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文科相は、学力低下の原因として、学習指導要領の内容を3割削減するなどした「ゆとり教育」が指摘されていることに言及。
「基礎・基本を教えて、応用のきく『生きる力』を育てることが本来の目的」とその意義を認めながらも、「ゆるみ、たるみのようにとらえられた」と、これまでの教育政策の反省を述べた。
さらに、
「教科内容を少し減らしても、授業時間は減らしてはいけなかったのかもしれない。その反省から時間を確保したい。(学校現場が)土曜日も授業をしたいというのは、素晴らしいし、ありがたい」
と述べ、授業時間増を検討する中で土曜日の活用を視野に入れるなどの、「脱・ゆとり」というべき考えを示した。
文科省は完全週5日制の導入にあたり、土曜日の子どもの活動場所を確保するために地域の受け皿作りを進めてきた経緯がある。
このため、文科相も授業時間増や土曜日の活用については、17日に設置を表明した「義務教育改革推進本部」(本部長・塩谷立文科副大臣)や、中教審での慎重な議論が必要だとの考えもあわせて示した。
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〈学校週5日制〉
「学校、家庭、地域社会それぞれが協力して豊かな社会体験などの機会を子どもたちに提供し、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの『生きる力』を育む」ことを目的に、92年度の2学期から毎月第2土曜日を休業するとしてスタート。
02年度から完全週5日制が実施された。学習内容の「3割削減」も、この年度から施行された。 (12/18)
ttp://www.asahi.com/edu/news/TKY200412170428.html