敗戦直後に占領軍CIE(民間情報教育局)が企図したWGIP(戦争についての罪悪感
を日本人の心に植え付けるための宣伝計画)は原爆2発でも壊滅しなかった日本人の
精神に「第3の原爆」を投下することを目的にして情報と教育分野を重点に置いた民族
精神改造の壮大な実験だった。
CIEの文書の冒頭には『日本人の心に国家の罪とその
淵源に関する自覚を植え付ける目的』『日本における伝統的秩序の破壊』などの文言が
あり周到に計画され実行されたことは今では公文書公開で周知の事実になっている
('48.2.6付CIEの文書)。
その重要な標的にされたのが戦前戦中から最も好戦的で軍部
に追従してきた朝日新聞だったのは当然であり、いまなおその影響の残滓が強く「国家」
「国民」「国益」「公益」「祖国」「伝統」「秩序」「義務」「規律」などの言葉に反発
するのは他紙と読み比べれば顕著な特徴ちなっている。
朝日新聞に近い考えの人にむかって「それでも日本人か」とその人たちを責めるのは見
当違いといえる。
彼らは無意識のうちに最も模範的で忠実なWGIP被験者になった日本
人の標本である。自分の属する国家に対する意識がない、正にWGIPの期待した日本
人像だがその呪縛から未だに解放されずにいる人たちが減りつつもなお残存するのは
やむを得ない。CIEの目論見では、War Guilt Information Program は教育と言論を
掌握することによって占領終了後も幾世代にもわたって影響力を及ぼすであろう と予
測したが、その予測は概ね当たっているようだ。
さすがアメリカ、やることが長期戦略的
でシステム思考が徹底している。長期戦略のない日本など足もとにも及ばない。
嘗てのアメリカ製のWGIPであり中国政府製の日本消滅論に注目する必要がある
http://homepage2.nifty.com/tsug/61log.htm ココって有名なのかな?