興味深いね。
電柱は電力専用のもの(電力柱)、通信専用のもの(電信柱)、共用のもの(共用柱)
などがあり、それぞれ電柱の敷設者に所有権がある。最近の共同溝は国・自治体の
所有で、電力・通信事業者等は占有使用権を取得し、占用料金を支払う。
土地所有者との関係から設置契約には官民、民民の敷設契約がある。山林などに
敷設されている鉄塔(電力送電塔)などの敷地は地主から借りて占有しているもの
である。占用料金は民民のため一般に公開されていないが、個人的なリサーチでは
山林のばあい標準的な鉄塔1基あたり年7000円〜程度である。平野部、市街地な
どではその数倍に登るものと見られるが、わたくし的には知りません。
公道上に敷設された電柱は所有する国、自治体から占有しているものである。占用
料金については各自治体等が条例で設定している(例:群馬県沼田市:月133円/本)
http://www.city.numata.gunma.jp/reiki_int/reiki_honbun/ae20704341.html 電柱本体の価格は各敷設事業者の調達入札の価格となるため一概に言えない
ようだが、某保険事務所のデータによると1本あたりコンクリート柱で22,000円程度
とのことである。なおこれは工事費用をふくまない本体のみ価格。
電柱の問題は通信事業者(光ケーブル)の敷設参入問題でクローズアップされたが
歴史的には明治以降の長期にわたって敷設が漸次的にすすめられてきた経緯が
あり電柱の配列や所有者の混在、所有者不詳の電柱の存在など各種の問題をかか
えている。
電柱(電信柱)にかんする総務省の研究報告が次のサイトで閲覧できる。
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/pressrelease/japanese/denki/990920j602.html