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千葉の学校1:
■政策小論文■ 松戸市立中学校におけるジャージの強制着用について
―― 公教育の体育会的 ノ リ は何を意味するか ――
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1021145047/521-525 <はじめに>
千葉県松戸市立中学校では、登校すると直ちに学校指定ジャージに着替えさせら
れる。着ないと教師に暴力を振るわれる(※1)。その問題点について取り扱う。
ジャージを暴力を背景として強制着用させていると、わたしたちの暮らしにどのような
弊害があるのかを明らかにする。
<第1章> 体育会的 ノ リ を演出する教育の諸問題
(第1節)体育会系的 ノ リ の強制
ジャージとは一般的にスポーツ時に着る服である。しかし松戸の公立中学では、
教室の座学授業時にも学校指定ジャージ(以下、単に「ジャージ」とする)の着用を
強制される。
ジャージは処罰の目的にも利用される。生徒を罰するために教師が真冬にジャージ
を取り上げ、寒さによって苦痛を与えるとともに「ジャージのありがたさ」を認識させよ
うとする。
「ジャージのありがたさ」を身を以て認識した者は、今度は自ら望んでジャージという
運動系スタイルになろうとする。これは、松戸の公立中学における体育会的 ノ リ の
体系を精神面において焼き付ける学習活動なのである。
さらには、こうした体育会系的な ノ リ が、生徒から昼休みを没収し、食後直ちに運動
をさせることにもつながっている(※2)。いわば教育における「サービス残業」である。
こうして、暴力的教師を頂点とした、ジャージによる体育会系的な圧殺支配体制が
成立するのである。
(第2節) 標準服の無意味化
松戸の公立中学校では、標準服を着用して登校する。標準服は全国的に中学生に
ふさわしい服であると認識されているにもかかわらず松戸の公立中学校の生徒は、
その敷地に入ると、標準服は脱がされ学校指定のジャージを着用しなければならない。
松戸の公立中学の生徒が、年間に標準服を着用する時間は、通学時間を往復30分、
通学日数を200日とすると、30分×200日=6000分=100時間程度である。
年100時間、これを1日6時間換算すれば、他市の学校での通常の約17日間分の学校
生活の目的にしか着用しない計算になる。松戸市民はこれだけのために標準服を
購入するのである。
では、こうした「標準服の無意味化」が何を意味するのか。それは、「勉強よりもスポー
ツ」「勉強よりも体育会的暴力に服従する」という、学力を低く見る風潮を松戸に作り
出すのである(図)。
(図: 松戸における服装のランクづけと思想背景、実際の場面)
「上」= ジャージ = 体育会的 ノ リ = 教室授業時間、清掃
「中」= 体操服 = 処罰、しごき的 = 体育、運動会
「下」= 標準服(制服) = 部外者への体裁を保つ= 登下校
「下の下」= 私服 = 悪いことをしているに決まっている=休日、自宅
↓
休日早朝からのの部活動 → ジャージ着用へ
92 :
千葉の学校2:02/06/07 15:00 ID:GsPW5Qjj
(第3節)絶望的で憂鬱な雰囲気を醸し出す演出
松戸の公立中学の出身者の多くが経験しているのが、入学翌日の教室における
自分の姿に帰する絶望感と敗北感である。入学当初、中学生として夢と希望をもって
入学した中学校での自分の姿は、憂鬱なジャージ姿なのである。
ジャージ姿が何を意味するのかということは、3年間かけてじっくり叩き込まれる。
具体的には、暴力や恫喝による絶望生活である。学校生活において何か疑問に感じる
ことが生じたとしても、ジャージを着ている自分を再確認することによって、絶望感を
呼び起こし、「ジャージを着ている俺(私)なんだから考えても仕方がない。あきらめよう。」
という気持ちにするのである。
具体的には、ジャージ姿の自分やクラスメートが殴られたり、バットをもって監視された
り、いじめられるという光景を何度も確認することによって、圧殺支配体制が反射的に
身に付くのである。こうして無意識にジャージ体制に服従するようになる(※3)。
この時期、「自ら考える力」を奪うようなことは、一人の人間の自我の確立にも深刻な
影響をもたらすものと考えられる。
帰りにジャージから標準服(制服)に着替えたときに、ホッとした気持ちになる人は多かっ
た(多い)ことであろう。
93 :
千葉の学校3:02/06/07 15:01 ID:GsPW5Qjj
<第2章> 地域経済問題
(第1節)ジャージの強制着用による家計への負担と地域商業への影響
学校指定のジャージは、一般に売られているジャージに比較しても高価である。
このことは、家計に負担を強いており、販売店が特定されていることからも市場経済の
原則に反する。例えば、市内のイトーヨーカドーなどのスーパーではTシャツタイプの
体操服は販売されているが、学校指定のジャージは扱われていない。
また、学校指定ジャージは、一般の衣料品店では購入できないことから、市場への参入
が出来ない障壁となっている。このことは一般の衣料品店やスポーツ用品店の営業活動
の障壁となって、市内の商業活動を規制しているといえよう。
これについて、学校指定ジャージが特定産業の育成が目的なので有るならば、行政職
員や教職員が率先してジャージを制服とし、鉄道駅員、百貨店、スーパーの店員を含め、
全ての松戸の事業所の制服をジャージにするべきなのである。
内申書を担保にされている立場に置かれている家庭をねらい打ちにして、指定ジャージ
の購入を強制していると言われても仕方がないといえよう。
(第2節)松戸市の人口構成を歪にする弊害
松戸の公立中学出身者にとって、「中学校」から連想するものは、なによりも
憂鬱なジャージである。卒後何年も経て出会った同級生との会話にも松戸の公立
中学校でのジャージが話題になる。
また、インターネットの普及により、同窓会サイトにアクセスする卒業生も多く
なっているが、そこでの掲示板でもジャージが話題に上ることがある。
注意しなければならないのは、こうしたジャージの話題が決して「よき思いで」と
して語られているのではない。「ダサい」「みっともなかった」「恥ずかしかった」
「未だ、○○色のジャージ着せられているのかなあ?」などといった否定的な意味で
語られてるのであり、それとともに理不尽で憂鬱な暴力教師の思い出がよみがえっ
てくるのである。こうした心のキズが市民や国民に深刻なトラウマを与えているといえ
よう。さらに、そうした市民的トラウマが、行動面としてどうあらわれてくるかは明確で、
「子どもは自分の(松戸の)中学校には入れたくない。」
という、素直であたりまえの感情である。
また、これを裏付けるデータも出ている。最近市内に開校した私立中学の受験
競争倍率である。開校間もないのに人気が高く、偏差値が高くなっているという
事実である。これは他の私立中学の開校時の偏差値に比較しても目を見張るもの
がある。
それにしても、松戸の公立中学を卒業後、松戸で子どもを育てる者は全体の何
パーセントになるのだろうか? 万が一、私立中受験に失敗したことを考えたならば、
絶望感と憂鬱な気分でいたたまれなくなる者は多いのではないだろうか。
こうしたことは市民の年齢階層を歪にするとともに、松戸に在住する者の私学傾向
を強くし、教育費の負担増加と受験の低年齢化をもたらすことになるのである。
(第3節)松戸のイメージダウンと商工業への影響
「西の愛知、東の千葉」と言われ、通常でも教育イメージの悪い千葉において、
ジャージ強制着用は、松戸市のイメージを悪くしている。
ある大学の教育学部の授業で使用されたVTRに、ジャージ姿の中学生が出てきて、
見ていた学生が違和感を持ったそうである。教授にそのことを説明されると学生は驚い
たというのである。
もう、この学生は、松戸のようなジャージ強制着用地域に居住することはないであろう
し、優秀な教員の卵が松戸を忌避することになりかねないのである。
このように、ジャージ強制着用は、松戸のイメージダウンにつながるとともに、ステー
タスの高い居住者の流入を妨げる一方で、体育会的 ノリ の住民を呼び込むことになる。
有罪になったある校長が、松戸に講演に来て、松戸市民が集まったと言う事実も明記
しておく。
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千葉の学校4:02/06/07 15:01 ID:GsPW5Qjj
<第3章> ジャージ強制着用の反文化的、反社会的性質について
(第1節)文部科学省の方針とも矛盾するジャージ強制着用の時間損失的考察
松戸の公立中学校では、登下校は標準服である。そのため、朝登校したならば
憂鬱なジャージに着替えなければならない。脱いだ標準服の上下は折り畳んで
ロッカーに収納しなければならないのである。従って、着替えを2分間で行ったとし
ても、1日4分を要することになる。これが、年間200日とすれば、4分×200日=800分
=約13時間20分と、年間13時間以上の時間的ロスを生み出しているのである。
文部科学省は学習指導要領によって「ゆとり」の中で「自ら学び自ら考える力の
育成」の方針を打ち出している。ゆとりとは、時間的ゆとりも含まれるのであるが、
年間13時間20分という着替えの時間はそうした「ゆとり」を無くすものであるのは
明らかである。
授業時間が短縮される中、13時間という2日分以上の授業時間に匹敵する時間を
無価値に消費することは、学校における有効な学習時間や友人や教職員等との
交流と言った大切な時間を松戸の教育から奪い取っているといえよう。
(第2節)文部科学省認定済教科書との矛盾
文部科学省認定済教科書「家庭科」によれば、「衣服のはたらき」の章で、服は
「活動や着る場所などに合わせて」着るように書かれており、体操服は運動時に選ぶ
ものと書かれています。ジャージは体操服の部類に含まれるものであり、運動時等の
体を使う以外の時間においてジャージを強制着用することは、文部科学省認定済
教科書の内容を否定するものといわざるを得ないのである。
(第3節)市民のファッション感覚への悪影響
松戸市では、人通りの多い駅前等にもジャージ姿の大人をよくみかる。他の地域
から来た人間にとっては違和感を感じるらしい。
多感な時期に、授業という公式の場でジャージを強制着用させられていることから、
ジャージ=公式の服という回路が条件反射的に身に付いてしまっている。
そのため、会合、訪問、公共図書館、「森のホール」におけるクラシックコンサート
などはもちろん、出勤時においてもジャージを着用したり、ラフなスタイルで移動、
行動する市民が確認される。
<第4章> ジャージの正当性への疑問
かつて、松戸の広報誌に「なぜ松戸の公立中学ではジャージを着るのか?」
という市民からの問い合わせに対して、解答が載せられている。
その解答の要旨は、
「うごきやすいから。」
旨書かれている。しかし、経験者の体験からすればそのようなことは無い。
例えば、ある松戸市内の公立中学校の場合、ジャージの下にワイシャツを着ることを
強制している事例がある。本来、ワイシャツは背広の下等にネクタイを付けて着るもの
であり、主に事務的な職業に従事する者が着用するものである。ワイシャツはうごきや
すいための服ではないのである。
さらに、ある松戸の公立中学校においては、ワイシャツの第一ボタンをしめることを
強制するところもあったと確認されている。伸び盛りの生徒は、すぐに首周りが太くなり、
ワイシャツの胴体には余裕があるものの、首周りがきつくなることは珍しくないのである。
首周りのきつくなったワイシャツの第一ボタンを締めることは、頸動脈を圧迫し脳細胞へ
の血流を妨げる可能性もある。
こうした、ワイシャツをジャージの下に着るという行為は、ジャージの「うごきやす」さ
をうち消すことになる。ジャージだから「うごきやすい」という理由には、全くならないの
である。
ところで、松戸の行政関係者、教育関係者、保護者等の中に、松戸の公立中学で
ジャージを強制着用させられた者はどのくらいいるのだろうか? いたとしてもかなり
少ないはずである。特に教育関係者(主に教師)については、松戸やその周辺出身者
がほとんど居ないであろう。自ら強制着用させられた経験がないことを積極的に「よし」と
する根拠は一体何なのか? 大いに疑問である。
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千葉の学校5:02/06/07 15:02 ID:GsPW5Qjj
<結 論>
以上、松戸の公立中学におけるジャージの問題を述べたが、端的に言えば、ジャー
ジの強制着用を廃止しない限り、松戸の発展はあり得ないということである。
そこで、ジャージ強制着用に関する対策として、次のようなこと直ちに実施する
べきである。
第一に、着せることそのものが目的となっている現在のジャージ強制着用を直ちに
やめるべきである。
第二に、もし、松戸の公立中学校教員が利権等の関係でジャージ強制着用に固執
するのであるならば、当該中学校を廃校にするべきである。ジャージ強制着用は学校
の存続そのものに関係する重大問題であると認識するべきである。
第三に、ジャージ強制着用に固執しながらも、廃校できない事情が市民から上がって
いるならば、価格に配慮したジャージの選択を行うとともに、標準服(制服)による授業も
並行して認めるようにするベきである。
さらに、松戸の公立中学の多くの教員は、ジャージ強制着用を経験しないままに
大人になっている。ジャージ強制着用をやめることに異義を唱え、それが教育的効果を
狙ったものであると主張したいのであるならば、ジャージ強制着用を経験していない
教員は松戸の基準における正当な義務教育を終えていないことになる。
したがって、松戸市立中学校の教員には最低3年間、ジャージの着用を義務づけ
るよう条例化するべきである。
(以 上)
<注釈>
※1・・・暴力教師のほとんどは市外出身者。松戸の生まれではない。、
本当に悪い生徒には暴力はふるわない。苦情の来ない者に対する
ことが多い。
※2・・・食直後の運動によって嘔吐する事例もあり、健康を害することが
平気で行われる。体育会系のノリで無茶なことをやらせる。
なお、十数年前では「行間体育」(午前中の休み時間無しで体育を行う)
なども行われていた。
http://www.gikai.or.jp/sawama/vs/v2-7.html ※3・・・松戸の公立中学における教師の「バット」による監視体制。
http://www.gikai.or.jp/sawama/vs/v2-7.html