>>340続報
公立中絶対評価 県教委がネット公表
公立中学校3年生の学校ごとの評定(成績)分布が1日、公表された。各教科で今年度1学期に「1」〜「5」までをとった生徒の割合が学校ごとに示されている。
改善の傾向にはあるものの、数学で「5」をとった生徒が学年の45・4%を占める学校がある一方、4・1%しかいない学校があるなど、依然としてばらつきもあることが浮き彫りになった(表)。
県教委のホームページ(
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/gimu/gakuhyo/index.htm)で閲覧できる。
県では今年度の入試から内申点がすべて絶対評価になったが、中学により評定に大きな差があったことが問題化。
公平性を期すため県教委は改善に取り組んでおり、今回の評定分布の公表もその一環。県内全416校のうち、市内のほとんどが2学期制の横浜市や、単学級の中学を除く213校分のデータで、2学期制の学校や2学期以降の成績も、出そろい次第公開するという。
全体としては格差が縮まりつつある。「5」が県平均より10ポイント以上高かった学校の割合は、昨年度の3年生2学期が9・1%だったのに対し、今年度1学期は3・3%に減少。
10ポイント以上下回る学校の割合も3・4%から0・8%となった。
評価の差が、生徒個々の学力の実態を適正に判断した結果なのか、「甘い(または辛い)」成績のつけ方によるものなのかについては検証の余地があるという。
県教委は「絶対評価なので、学校により分布の数値が違うのは当然」とした上で、「各学校は引き続き評価の精度を高める努力をしてほしい」としている。
また、県教委は同日までに、3年2学期の9教科について一部の単元をとりあげ、評価判断の基準例などを示した冊子を「参考資料」として全中学校に送付した。評価の基準の均質化を図るのが目的という。
県教委は6月、「知識・理解」「関心・意欲・態度」など教科の評定のもととなる四つの観点を、従来の3段階評価から「A○(マル)」から「C×(バツ)」など5段階以上に細分化するよう各学校に指導。
今回はさらに「A○」や「B」などを判断する基準を示した(表は一例)。今後、3年生の全学習内容についても同様の資料を作るという。
ttp://mytown.asahi.com/kanagawa/news02.asp?kiji=5985