報告書のこの部分は、極めて重要なポイントである。尾道市教育委員会と広島県教育委員会が、先にも述べたが、慶徳校長の「うつ病」は回復していなかった事実を承知していたことを自ら認めているからである。 「その後においても、慶徳校長との面談を通して健康状態を把握するとともに」、「指導助言等を行い」、「精神的負担の軽減が図られるよう努めてきた」にもかかわらず、慶徳校長は自殺に追い込まれたのだ。 @ 誰が、何時、どこで、どのような方法で、何回、慶徳校長との面談を行ったのか、面談の時の詳細な記録のすべてを尾道市教育委員会と広島県教育委員会は公表しなければならない。 A 尾道市教育委員会と広島県教育委員会が行った「指導助言等」の具体的な中身を公表しなければならない。 B 尾道市教育委員会と広島県教育委員会が「精神的負担の軽減が図られる」と判断できた具体的な根拠と対応を相談したであろう専門精神科医の名前とアドバイスの具体的な中身を公表しなけれならない。