財務省は25日、一般会計と特別会計を合わせた国の決算について、民間企業
の財務諸表の考え方でまとめ直した2004年度「国の財務書類」を公表した。
それによると、国債残高など負債の増加が資産の増加を大幅に上回り、債務
超過額は前年度比20兆2040億円増の276兆5580億円となった。
負債は同30兆1880億円増の976兆8270億円。悪化する財政状況を
反映し、国債などの公債が73兆4790億円増加したことが影響した。
収益面では、21兆0630億円の最終赤字だった。「収入」に当たる租税や
年金保険料などの財源が102兆2640億円にとどまる一方で、業務費用は
123兆3270億円に上った。税収の増加で赤字幅は前年度に比べ
2兆1110億円縮小したが、巨額の財源不足が改めて示された。
[時事通信社:2006年08月25日 21時10分]
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