学校でのいじめ体験〜その時教師は〜

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1実習生さん
帰りの会、 また、いつもの女子が手を挙げる。告発タイムである。

「最近、松井君(仮名)の周りが臭いです。松井君はちゃんとお風呂に入って ください」

とんでもない告発である。クラス中がざわめいた。こう言ってしまっては失礼かもしれないが、 松井君の家は貧乏だった。
松井君はいつも汚らしい服を着ていた。しかも毎日同じ。確かに風呂にもちゃんと入っていなかっただろう。
少し垢っぽい感じがいつもしていたし、髪だってボサボサでフケだらけだった。
松井君の住んでいる借家には風呂がなかったのだ。銭湯に行く余裕もあまりなかったようだった。

しかし、いくら松井君が汚なく、臭いとはいえ、 それは人として言ってはならないことである。
松井君にだって事情というものがあるのだ。しかも、帰りの会という公の場で声を大にして告発してよい内容ではない。
とはいえこの当時、帰りの会で謝る男子に気を良くした女子達は、暴走気味だった。毎日、なにか告発して、男子をへこましたかったのだ。

しかし、男子かて、帰りの会でやり玉に挙げられるのは嫌である。次第に男子は品行方性になっていき、告発する内容がなくなったのだ。
男子が良い子になって困ったのは女子である。告発し謝罪される快感は麻薬のようで、一度味わったらやめられない。

告発したい告発したい、男子に謝らせたい

そして、この非人道的な告発である。何度も言うが、松井君だって家庭の事情があってのことだ、人として言っては いけないことである。しかし、女子達の暴走はとまらない。

「そうよ、くさいわよ!」
「それに汚いし!」
「謝ってよ!」
2実習生さん:04/10/05 23:17:01 ID:hPlDRihx
謝れって・・・。汚くってごめんなさい、とでも言えというのだろうか。なにか間違っている。
それを受けた松井君は悲しそうにうつむいているだけだった。僕は松井君が好きだった。
彼は無口な方だったが、心優しいし、ギャグセンスは抜群。
たまに発する言葉の一つ一つが面白いし貴重だった。
それに松井君は絶対に人の悪口を言わなかった。
そんな素敵な松井君を「汚い」というだけでここまで攻撃する女子達。
「汚い」だって家庭の事情で仕方ないのだ。 誰だって毎日風呂に入ってお洒落できるほど裕福なわけではないのだ。

お前らの血は何色だ?と彼女達に訊いてやりたい。
松井君は今にも泣き出しそうだった。
このままでは松井君が傷つきボロボロになってしまう・・・・。
どうすれば松井君を救えるのだろうか・・・。
そうだ!先生だ!こんな非人道的な告発を先生が見逃すわけがない。
その内、この議論を先生が止めてくれるだろう。
その上、女子達を叱りつけてくれるだろう。松井君を救えるのは先生しかいない・・・・。

期待イッパイに先生に目をやる。
「うんうん活発な議論だわ。青春だわ」 とでも言いたそうに微笑みながら議論を見守っていた。
だめだ、このババア。松井君が今こうして傷つけられているというのに、まったく気づいていない。
先生までもが狂っている。ズレている。 こんな先生に何かを期待した僕がバカだった。
大体、帰りの会に告発コーナーを設け、密告社会を形成させたのもこのババアだ。 こいつは人間として間違っている。
3実習生さん:04/10/05 23:17:38 ID:hPlDRihx
「早く謝りなさいよ!臭いのよ!」
女子達はもはや集団ヒステリー状態だ。
男子だって、面白半分に「臭い!臭い!」とはやしたてる
「はやく謝っちまえよ、帰れねーじゃん」と言っている奴だっている。
もはや松井君に味方はいなかった。この広いクラスに独りぼっちである。
その理不尽さ悔しさ悲しさといったら、経験した者しかわからない。
松井君はついに泣き出してしまった。僕は心が張り裂けそうだった。
松井君は悪くない、なのに僕には何もしてあげ られない。悔しい、悲しい。
こんな道理があるはずがない。みんな狂ってる。

しかし、慣例どおり、無常にも多数決が始まる。

「松井君が不潔過ぎるので、謝るべきだと思う人は手を挙げてください」

一斉に女子達の手が上がった。 男子も手を挙げた。
手を挙げなかったのは僕と松井君の友人、それに松井君だけだった。大敗だった。
松井君は、不潔というだけでクラス中に謝ることになった。教壇に立ち、皆の方を向く松井君。涙が頬を伝う。

やめろ、謝るな。松井君は何も悪くない。悪いのは女子なんだ。みんな狂ってるんだ。
どうしようもない自分がそこにいた。
4実習生さん:04/10/05 23:18:56 ID:U7w4rFeN
スレ検索ぐらいしましょう

○●○●いじめ統一スレッド7●○●○
http://school4.2ch.net/test/read.cgi/edu/1089717448/

−−−−−−−−−− 終 了 −−−−−−−−−−
5実習生さん:04/10/05 23:19:17 ID:hPlDRihx
「僕が不潔で皆に迷惑かけてごめんなさい」

彼がどういう気持ちでこのセリフを言い、頭を下げたかわかるだろうか。
「聞こえません!」 後ろの方で女子が叫ぶ。聞えているはずである。
ワザと聞こえないと言って何度も謝らせるのだ。これを「聞こえません攻撃」という。
国語の時間などによく見られる陰湿な攻撃だ。もうやめてくれ、これ以上松井君を傷つけないでくれ
。何度も何度も泣きながら「不潔でごめんなさい」と謝る松井君を見て、僕も涙 が出てきた。

「ほんとに臭いよね」 「そうそう、死にそうなぐらいに臭いよね」

戦いに勝った女子達が勝ち誇ったかのように言う。
さぞかし気分の良いことだろう。そこで担任のクソババアが出てくる。

「はい、今日は活発な議論でしたねー。松井君も清潔にしてこなきゃだめよ。 皆もちゃんと清潔にしてくるようにね」
などとまとめる。 コイツはほんとにバカである。

次の日から、松井君は学校に来なくなった。
僕は何度も家まで誘いに行ったが、会ってはくれなかった。
彼にしてみれば、何もすることができなかった僕も、よってたかって彼を傷つけたクラスメイト達と同罪なのだ。
そのうち、僕も松井君を誘いに行くのをやめた。

クラス中、担任までもがよってたかって彼を傷つけるのなら、そんな学校行か なくて正解だ。
結局、松井君は卒業するまで学校にこなかった。自分の無力さを悔しいと思った出来事だった。
そして、まかり間違った学級民主主義および集団ヒステリーの恐ろしさを知った事件だった。
6実習生さん:04/10/06 03:08:59 ID:GCR5936d
ワロタ
7実習生さん:04/10/06 03:26:54 ID:knit4vKU
おいらのうちって貧しかったから風呂は三日に一回ぐらいの時ありました。
8実習生さん:04/10/06 03:44:47 ID:s49E9KvV
その女子どもはガキだからどうしょうもないとして、そのババアは死んで良し。人の痛みをわからない奴は生きてる価値なし。
9実習生さん:04/10/08 10:59:38 ID:NTaKE0eZ
とりあえず、その女子に罰掃除か何かをさせるべきだね

んでもって、男子の告発は禁止にする。男は暴れてなんぼなんだから
10実習生さん:04/10/08 14:20:37 ID:QdNnrmQJ
守田ツカエネ、辞めろ
11実習生さん
ええと、登場人物は
女子、教師、その他男子、松井君、松井君の友人、>>1・・・。

ん、、あれ・・・?

>>1に友達がいない・・・!