国立大学の独立行政法人化の問題

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612実習生さん
>>611
理屈じゃそのはずなんだけど、結局、日本じゃ絵に描いた餅だと思う。いろんな
理由が考えられるけど、ひとつだけ。
それだけの学費を取るとすれば、本気の教育をしないといけない訳だけど、
日本にそれに耐えられる教授がどれだけいるか・・・?

それに、海外の大学は格安のところも多いんじゃなかったですか? 

いずれにせよ、奨学金の少なさなど、日本社会は個の自立を前提にしていない社会なので、
成立しない話だと思います。それとも、学費を高くして、そういう社会に誘導するということでしょうか?

こうした問題まで含めた、堤清二・橋爪大三郎グループの教育構想がなぜ実
現されないのか? を考えてみましても(あれが絶対ではないにせよ)、
もうだめぽ。感は拭えません。
613実習生さん:03/06/28 22:37 ID:J1PY+3zd
>>611 ふーん
614実習生さん:03/06/28 22:37 ID:a1QCVkYx
>>610 >ロースクール最低500万円
年間授業料ってことか?ちょっと高すぎる。
社会人の場合、修士2年間職場を辞めて家族を養いながら毎日学校に通うことになる。
その間、無給状態であるわけで、2年間で授業料1000万、それに生活費含めると
妻子持ちの場合、最低でも1500万用意しなくちゃならない。
確実に一発合格できる保証があればよいが、非常に高額でリスクの高い買い物。
最高でも200万以下に抑えるべきだと思うが。
615実習生さん:03/06/28 22:42 ID:a1QCVkYx
>>612 >海外の大学は格安のところも多いんじゃなかったですか? 
アメリカの場合、大学といっても大学院中心の研究大学や教養・実務
教育中心のコミュニティ・カレッジと多様であって、学費の格差も大きい。
前者は学部段階でも授業料年間100万円以上取るようだが、後者は比較的安い。
616612:03/06/28 23:16 ID:e82dY8MY
当たり前のことなんだけど、「勉強は自分で自分のためにやる」はずなんですよ。
海外の実態は知りませんが、少なくとも日本では、この前提すら曖昧なんです。

日本では、いい高校=進学高まで、「今年は東大に何人受かった」だの、大騒
ぎして、生徒の尻を叩く。受験少年院ですね。あるいは、叩かない放任の進
学高の生徒は、学校の外で予備校・塾に行く。親のカネでね。
(端的に言って、学歴経由の社会階層再生産が、受験競争に集約されている
 せいですけどね。これ以外のルートが多ければ、また違ったでしょうが)

こういう社会では、次第に、「自分のため」にやっているのか「周囲に流されて」
やっているのか、往々にして、だんだんマヒしてくる。
個の自立のために勉強が必要なはずなのに、その「勉強する」行為が、逆に
個の自立を妨げるというパラドックスがある訳です。

こういう国では、大学が堕落するのも当然でしょうし、どう改革してもだめぽ。では?
617実習生さん:03/06/29 01:15 ID:B1ohTOyD
国立大学独立行政法人化は小泉慶應内閣の陰謀です

国立大学民営化 → 学費高騰 → 慶應と差がなくなる
→ 相対的に慶應の人気が高まる → まずます慶應学閥増強

小泉を始め早稲田・慶應卒の政治家がこういうことを考えた
結果が国立大学独立行政法人化です。 個々10年間の総理大臣が
すべて私大卒だったことに象徴されるように政界で私大卒が強くなった
結果です。

国立大学出身者その他、慶應学閥、私大学閥が嫌いな人は慶應卒、
私大卒の政治家に投票するのはやめましょう。
618実習生さん:03/06/29 01:17 ID:B1ohTOyD
>当たり前のことなんだけど、「勉強は自分で自分のためにやる」はずなんですよ。

何言ってるんですか?
勉強は個人の能力を磨いて国家に奉仕するためにやるんでしょ。
そのために国家も教育制度をつくっているわけ。

最近の問題は、国のためと言う考えがなくなって、自分のためと言うことを
強調するようになった結果起きているんだよ。
自分のために勉強しろと言われても、子供は自分のためなら遊びたい
に決まってるからね。
619実習生さん:03/06/29 01:37 ID:Niw7rjML
>>618
国のためという考えは、学生も教授もないから、頭脳流出が起こる(理系)。
少数かもしれないが、流出する人は余人で変えがたいから、数名抜けても
痛手なんだがな。

昔、日米の給料格差があったり、学園紛争時期も流出があったけど、
法人化で流出したら、情けない。

私大が代わって研究をリードしてくれるのだろうw
620612 :03/06/29 02:21 ID:GKnQ2BRO
>>618
>勉強は個人の能力を磨いて国家に奉仕するためにやるんでしょ。

「国家に奉仕」・・・それは極めて危険な考え方ですよ。タテマエだけでも、
学問の自由を放棄することになる。
まあ、私は好きな考え方ではないが、それでもいいでしょう。教育には税金を
使っているのだから。しかし、東大の学生を見ていると、どうすれば、そういう
ストレートな公益心を引き出せるのか、絶望してきますけどね。

まあ、学長自身が、かつて、小選挙区制成立のブレーンになった人だそうですから、
思いっきり、自民党に「奉仕」して、政治を悪くしてくれましたけどね(w
621実習生さん:03/06/29 11:04 ID:2/6sY/LQ
大学卒業したという資格が将来の生活安定のための保険として機能するから、
大学教育というサービスを皆購入したがると考えるべきではないかな。
高卒に比べると三流大でもいいから大卒の資格持っておけば、就職や転職で多少
有利になる可能性がある。保険料は高いが、保険持っていない場合のリスク考える
と受忍範囲内。だから大学までの教育費が高くつこうとも、子供の将来とか
考えると教育費に金をかけざるを得ない。
経済行動としての分析が必要な課題でもある。日本でこうした研究やっている
研究者は少ないけど。
622実習生さん:03/06/29 11:04 ID:8YfRT7co
>>620
>「国家に奉仕」・・・それは極めて危険な考え方ですよ。タテマエだけでも、
学問の自由を放棄することになる。

国家を政府と言い換えると危険な考えになる。
しかし、国家とは基本的に国民のことではないかな?
国の発展、というとき、普通の人は人々の暮らしが豊かになることを
考えると思う。

ただ、確かに、国家の発展に貢献すべきだ、ということを理由に、
政府に従うべきだ、というふうに巧妙に議論を摩り替える人が
世間にはいるから気を付けたほうが良いとは思うが、
全く自分のためだけに勉強と言うのも寂しいと思わないか?
623実習生さん:03/06/29 11:27 ID:2/6sY/LQ
>>622 所詮、自分のためなんじゃない?ただ、大学卒の資格そして大学教育
による知識持てば、雇用者に対しより高い賃金と待遇で雇ってもらえる交渉力
を得られる可能性がある。もちろん、雇用者も馬鹿ではないから大卒が高卒よりも
付加価値が高いのか、企業収益向上に貢献する可能性が考えて採用する。
見えざる手というか、個人の利己主義的な行動が労働市場通じて社会的有用性
持つと考えればいいんではないかい?
624実習生さん:03/06/29 11:49 ID:rbbFJAlW
つーか、おまいら何を今更さわいでるの?
このスレかなり前からあるのに。

終わってから騒ぐなよ。
625612:03/06/29 11:54 ID:RgN+QwLu
>>622
スレ違いですし、社会学的には間違っていると思いますが、私は、自立した
個が、互いに支え合う社会が理想と考えます。
現状のような形での受験競争が、ストレートに個の自立や教養や公益心を涵養
しているとは、やはり思えないのです。

どうすればそれらが身に着くと思いますか? 私にはわからない。

奉仕活動の義務化ではダメでしょう。例えば曾野綾子の奉仕活動論は、税金
や社会保障の概念を破壊し、人間を政府の従属物におとしめる、大変危険な
ものです。近代国家を破壊するのは実は曾野のような輩です。