267 :
実習生さん:
http://www.zaikai21.co.jp/bn/2010/zaikai2_2010.html 『財界ふくしま』2010年2月号 p.16〜23
スクープ!
県立学校長が女子高生からのDV教師告発を放置!?
隠蔽体質の県教育界に自浄能力はあるのか?
昨年12月に、福島県立川俣高校(佐藤和紀校長)の進路指導担当教
諭が、昨年9月17日が出願締め切りにもかかわらず、出願書類を翌日
の18日に発送していた問題が発覚した。しかも、福島民報の取材に
対し、「虚偽の説明をし、事実を隠していた」ことが判明するなど、
隠蔽をはかっていたのである。県教育界で多発する不祥事に、県民
の本県教育に対する信頼は低下するばかりである。そのような中、
本誌に、県立高校の女子生徒からメールで教員のDV事件を訴える投
書が寄せられた。
268 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:31:43 ID:uVTbEZH7
>>267の続き
チョキチョキチョキチョキ 途中カット チョキチョキチョキチョキ
県内の女子高生から届いた1通のメール
ところで、本誌に、県中・県南地区の県立高校の女子生徒からメー
ルで教員のDV事件を訴える投書が寄せられた。県内の県立高校が
一斉に夏休みに入る直前の昨年の7月19日のことである。メールの
差出人は、ある県立高校の女子生徒で、
「私たちの学校の先生で、DVで警察に捕まったという噂の先生
がいます。去年の夏からずっと噂かありますが校長先生にメールを
送っても説明してもらえません。毎日学校でその先生の顔を見るの
が嫌です。先生のくせに暴力を振るっているんだとしたらおかしい
と思います。
噂が本当だったら先生をやめて貰いたいです。いい大人が奥さん
に乱暴するなんて女子としても許せません。DVがきっかけで奥さ
んは○○の高校に転勤させられたという噂です。校長先生はもうあ
てにならないので、県内の不祥事だったら財界ふくしまに投書して
みたらという親がいるので、メールを送ってみました。取材して噂
が本当かどうかはっきりさせてもらえませんか?
○○高校2年生有志より。
噂があるのは本当です。でも、名前を出すと仕返しされるのが怖
いのでメールでお願いします」
という内容である。(注・○○は本誌で伏字)
269 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:33:05 ID:uVTbEZH7
>>268の続き
本誌では、家庭内のこととはいえ、このDV事件が事実で警察沙
汰に発展していたのであれば見過ごすことは出来ないと考えたが、
その事実関係がハッキリしないこと、また、事件化していないので
あればプライバシーにかかかる問題でもあるため静観することにし
た。ただ、情報提供者が、本当に県立高校の女子生徒で「DV事件
を起こした教員の授業を受けたくない」というのであれば、その気
持ちを無視出来ないとも考えた。
270 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:34:44 ID:uVTbEZH7
>>269の続き
そのままにしていると、夏休みに入った7月23日から8月3日の
間に新たに4通のメールが送られてきた。その中の1通には、
「メールの返事がもらえませんがメールが届かないのか無視され
ているのかわかりません。先生の本名とかを教えればいいならそう
いって下さい。先生の家にパトカーがきたみたいなので事件はホン
トだとおもいます。メールは読んでないのかもって心配してます。
手紙とかがいいのですか?返事下さい。夏休みにほんとのことが知
りたいです」
と多少苛立っているような内容だった。その教諭の実名を明らか
にするというので、DVが事実かどうかを確認することにした。
271 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:37:22 ID:uVTbEZH7
>>270の続き
その後、何回かメールのやり取りをしたが、DV事件の加害者と
言われるC高校のA教諭、被害者と言われる奥さんのD高校のB教
諭に関する具体的な情報が明かされた。ただ、情報提供者が、単な
る誹謗中傷やA教諭に対する個人的な恨みで事実無根の内容でメー
ルを送って来ている可能性もあるので、A教諭のプライバシーに配
慮して慎重を期すように努めた。
ところが、夏休みも終盤になって、今度は、「被害者のB教諭が
複数の同僚(実名)にDV被害の実態を訴え、相談していた」こと、
「昨年9月ごろに、A教諭宅にパトカーがきて警察沙汰になったこ
と」などが具体的に書かれていたため、取材に入ることにした。
本誌は、9月に入って、直接、A教諭に電話で事実関係を確認す
ることにした。A教諭は、
「その件については、学校に任せているので校長に聞いてもらえ
ますか」
とコメントするに留まったが、事実は否定しなかった。
272 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:38:20 ID:uVTbEZH7
>>271の続き
早速、C高校の校長に電話を入れると、
「プライベートな話なので事実かどうかについて答えるべき問題
でない。本校の生徒を騙って投書しているみたいなんですが、学校
としては生徒の誰からもそういう話は一切ないんですよ。何回かメー
ルは来てますね。うちの生徒から何の申し出もないので、学校側と
しては動かなかっただけです。生徒からのナマの声というか、その
欠片もない。生徒からのナマの声というのは、具体的にメール以外
のもの。我々に(直接)申し入れることです。
相手が確認出来ないので動きようがない。確実に、投書の差出人
が生徒であれば、調査はしますよ。保護者とか、生徒とか、確実に
本校の関係者であれば動きます。確信が持てないので動かない。生
徒に、絶対に名前は漏らしませんし、怖がることもないと伝えてく
ださい」
と語ったが、明らかに情報提供者に不信感を持っているようだ。
273 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:39:21 ID:uVTbEZH7
>>272の続き
C高校のメールアドレスにも、本誌と差出人から同じ内容の投書
が送られていた。校長は、投書の事実を認めているが、差出人がC
高校の生徒ではないと考えているのだ。ただ、そう言いながらも、
校長は、
「教職員が不祥事を起こした場合は、(その事実が)報告されま
す。今回の場合、A先生に事実を確認したところ『そういう事実関
係はありません』という返事でした」
と事実確認しているのだ。更に、校長は、
「県教育委員会には、この件のことで相談してあります。対生徒
に対して、アクションを起こすということであれば、本校だけの問
題だけではなくなるので県教育委員会と相談しながらやることには
なると思います」
と県教育委員会にも報告していたのである。
274 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:40:41 ID:uVTbEZH7
>>273の続き
校長は「マスコミの餌食になってしまう」ので、調査はしない
DVが事実無根なら、なぜ、A教諭は、学校側に取材の対応を任
せているのか。しかも、校長は、県教育委員会にまで報告している
経緯がある。にもかかわらず、情報提供者が、C高校の生徒である
と確信が持てないのでほかの何百人の生徒に大きな影響を与えるの
で事実調査は出来ないという。しかも、情報提供者は、「C高校の
生徒を騙って悪意をもって投書している」と決め付けている。限り
なく100パーセント近く、うちの生徒であることが証明されなけ
れば、調査するつもりはないというのである。ただ、この時点では
情報提供者がC高校の生徒であることも、逆に、そうでないことも
証明されていないのである。
275 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:45:46 ID:++Y+56RN
>>274の続き
本誌では、校長にC高校の生徒であることを証明するために、情
報提供者に8月31日から9月4日にC高校2学年で行った授業内容
を詳細にメールで送って欲しいと申し入れた。
情報提供者は、
「生徒だって証明しろっていわれると誰だか先生たちにはわかっ
てしまうかもって思います。でもなんか疑われているのはちょっと
気分悪いです。仕方ないので女子が少ないとバレるから女子ばっか
りで誰かわかりにくい○組の○○科の授業の内容を送りますね」
と詳細に授業内容を送ってきた。
その内容は、学校で授業を受けていないと分からなようなものだ
った。このメールを待って、今度は、C高校を訪問した。すると、
校長は、
「私の印象としては、やけに詳し過ぎるので、うちの生徒には近
いというイメージは持ったが、待てよということで、こういう考え
方も出来るのではないか。この程度のことは、自分のホームページ
に誰でも書いているのですよ。この差出人が、HPに入っていくと
何月何日に授業で何かやったかは分かるので、この程度のことは書
けるのですよ。最初は、うちの生徒に近いと思ったが、まだ、確信
が持てない」
というのである。しかも、その矛先はマスコミにも向いてきた。
276 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:46:51 ID:++Y+56RN
>>275の続き
「下手に動いてしまうと、ことがことだけに、そこ(DV)に触
れないで説明しないわけにはいかない。そうなると、マスコミの餌
食になっていい記事になってしまうのですよ。『校長は、差出人の
分からない投書・情報で職員のプライバシーを著しく侵害している』
と言われかねない。私としては、そういう可能性もあるので(調査
が)出来ないのですよ」
と改めて調査しないと答えた。更に、校長は、驚くような話をし
始めた。
「ほかの生徒の影響もあるし、私も、弁護士に相談しているので
す。私の方針は、学校側に動揺が見られない、生徒の聞では噂の『う』
の字も出ていないという事実、差出人が不明だということで、いま
動くつもりはないです。悩んでいる生徒がいれば、親が必ず騒ぎま
すよ。その親からひと言もないですから。ホントに皆無なのです。
生徒の噂もない、動揺もない、訴えもない。それに、差出人が断定
出来ないわけですから学校は動きようがない。当事者である先生は、
名前まで出されていますから迷惑ですよ。
反対の見方をすれば、校長は職権を乱用して部下のプライバシー
を侵害したということになる。あとは、情報は自分たちで手に入れ
たいと思います。そちらで得た情報でどうなんだと言われても、情
報は自分たちで得たいと思います。実名を出さなくても、自分で信
頼出来る先生に相談するとか、いくらでも方法はある。うちの学校、
ホントに生徒も落ち着いていますし、平和ですから。そこに石を投
げて波を立てるということは、何と批判されようと、私には出来な
いですね」
277 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:48:03 ID:++Y+56RN
>>276の続き
つまり、学校側は、この件の対応を弁護士に相談しているという
のだ。今後は、この件について、本誌の情報提供を受けるつもりも
ないし、話すつもりはないので弁護士に訊いて欲しいというのであ
る。情報提供者に、校長とのやり取りをメールで知らせると、
「校長先生が授業の内容がブログにもでてるっていう話はがっか
りです。だったら学校のことを何を書いても誰かに聞けば分かると
かブログに出てるとかいわれるんだろうなって思いました。
それから友達の親が学校に噂のことで手紙?を書いてますよ。去
年くらいだと思います。PTAで説明して下さいみたいなことを書
いたけど何にもなかったみたいです。やっぱり堂々と名乗り出ない
と学校には相手にされないみたいです」
との返信があった。
278 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:49:07 ID:++Y+56RN
>>277の続き
生徒の不安より、組織防衛に腐心する久保田課長の理由
確かに、校長は、実名を出さなくも「信頼出来る先生に相談すれ
ばいい」と言うが、その先生が学校側に実名を伏せて報告するとい
う保証はない。生徒が、親を通して訴えても実名を公表しているよ
うなものである。つまり、学校側は、実名による告発しか認めない
と言っているのと同じだろう。本誌では、この間、学校関係者をは
じめ周辺取材を重ねたが、一様に関係者の口は堅く、DV事件の事
実を確認することは出来なかった。ただ、情報提供者は、
「高校はちゃんと卒業したいから目をつけられるのはイヤです。
残りの高校生活も気分悪く過ごすんだっておもうとイヤな感じです。
でもこういう感じだと証拠はないけど○○先生はDVはしてたんだ
ろうと思いました。これで学校も先生も信用できないんだなってわ
かりましたけど名乗らない私たちが悪いって先生達に言われておわ
るのもがっかりです。○○先生が警察ざたのようなことをしてない
んだったらDVやってないと安心できるからそれだけは知りたかっ
たです」
と訴えている。
それから1カ月半が過ぎたころ、今度は実名でD教諭から次のよ
うな内容のメールが送信されてきた。
チョキチョキチョキチョキ 途中カット チョキチョキチョキチョキ
279 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:50:10 ID:++Y+56RN
>>278の続き
D教諭は、生徒であると断定は出来ないが、メールの内容も「ふ
ざけた雰囲気でない」ので生徒の行動の方が心配だというのだ。校
長の反応とは明らかに違っている。本来、学校側は、生徒の身の安
全を第一に考え、悩んでいる生徒がいれば「自殺や家出」などの最
悪なケースも想定して対応するのが一般的なのではないか。それが
教育者としてのあるべき姿である。しかし、校長は、情報提供者を
最初から疑って全く調査する必要もないとまで言い切っている。情
報提供者が女子生徒でないという根拠もないのに、である。
280 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:51:06 ID:++Y+56RN
>>279の続き
ここまでくると、プライバシーを盾にして身内(教員)を庇って
いると勘ぐりたくもなる。もっといえば、校長としての管理責任を
追及されないように調査をしようとしないとも受け取れるのだ。
県内の教員を監督する県教委の学校経営支援課の久保田課長に取
材を申し込むと、
「DVの報告は受けているが、そのような事実はないと理解して
いる」
との回答だった。
しかし、久保田課長が「その事実がない」という根拠を示すこと
はなかった。ところで、その後、本誌には、口の堅かった関係者か
ら次々と情報が寄せられるようになった。ある学校関係者からは、
「この問題がC高校の職員会議でも取りあげられた」との情報が寄
せられた。そんな時、注目すべき具体的な情報が飛び込んできたの
である。
「平成12年から13年にかけて、職場の懇親会で、同僚教員に家庭
の悩みを相談して、ある同僚から『別れるなら(子供もいない)い
まだぞ』と助言を受けています。
13年ごろには、(加害者に殴られらて)顔にアザを作って出勤し
てきたのを、複数の同僚教員に目撃されています。
そして、長期の育児休業を挟んで、19年から20年に掛けて、職場
の同じ係の複数の同僚教員に、加害者のDV行為(聞いた人が、あ
きらかに「それはDVだ」と思うような内容)について、何度も話
しています。
21年3月には、職場の懇親会(宴席)で加害者から暴力の被害(曖
昧なDV事件ではなく暴行事件)を受けたことを、日時、状況等を
特定して、複数の同僚教員の前で訴えています」
DV行為が長期間にわたって行われてきたという疑いが濃厚なの
である。しかも、情報提供者の女子生徒が指摘したように、B教諭
は、複数の同僚にDVの被害を訴えていたのである。
281 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:52:09 ID:++Y+56RN
>>280の続き
校長が相談した県内の弁護士に取材を求めると、校長から相談さ
れたことは認めたが、
「守秘義務がありますから、裁判になれば事実関係を争いますが、
そうでない限り、報道機関にはしゃべることは出来ないですね。私
としては、事実関係も含めて話は出来ない」
との答えが返ってきた。更に、弁護士は、
「それが事実だとしたら警察が勤いていると思いますから。被害
者であれば、損害賠償が出ているかもしない」
と続けた。
282 :
実習生さん:2010/05/11(火) 18:53:34 ID:++Y+56RN
>>281の続き
教育の基本は、生徒が安心して過ごせる学校づくりだ
チョキチョキチョキチョキ 途中カット チョキチョキチョキチョキ
改めて、久保田課長に取材を申し込むと、
「プライバシーにかかわることなのでコメントしません。我々は
そういう認識です。川俣高校の大きな問題がありましたので、上司
に相談したところ、今回は取材を受けないことになりました」
と取材を拒否された。
ところで、B教諭は、昨年3月にD高校から県内の遠隔地に転勤
している。ある学校関係者は、
「正式採用の教員が遠隔地に転勤するのは何とも不自然。今回の
DV事件と何らかの関連があるのではないか」
と話すように、今回のDV事件は“水面下で処理された”という
可能性も否定出来ない。
283 :
実習生さん:2010/05/11(火) 19:00:15 ID:PQTIj+H4
>>282の続き
更に、本誌が、取材を進めていくと驚くべき事実が明らかになっ
た。実は、久保田課長は、昨年3月までB教諭が在籍していたD高
校の校長を務めていたのである。B教諭が、DVを複数の同僚教諭
に相談していたことを考えると、当時の久保田校長が「DVのこと
を知らなかった」ということは、管理者としての能力が問われるこ
とになるのではないか。
しかも、昨年3月には、D高校の校長から教員を監督する県教委
の課長に異勤したのである。果たして、一方の当事者であるB教諭
の管理責任者が、加害者とされる校長から報告を受け、改めて、そ
の事実関係を調査するものなのだろうか。しかも、久保田課長が、
川俣高校の手続きミスを隠蔽したように、今回も同じように身内を
庇っても不思議ではない。と言うより、続発する県教委の不祥事を
考えた時、臭い物にフタをして沈静化を図ろうとしたのではないか
と思えるのである。
284 :
実習生さん:2010/05/11(火) 19:01:01 ID:PQTIj+H4
>>283の続き
遠藤教育長は、あるインタビューで、県教育界の課題について、
「いろいろあるが、基本は子供にとって安心して過ごせる学校づ
くりをどうするかだ」
と答えている。
生徒が安心して過ごせる学校づくりとは、DV事件を起こした教
員が何ごともなかったように教壇に立ち続け、生徒に不安を与えて
いることではないはずである。
DV防止法では、暴行だけでなく「心身に有害な影響を及ぼす言
動」も「配偶者からの暴力」なのである。確かに、罰則は、同法の
保護命令に違反した場合のみであるが、前述したように「配偶者か
らの暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害である」こと
を考えると犯罪とは言えないがDV行為に当たるものもあるという
ことである。
285 :
実習生さん:2010/05/11(火) 19:01:48 ID:PQTIj+H4
>>284の続き
依頼された弁護士が、「事実だとしたら警察が動いていると思う」
と言うが、「複数の同僚に相談したこと、パトカーが出勤しかこと」
などを考えると、B教諭の考え方で、刑事事件に発展する可能性が
あるとも言えるのではないか。県教委は、「刑事事件にならなかっ
たから処分しなくてもいい」と考えているフシがあるが、人権を侵
害したという重大な部分を見落としている。いま、学校側に必要な
のは、生徒が安心して学校生活を送れるようにその事実関係を調査
して真相を明らかにすることである。県教委も、自分たちの論理で
処するのではなく、保護者、生徒の目線に立って判断してもらいた
い。(高橋)