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「直観のない形式は空虚であり、形式のない内容は混沌である。」(カント)
私が以下に述べる問題意識をもつようになったのは、実に小学5年生のときにまで遡る。したがって、30年間疑問をもっていた問題について、語ろうとしているわけだ。
問題意識の要点は、現在の数学教育は、極端に論理に偏っていて、直観やイメージがあまりにも軽視されている、ということである。
すなわち、左脳に偏った右脳を使わない数学になっているということである。創造の源泉は、右脳にあるといわれていることを考えれば、由々しき問題であるといわざるを得ない。
先進国でありながら、米国や欧州に比べて、ノーベル賞の受賞者が極端に少ない要因の一つが、ここにあるのではないだろうか。
数学の発展をはじめとして、諸科学の発展のためには、右脳と左脳をバランスよく協同させることが必要である。
物理学者や数学者にも論理的なタイプと直観的なタイプがいるということが事実であるとしても、いずれのタイプにおいても論理と直観を協同させていることは、おそらく疑いのないことである。