「今日の出来事(今日の犯罪 Part7)」

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「学力不足」で免職 県立高理科教諭、県内で初−−県教委 /宮城

県教育委員会は19日、「教員に求められる知識や指導力に欠ける」として県立高校の男性理科教諭(59)を同日付で分限免職処分にしたと発表した。
学力を測る目安として高校の入学試験を解かせたところ、3回中2回で受験生の平均得点を下回ったという。「指導力不足教員」の分限免職は県内で初めて。

この教諭は72年の採用。主に化学などの理科分野を担当していたが、「難解な数式を持ち出すなど授業が理解できない」といった苦情が生徒や保護者から上がっていた。
県教委は「指導力不足教員」と認定し、03年4月から教育研修センター(仙台市青葉区)で研修を課してきた。

この中で、専門の理科の高校入試問題を解かせたところ、100点満点中46点しか取れず学力不足が明らかになった。センター職員を生徒に見立てた模擬授業では、質問に窮することが度々あり、居眠りを繰り返すなど研修態度も悪かった。
今年6月末まで研修を続けたが改善が見られず、処分に踏み切った。教員は「指導力には自信がある。どこに問題があるのか分からない」と話しているという。

分限免職は地方公務員法に基づく処分で、退職金は支給される。県教委によると、03年度は大阪など1府3県で「指導力不足教員」計5人が分限免職となっている。【赤間清広】

8月20日朝刊 
(毎日新聞) - 8月20日16時5分更新
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000010-mailo-l04