読書感想文は廃止しろ

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677ママン ◆mn0Cwuovio
>>676
拝読。
コメントの前に、この答案が読書感想文かどうかは意見が分かれるところだと思うわ。
基本的に感想文というのは「自分語り」なんであって、この内容では批評に近いね。
ただ、文学批評にもなりきれていないから、どっちつかずで中途半端になってる。

>「走れメロス」は駄作だ。無理な筋立てと単純すぎる心理描写は読むに耐えない。

つまり、感想文では、前提として本の内容は踏まえるものの、そこを出発点として自由な方向に
飛び出し、自分の主観を展開することが期待されているわけ。しかし、上記の冒頭の引用からも
わかるように、この答案では基本的に文学作品としての『走れメロス』が駄作か名作かというテーマ
「のみ」が論じられていて、筆者自身が語られていないし、語るつもりもないみたい。

>実在感に欠ける無理な筋書きだ。
>心理描写も稚拙すぎる。

客観的な検証を踏まえて何かを語ろうということであれば、それは小論文として扱いたい。
感想文は、主観的な世界を開陳し述べる場であると考えてるから。
ただしかし、676さんに限らず大人に近ければ近いほど、感想文を書けばだいたいこういう
展開にはなるだろうと思う。
大人の世界には主観(気持ち)を述べる長い作文の機会はほとんどないからね。

◎感想文としてのコメント:
小説の場合は、作者レベル・筋書きレベルで考えるのではなく、物語世界レベルで考えてみた
感想を述べてもらいたい。小説はそもそも虚構なんだから、その虚構性(実在感の欠如、稚拙
な描写)を取り立てて論じてみたところで、感想文としてはあまり意味がない。
ただ、ノンフィクションなどでは話は別だろうと思う。