国立大学の独立行政法人化の問題

このエントリーをはてなブックマークに追加
641実習生さん
>>638
>公立中学・高校の教育の切り下げ

このあたりが、腑に落ちるようで腑に落ちない。「ゆとり教育」の悪影響以前に、
巷間言われる公私格差・教育階層化の根底には、個的に資本を掛けてでも「(受験)学力」
を蓄積した人間が有利になる日本的受験制度がある。 
(だから、「ゆとり教育批判者」が、「ゆとり教育」を叩けば叩くほど、私立熱・塾熱が
 加速し、彼らが批判する教育階層化を進行させるというパラドックスがある。
 この構造に限りなく無自覚なのが、和田秀樹や西村和雄のグループ。和田に限れば確信犯)
642実習生さん:03/06/30 07:07 ID:zYrqZbiH
なぜ、こうした問題のある構図が温存されるかというと、学校歴による社会階層再生産
システムが存在する以上、親もムリをしてでも子どもに「学力」「学歴」 を身に着
けさせたがるからだ。子どもも、無意識のうちに、こうした親・周囲の期待に応えよ
うとする。あるいは、それに甘える傾向がある。

教育を通じて、親子間に奇妙な共依存が成立しているといえよう。上にも書いたが、こ
の構図が逆に、学生の自立意識を妨げ、その質を下げているように感じる。
643実習生さん:03/06/30 07:11 ID:zYrqZbiH
例えば大学生不登校者・高学歴ひきこもりには、往々にして、こうした親子病理が存在すると思う。

子どもは「周囲の期待に応えたかったし、親はカネを出してくれるし、高卒もイヤだ
ったから(大学に来たに過ぎない)」と言うし、親(周囲)は「好きなようにさせた
つもりだった」と言う。日本が深刻なのは、こういう自立意識を見失った学生が、
下位国私立だけではなく、有名大にも多いことだろう。
たんに「親が勉強を強制したので・・・」とか「学生が甘やかされてきた育ったからだ」
とか言って説明がつく問題ではないのだ。

たんに教育水準を底上げするか否かではなく、根本的な「何か」を変えることが必要ではないのか?

東大じたいが、こうした日本的社会階層再生産システムの頂点に位置している以上、
容易なことではないだろうが・・・