学者である教授自身の研究機関としての機能も併せ持って発展してきた。
その傾向は先進国からの技術輸入機関として発足した日本の大学においても同様に顕著で、寧ろ教授陣の研究の方が主任務と看做される時代が長く続いた。
しかしその傾向は技術の高度化と研究の巨大化、そして各国がそれを支える経済力を獲得したことにより変化した。
独立した研究機関を設立できるようになったからである。
つまり大学から研究機能を専門の研究機関に移してしまえば大学にはもはや教育機関としての機能しか残っていないから、中高等学校と同じ考え方で運営されるべきである、
これをできないと各国と研究者(学者)や留学生を交換して情報収集することも成果発表することもできないではないか、とされるようになったのである。
これが大学におけるガラパゴス化問題である。

 時に大学の教授陣はまず前述の純粋教育機関説を絶対不変の前提条件としてグローバリゼイションを主張しているのであろうか。
それならば大学で扱われる課程の内容は全て、先端的ではなく既に評価の定まったもののみとなるべきなので、国際的にも教え方に至るまで摺り合わせの済んだ課程や教材を用いるのは全く正当であることになる。
 しかし実際にはその様にはなっていない。
 教授陣は学部教授であっても研究者としての待遇を常に要求し続けてしばしば臨時休講するし、例え受講する学生全員に高価な自著の教科書が行き渡らなくても一旦在庫を無くしてからでければそれを増刷しないほど吝嗇で教育者的では無いので、
大学は純然たる教育機関としては在り得ていないしそれを改める動向も小さなものである。
大学は依然として研究機関と教育機関の混合機関なのである。
3トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:39:34 ID:qFNPAGom
4.大学はガラパゴス(研究機関)では不味いのか?

 さて、今度は大学の研究機関としての側面を眺めてみよう。
不思議なことに人文科学系の研究室のガラパゴス化を問題にする者は殆ど居ない。
皆そんなものはガラパゴス状態で当然だと考えているからであり、それこそが先にも述べた文化の多様性であり研究対象そのものであると考えているからである。
何故自然科学ではそれが許されないのであろうか。
アメリカンサイエンティフィックメソッド(合衆国的科学手法)は確かに常に捨象的でコンパクトであり、研究の巨大化に際しては必須手段であるところの分担作業を常に念頭においた、実に合理的な仕組みである。
しかしそれを学んで一旦国語化したら、原典の長所美点を損なわない範囲において、自国文化に基づいた発展を遂げさせても全く構わないのでは無いだろうか。
4トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:41:02 ID:qFNPAGom
4.大学はガラパゴス(研究機関)では不味いのか? 続き1

 ここで学術の言語による学術の発展の違いの例を挙げてみよう。

 英語は、記録にある限りでは、アッシリアやメソポタミアの神官や役人が支配者の為の天文や営倉等を行う際に採用された、主に算術を扱う業務用言語を起源とされ、それが商人にも用いられて近隣の地域に伝播した言語の系統の一である。
元となった言語は古代エジプト最盛期には辺境であった古代ギリシャのポリスの市民によってようやく支配階級も使用する権威的な地位を獲得し、数学をも扱うようになった(笑)。
そしてそれを継いでローマ帝国の標準語として欧州文明の主流に躍り出たラテン語を父方に持つ、ブリテン島に生じたアングロサクソンの言語、それが英語であるのは皆さんには常識であろう。
 その特徴は、少ない文字種と見出し的、箇条書き的文法である。
算術や集団作業には極めて適した文法を持つ一方、古代ギリシャや古代ローマにおいて支配階級が多数の概念を言語に与えようとした際には、文字種の少なさが仇になって、音声的、伝聞的な概念や論理に偏って高次言語体系が発達した経緯も持っている。
文字種の多い言語のより優位に持っている視覚的、閲覧的な特性は、少文字種言語にも存在しているがそれ等の特性は直観的に獲得し難いともされている(それ故に古代ギリシャでサイエンス(視覚起源の考察)が生じ得たのが偉業とされているのかも知れない)。
5トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:43:03 ID:qFNPAGom
4.大学はガラパゴス(研究機関)では不味いのか? 続き2

 一方日本語は音声言語であるが、漢語の輸入の先達により多文字種言語の感覚をも既に併せ持っている。
故に例えば、数学分野における諸概念の分類に際しては、
明治期の日本人は、欧米では主に用いられていた概念の発想の起源や使用目的を分類名称として訳しては見たものの、見通しが悪いと感じたのか表示に現れる項数や次数等を分類に主に用いたりしてきた。
日本人がしたような分類は英語圏においては公的には20世紀に入ってから行われるようになった(フランス人がそれへの影響者の立場を主張するかも知れないが)手法である。
このような事象は、文化の持つ特性により知識や概念の発展のプロセスは異なったものになり得る可能性が存在する事実を示している。

 このように、文化の多様性は新たな地平の発見の鍵を増やす効果を有しているのであるから、
最先端分野(明治日本にとっての19世紀欧州数学の輸入もその一例である)において国語化に代表されるようなガラパゴス化が端的に進んでいる状況は、実は概して悪いものとは言えないのである。
6トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:44:35 ID:qFNPAGom
5.本当に避けなければならないガラパゴス化が指摘されるべき社会の部位

 このように見てくると、教育においてガラパゴス化が問題にされるのは実は先端性の高い最高学府においてではなく中間教育機関(中等としていないことに注意)においてであることが明らかになってくる。
最先端に食い込むためにはそれより更に度を越した現地化、つまり現地仕様によるガラパゴス化が結局必要なのが実際である。
合衆国からばかり学習していた大韓民国は廉いからと安易にスポット採用したロシア製ロケットモジュールを使いこなせなかった(そうでは無いかもしれない)。
彼等はキリル文字を読めなかったから失敗したのである(読むくらいはできたかも知れない)。
手法のグローバリゼイションの徹底により海外からもの進取を興隆する効果が最も期待されるのは、実は最先端ではない、先端から経済化辺りの分野の話課題についてである。

 例えば合衆国はマイペースの発展が許されているので、最高学府は大学院にスライドアップしている。
大学は日本で言うところの高等学校から学部教養課程くらいの内容となっているとのことである。
よって日本人が昔のように最先端の文物を輸入するために合衆国に留学すべき先は大学院ということになる。
合衆国の大学に行かせるのは大学生を高校に交換留学させるような話になっているのだから、はっきり言って最早金の無駄遣いである。
7トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:45:44 ID:qFNPAGom
5.本当に避けなければならないガラパゴス化が指摘されるべき社会の部位 続き1

と、言いたいところであるが実はこれが本道であるから誠に金は恨めしい存在である。
と言うのは日本人にとって英語はあくまでも外国語であるからである。
日本にはとんでもない金額を積まない限りネイティブスピーカーの持つ母国語学習環境は存在しない。
しかし海外で実際に優良な成績を挙げ実績を積むためには達者な英語力は必須と言って良い。
つまり、

@ 合衆国の大学院で満足に学びたければ合衆国の大学で好成績を揚げる必要があり、

A そのためには合衆国の高校で英語だけ勉強しておけば良い大学に入れる様にしておかなければならない。

B そのためにはアメリカの大学の学部教養課程辺りまでの内容、すなわち現在の日本の生徒諸君が大学受験までに学ぶ内容を、中学校卒業時点までに自国語で学んでおかなければ、格式に厳しい研究者の世界におけるグローバルな成功など到底望めない

のであって、よって

C 高校から現地に留学させなければならないことになり、

D 譬え国内最難関大学に入学しても、18歳にもなってまだ国内に燻っているようではグローバルな人材としてはそろそろ疑問符が付き始める

 といった現実が待ち受けているのである。
8トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:48:03 ID:qFNPAGom
5.本当に避けなければならないガラパゴス化が指摘されるべき社会の部位 続き2

先達の揚げた実績から明白なのは、まず母国では国語化の完了している部分の学術を徹底的にきっちり詰め込んで、
英語は留学してから覚えて以前に学習したことと照らし合わせれば万事良しとする、このやり方が一番成功率が高い事実である。
こうして新たな英語(現地語)でしか獲得できない文物を獲得した者が帰国後新たに国語化を行って自国の学術体系を充実させ、
幼年期からの自国語による詰め込み教育の効率を向上させる相乗サイクルを生むことこそが実は国際競争力を高める好手なのである。
 ちなみにABCが導き出されるのは、日本で中高一貫教育を行ってから合衆国の大学を受験させると、いきなり学習到達度試験GMAT(全部英語で出題。当然)の
アドバンスド級を好成績でパスしなければ金の無駄遣いにしかならないボンクラ大学にしか入学できないからである。
よって中学校までに現行の高校までの内容を習得しつつGMATスタンダード(日本では高1までの内容)をパスしておいて、
合衆国の高校で先生に好印象を持たれながら知っていることと英語とを摺り合わせ学習をする方が、現地の難関校に合格できる確率は向上することになる。ああ金持ちが憎い!

 まあ普通の水準の生徒学生のためを考えても、中卒でGMATスタンダードで満点を取れるくらいには仕込んでやって(土曜日も学校に行けばかなり余裕でできる程度)、
後は高橋是清や小村寿太郎の真似事でもしてみろとした方が学歴のインフレを指向するよりは余程各人の人生の展開や帰ってくる人材の多様性を豊かにしてくれるであろう。
9トウ立ち大根@名無しさん:2010/06/14(月) 14:49:06 ID:qFNPAGom
6.終りに(ハヴ ア ハッピー ガラパゴス!)
 このように中間教育機関を改革改善すれば、国内の高校から大学に入ってくる者は高校でも研鑽を積んでいるのでいきなり専門課程を教えても付いて行けることになるから、
大学は再び専門領域に深く踏み込むことができるし、更にまともな大学の学部を出ていれば大学院はいきなり博士課程から入れるようにしておけば、現行において博士課程に入る年齢で研究機関に入ることもできる。
どうせ研究機関にも助手やインターンは必要であろう。
そして水準性や専門性の向上により、その間に国語化された学術体系で学習が行われていても何等問題は生じなくなる。
その場合には大学はガラパゴス化しても全く問題無いしむしろガラパゴス化を求められることになる。
ただし、ゾウガメやイグアナやサボテンとしての若者諸君にとってのそれでは無く、チャールズ=ダーウィンとしての若者諸君にとってのそれとして。


10実習生さん:2010/06/15(火) 17:17:51 ID:zTnJQwdJ
文章が長すぎて読む気にもなれん。ざっと見ても稚拙な表現が多いし、信頼性や整合性に欠ける。

君は大学生なのかな?
11実習生さん:2010/06/15(火) 17:23:46 ID:6WkyeNWS
板違い

大学系の板でどうぞ

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12実習生さん:2010/06/15(火) 22:38:26 ID:6FLuAjp0
>>10 すっげぇ昔にはねw
13実習生さん:2010/06/15(火) 22:41:01 ID:6FLuAjp0
>>11 なの? 良く読むと学制全般に関わる展開なんだけどw
14実習生さん:2010/06/15(火) 22:45:52 ID:6FLuAjp0
>>10 最近はお偉い研究者でも漢字読めなくてカタカナ語ばっかりだからねぇw
オレなんか逆にそういうの読むと読めもしないのにハングルでも読んでるような気分になっちゃって行とか間違えちゃったりするんだけどw
15実習生さん:2010/06/15(火) 22:56:39 ID:6FLuAjp0
>>10 >>11 ちょっとキミも書いてみないか此処に、同じ題か反旨の題で。カムカム。
16実習生さん:2010/06/15(火) 23:40:22 ID:6WkyeNWS
板違い

大学系の板でどうぞ

-----------------終了-----------------
17実習生さん:2010/06/16(水) 00:05:51 ID:0CKhgHZ6
>>16 そうなの?                       (´・ω・`)
18実習生さん:2010/06/16(水) 23:27:11 ID:0CKhgHZ6
(´・ω・`)
19実習生さん:2010/10/16(土) 01:58:31 ID:PyAlsPfG
ガラパゴスもなにも日本は未来永劫、島国ですよね。終了。
20実習生さん
ガラパゴスって言葉を使いたかったのだね