中国では1日の国慶節(建国記念日)から7日までの秋の大型連休が終盤を
迎えた。多くの観光客が集まる天安門では4日までにごみ32.29トンを清掃し
た。関係者は、清掃員にごみ箱を持たせて勤務させたところ、ごみを持ち寄った
人が1時間平均で5人もいたと説明した。中国新聞社が報じた。
天安門及び天安門広場は国の重大な式典が行われ、多くの観光客が訪れる
中国で最も有名な観光地だ。まさに「中国の顔」とも言える場所が、連休中には
「ごみで足の踏み場もない」事態になることが繰り返されてきた。
同広場の清掃を請け負う北京環境衛生工程集団有限公司(北京市環衛集
団)は2014年の国慶節連休を迎えるに当たり「広場に直接座って休憩できる」
状態を目指したという。そのため、平時に186個設置しているごみ箱を200個
追加して計386個とし、「観光客が必ずごみ箱を視認できる」状態にした。また、
ごみ箱内のごみが3分の2に達した場合、かならず清掃車で回収するようにした。
清掃員は650人を3交代制で動員した。各清掃員にごみ箱を持たせ、ごみを持
ち寄る人には「謝謝(ありがとう)」と謝意を伝えることにした。ごみを処分してもらう
人と、処分する人の双方が「感謝の気持ち」を伝え合う方法が奏功し、「平均で
1時間に5人もの人がごみを持ち寄った」という。
北京市環衛集団の関係者は「観光客は常に自分から、ごみをごみ箱に捨てた。
わが国の国民の資質が高まっていると心から感じた」と述べた。
天安門広場には、関係者の狙い通り、地べたに座って休憩する家族連れも見られ
たという。(編集担当:如月隼人)サーチナ
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