地理教科書に誤記など160か所、112万人に再配布
教科書出版大手の東京書籍(東京都北区)が発行した中学地理の教科書に、誤りや改善が望ましい表記が計160か所見つかった。
同社は教科書を新たに作り直し、使用している生徒や教員計112万人に無料配布することを決めた。
昨年2月に発行された中学地理の教科書では当初、索引などに計53か所の誤りが見つかり、同社は文部科学省に訂正申請したうえで、正しい索引の冊子を作成して配布していた。
しかしその後の点検で、「日高山脈」を「日高山地」に、「京田辺市」を「田辺町」に誤記するなど地名や統計数値の明確な間違いや、地図に国名が入っていないなど改善が望ましい部分がさらに107か所見つかったため、これらを修正した教科書を作り直すことにした。
同社広報課は「訂正や改善個所が多く、この際、作り直すべきと判断した。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません」と説明。再配布は4月までに終えたいとしている。
同社の教科書では、中学公民でも、新潟県中里村の「雪国はつらつ条例」を「雪国はつらいよ条例」と記載するミスがあった。
文部科学省によると、教科書の再配布を求める規則はなく、「これほどの大規模な再配布はまれなケース」と話している。
(読売新聞)[2月13日12時57分更新]
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030213-00000405-yom-soci