【出る杭は・・】個性的だと叩かれるのが辛い

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480実習生さん
エッセイ:「デンマークでの経験とラーンネット設立まで」

○日本に帰って

 こういうデンマークでの体験の後、日本に帰り、娘を入れる幼稚園、
小学校を探しましたが、いいところがなく、愕然としました。 まず近所の
幼稚園を見学し、教室の後ろに飾られている絵を見たところ全員が全く
同じ構図、同じ色使いなのです。先生が一生懸命指導したのでしょう。
本来子供は一人一人表現したいことが違うはずなのに、皆同じ枠に
はめられてしまうのです。 小学校でも全員が全く同じことを同じペースで
学ぶ事が求められます。その結果、自分の得意な分野では退屈し、
苦手な分野ではついていけないという問題が必ず起こります。また先生に
教えられることに疑問を持つことは奨励されず、そのまま受け入れることが
求められます。その結果質問をしない、何事にも疑問を持たない素直な
子がいい子とされ、問題意識のある子はうるさい子ということになります。
また、なんでも先生のいうとおりにすることに慣れ、自分で考えない、
決めない、また責任もとらない人間になってしまいます。高度成長時代で
いわれたとおりやっていれば何とかなった時代ではこれでもうまくいった
のでしょうが、現在のように世界が急激に変化し、判断力が求められる
時代では、これでは大変苦労することになります。 結局迷ったあげく娘は
インターナショナルスクールに入れることにしたのですが、大変悔しい
思いでした。日本人なのに日本に入れたい学校がないなんてなんという
ことだ。こうなったら自分で作るしかない、と感じました。

http://www.l-net.com/tshp/essey01.htm