読書感想文は廃止しろ

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589ママン ◆Wnuu8oi5MU
君たちにぴったりのサイトがあるよ。

教師が好む読書感想文の傾向と対策とコツ
ttp://www.onda-honpo.com/dokusho/
 「思った通りに書きなさい」と言われて思った通りに書いたら叱られた読書感想文。
 夏休みの最終日、あわてて本を読んで書き上げた読書感想文。
 大人になって分かった教師を喜ばせるために書くのが読書感想文。
 小学生らしい、中学生らしい、その「らしい」こそが教師を喜ばせる。
 「らしさ」あふれる読書感想文の書き方のコツをマニュアル化。
 読書感想文をささっと終わりにして、楽しい夏休みをエンジョイしよう!
590ママン ◆Wnuu8oi5MU :2006/12/06(水) 14:50:05 ID:g+Hkkjks
一読してあきれた。

●読書感想文とは何なのか?〜読書感想文は「道」なのだ!
ガッコのセンセイは「子どもはこうあるべき(いや、こうあってほしい)」との思いがある。
「偉人の伝記を読んだら素直(短絡的に)に感動せよ!」
「悲しい物語を読んだら有無を言わずに涙を流せ!」
そんな純粋まっすぐな人種なのだ。どう読もうがどう感じようが自由なのが読書なのに、型にはまった
読書道が求めてくるのだ。

いやはや、妄想まっしぐらですな。<評価×>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜読書感想文は誰が読むのか意識すべし

これはいいね。自分だけの日記帳じゃないわけだから。文章を書く際の基本です。
しかし読む人(センセ)が上記の「道」を求めているという安易な前提は情けない。
誰が読んでもわかりやすい展開と文体を目指すというならよくわかる。<評価◎>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜上手な文章を書くには上手な文章を熟読すべし

否定はしないが、これだけではだめ。
上手な文章を書くには、どうしても文章を書く訓練そのものが必要。<評価△>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜書きやすい本を探すべし

まあ、これはそうかな。<評価○>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜感動しなくても感動したと書くべし

読書感動文じゃねーか。<評価×>
591ママン ◆Wnuu8oi5MU :2006/12/06(水) 14:50:54 ID:g+Hkkjks
●良い読書感想文を書くための鉄則〜本を選んだ理由は自分とリンクさせるべし

これもいいね。感想文では結局のところ自分を語るんだから、本の選択の時点から自分の
話にしてしまえばいいというのはよくわかる。<評価◎>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜反省しなくても反省したと書くべし

反省や感動=高評価というところが安易かつ浅薄。どーしようもない。<評価×>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜文は短くリズム感を出すべし

長くてどこで切れるかわからん文章は読みにくいね。大事なことです。<評価○>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜文頭は単文でたたみ込むように書くべし

読む側を面白がらせる、他との差異を際立たせるという工夫ができれば言うことはない。
ここまで考えて文章が書ければたいしたものです。<評価○>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜不幸体験をオーバーに書くべし
●良い読書感想文を書くための鉄則〜架空の人に登場願うべし
●良い読書感想文を書くための鉄則〜教師の覗き見趣味を満足させるべし

このへんになってくると、いかに読ませるかというテクニカルな話になって、自分の考えを伝えるという
感想文の目的からずれてきている。「感動」や「反省」をいかにわざとらしくさせないかという工夫
なんだろうね。つまんねー話です。<評価×>
592ママン ◆Wnuu8oi5MU :2006/12/06(水) 14:51:25 ID:g+Hkkjks
●良い読書感想文を書くための鉄則〜起承転結に拘らないようにするべし

なぜか、文章は起承転結や序破急といった展開でないとだめだと思っている人がいる。
4コマ漫画じゃないだから、こんな順番を常に意識していては筆が進まない。<評価◎>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜古典的名作・外国文学は避けるべし

「感動」「反省」を書くには、対象が有名すぎると安易に見えて都合が悪いというだけ。<評価×>

●良い読書感想文を書くための鉄則〜等身大の表現しかできないと心得るべし

これはまさしくその通り。だったら、「感動」「反省」などと思ってもいない大風呂敷を広げずに、
文字通り等身大の自分を表現しろよと言いたいが。<評価○>
593ママン ◆Wnuu8oi5MU :2006/12/06(水) 14:53:17 ID:g+Hkkjks
このサイトでは、いかにセンセを喜ばせる感想文を書くかということが目的となってる。「感動」「反省」で
教師が喜ぶという、この強い思い込みはいったいどこから来るのかわからん。どのような感想を抱くのかは
個人の自由であるという常識をまず頭から否定し、「感動」「反省」という「正解」を示して思考停止
させる手法は、今の知識詰め込み・唯一絶対の「正解」を追求させる教育に合致しているということ
ですかね。

このサイトにおける作文アドヴァイスには傾聴すべきものもたくさんあるが、それは全て形式的でテクニ
カルな部分の指摘だ。内容面のアドヴァイスは「感動」「反省」の一点張り。それ以外の要素は皆無。
どう書くかは教えてくれても、何を書くかは教えてくれない。しかし、実はその「何を書くか」こそが大事
ではないのか?

真っ白なカンバスに何を描くのかということは、名画家でも苦悩する。社会人になれば誰もが経験を
することだが、新しいアイディアを問われるプレッシャーは恐ろしく、誰もが押し潰されるものである。それ
なのに、根拠もなく「感動」「反省」などというどーでもいいものを感想文の「正解」として提示するの
だから始末が悪い。それにすがる方も、自由に書くのが感想文と言いつつも、結局「何を書くか」を深く
考えることなしに「感動」「反省」を書けばいいだろと言うのは、端的に言って逃げているだけじゃねーの。
594ママン ◆Wnuu8oi5MU :2006/12/06(水) 14:54:08 ID:g+Hkkjks
教師を喜ばせるためだから、教師が望んでいるのだからと、ありもしない責任を教師に押し付けて自分
勝手な言い訳をしながら、結局は楽な方へ楽な方へと身を任せているということなんだけどね。私は、
自分で考えた結果として「感動」「反省」になるならもちろん否定したりしない。結論部分だけが評価の
対象ではないのであって、その結論に至る道筋がきちんと説明できれば何も問題はない。まず結論ありき
で、架空の人物を登場させてまでつじつまを合わせようというくだらん工夫をする無益さを嘆いている。

また、元予備校講師で出版の仕事をしているというサイト管理者の基本姿勢は「読書嫌いが増えると
オイラが困るんだ!」というところにあることに気をつけておいた方がよい。すぐ形になる文章の書き方を伝授
し、とにかく提出させて読書感想文で苦しまなくてもよいようにするなどと都合のよいことを言っているが、
そんなマニュアル通りに作文したところで文章を書く腕が上達しないのは明らか。課題提出はできるかも
しれないが、内容はきわめて陳腐(「感動」「反省」)であって、その執筆作業を通じて自分には何も残ら
ない。平たく言えば、よい読み手(=消費者)になってくれるのはかまわないが、自分の仕事と競合する
よい書き手にはなってほしくないという、さもしい考えの表出だというこってすわ。オークションで感想文を競り
落として楽をしようというこのサイト内の広告が全てを物語っている。