●ゼロ金利政策解除は世紀の愚策か?

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1フリードマン教授
タイムリーな話題ですし是非ここでもやりましょう。

(1) 利上げは景気腰折れへの猛毒か構造調整促進の特効薬か?
(2) 政府・大蔵省の圧力に日銀は耐えられるのか?
(3) 利上げ反対を表明した日銀審議委員は誰なのか?

[発表直後の各方面の反応一覧]
http://www.yomiuri.co.jp/stream/taion/taion-rnew.html
[関連スレッド]
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=seiji&key=965228187&ls=50
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi?bbs=seiji&key=966030964&ls=50
2腐れ厨房:2000/08/16(水) 04:43
金利が0なんていうのは経済原則に反した異常事態下での施策ですから、それからわずかでも脱したとゆうのはいいことだと思いますです。
んで上がったのはたったの0.25%ですから金利上昇による経済活動の停滞よりも「露骨な異常事態からの脱却」のイメージによる期待感のホがメリットあるんじゃないかと思いますです。ホントは0.25%でも異常事態には変わりないですけど。
んで日銀は当面「金利先高感」を臭わせての資金需要拡大を狙うんじゃないかと思いますです。先高感が経済停滞の心配を引き起こすころに0.25%付近でのage止まりを強調するよな気がしますです。
3名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 07:36
今のうちに借りとけ
4ネットペテン師:2000/08/16(水) 07:44
銀行にカネ貸してる庶民は預金利子による不労所得がないと消費意
欲が減退し、生活防衛型の消費に走ります。消費マインドに悪影響
を及ぼし、それが経済の足を引っ張っている面もあります。

が、金利を上げると、バブルの負の遺産で死にそうな企業や安くカ
ネ借りれて大喜びの企業側にしてみれば、その分損します。

それを天秤にかけて、「どちらが日本の経済のためになるか」で判
断するべき問題。が、政府がどちらの側の代弁者であるのかは言う
までもないことです。

また、たとえ「金利引上げは必要だ」と思っている政治家がいた
としても、献金してくれる企業の手前、「いや、時期尚早だ」と
の建前を言わなければならないでしょうしね。

個人的には、今回、利上げは「するかしないか」ではなく、「し
なければらならなかった」と思います。

5腐れ厨房:2000/08/16(水) 07:55
>バブルの負の遺産で死にそうな企業や安くカ
>ネ借りれて大喜びの企業側にしてみれば、その分損します。

あと本来市場から排除されるべき企業の延命処置が中止になる可能性が高くなりますです。
競争社会での延命処置はモラルハザードの発生や不安の継続、経済資源の浪費といったデメリットがありますです。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 15:22
問題です。

今回、ゼロ金利が解除になったと報じられていますが、
一体何の金利が上昇した(厳密に言うと金利を上昇させるように
政策誘導をすることを決定した)のでしょうか。

@公定歩合
A短期プライムレート
B無担保コール翌日物

更に問題。
では、このような日銀の政策調整のことを通称何と呼んでいる
でしょうか。

@準備率操作
A積み進捗率の調整
B買いオペレーション

2問とも正解できて、学部の金融論はOKってレベルかな。
7文学部はやめときゃよかった:2000/08/16(水) 16:59
 うーっむ。無担保コール翌日物を0.25に誘導しようとしている。

 日銀の政策調整?準備率操作ですか?

 経済の勉強を最近はじめました。この板で修行するぞ!
8名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 17:02
>7
やめとけ、ここレベル低いよ。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 17:05
3・3
10名無しさん@お腹ペコペコ:2000/08/16(水) 17:11
うぅ、>8が正しいようだ・・・
11名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/16(水) 21:11
つーか実践的な経済を語ろうとすれば、どうしても政治や社会などとは
切り離せなくなるからなあ
経済学だけだといまいち盛り上がりに欠ける
12ネットペテン師:2000/08/16(水) 22:18
>>11
確かに。

単純に考えると、金利低いほうが得な人間と高いほうが得な
人間がいて、どっちの力関係が強いかで政策は決定されるワ
ケですからね。
13ネットペテン師:2000/08/16(水) 22:31
>>5

経済学上は市場で淘汰されるべき企業であっても、政策決定権を
持つ人間やそれに影響力を及ぼせる人間の利害次第では、政治力
で淘汰されなかったりします。これが現実ですね。
14フリードマン教授:2000/08/17(木) 00:40
さて。
本来、中央銀行による利上げというのは、
経済が過熱気味でインフレの恐れがある場合に、
実行すべき政策です。
つまりいかに「デフレ懸念が払拭できた」といえども、
インフレには程遠く、また景気・失業率も芳しくない状況下で
利上げするのは米国の経済学者には理解し難いモノがあります。

今回の利上げによって日銀は景気の先行きに対して大きな
ポジションをはったことになります。
景気腰折れとなった場合、日銀は政府・マスコミ各方面から
総攻撃を受けるリスクがあるわけですが、
そこまでのリスクをとって利上げする「日銀の理由」とは、
一体なんなのでしょう。
分かる方はここにはいませんか?
15ドラエモン:2000/08/17(木) 01:09
面子とか信念。それも速水氏個人の。今日の日経金融の報道によれば、
事務方の強硬派と目されていた増淵理事も、速水氏に押し切られて、
「超特急」に乗せられたようだったそうな。

カッコ悪いんだよ、金利ゼロって。これまでの経済政策の失敗の証拠だろう。
外人に「いつになったらマイナスにしますか?」って聞かれてたに違いない。
実際、スイスは預金金利だけならマイナスにしたことあるしね。
16フリードマン教授:2000/08/17(木) 01:19
>ドラえもんさん
なるほど。
それは間違いなくありますね。
しかし金融政策決定会合は9人の審議委員による合議制です。
本気で利上げに賛成した委員が少なからずいるわけですが、
その人たちは何を考えて利上げに賛成したのでしょうか?
利上げが構造改革を促すと本気で信じているのでしょうか?


17ドラエモン:2000/08/17(木) 01:31
総裁が怒ってた情報漏洩によれば、総裁と副総裁2人は一心同体。
篠塚委員は訊くまでもなく賛成。武富氏も6月から賛成。三木さんも
今井会長に圧力かけられても賛成。田谷博士も機械受注みて転び、
結局植田教授と中原氏だけ反対だったそうである。
18ど素人:2000/08/17(木) 01:59
今回のゼロ金利政策解除ですが、反対派は「0.25%」という数字でなくて
0.25%「上げること」にこだわっていたように思えます。
つまり適正な金利水準(絶対参照)についてではなく現状からどう変化す
るか(相対参照)を重視していたと思うのですが、経済学的にはどちらが
重要なのでしょうか?
日本は財政に関しても対前年比どうこうという数字が重視され、本来どの
くらい(の金額・利率)が適当かという議論がされてないように思えるの
ですが。
19ネットペテン師:2000/08/17(木) 08:45
そもそも、ゼロ金利そのものが異常事態。
(ゼロ金利なのに銀行にカネを貸す・・・そういう意識が薄
い国民性ではあるが・・・それなのにカネ貸す国民も、異常
といえば異常)

今回の利上げは、正常状態に一歩近付いた、カネを銀行に貸
したらその分の見返りがもらえるという当たり前の状態に一
歩近付いただけなので、
正常状態の時にインフレ抑制目的で行われる利上げとは違う
と思うのですが?どうでしょう?>日本の場合。

異常事態の是正であり、老後の不安に怯える中高年層の安心
につながり、預金者の消費活動を活発にするのでは?
(これまでは世界の常識ではもらえるべきものをネコババさ
れていただけ)

マーケットから直接資金導入できない、オールド・エコノミー
型の企業にとっては、金利負担上昇という形で圧迫されると
言えばされるでしょうが(これ以上ネコババできなくなった
から)、正常な金利状態に一歩近付いたことによる日本の内
需拡大との「天秤」によって景気が決まると思います(多分)
20腐れ厨房:2000/08/17(木) 09:16
>つまり適正な金利水準(絶対参照)についてではなく現状からどう変化す
>るか(相対参照)を重視していたと思うのですが、経済学的にはどちらが
>重要なのでしょうか?
経済学的にはわかりませんが市場動向とかマインドでは絶対的な評価より相対的な変化に大きく影響される傾向があると思いますです。
21ど素人:2000/08/17(木) 13:00
>ドラエモン
一応念のために,18は私じゃ無くて,私のレプリカント
ですからね(笑
なぜならば,私にはあのような程度の高い意見は申せませ
んので(^^;

最後に「経済学初心者スレッド」も宜しくです<(__)>
2218:2000/08/17(木) 13:24
うわ、本物のど素人さんごめんなさい。
このスレッドで「フリードマン教授」はじめ皆さん専門家なようなので
経済学をきちんと勉強していない私は思わず名前を「ど素人」として
ました。
私も素人であることには間違いないので、18の意見は所詮新聞記事を見て
感じたことを書いただけです。そんなに程度高くないっす>ど素人さん

私は政治学・行政学をやっていたので、今回の件も政治的にどうなのか
という観点で見ていました。そこで出てきた疑問点が18の意見なのです。
「腐れ厨房」さんがおっしゃるように、経済学的というよりマインドの
問題なのかもしれませんね。

「経済学初心者スレッド」の方にも行ってみますね。>ど素人さん
あっ、それまでに固ハン考えておこう。
23名無しさん@阿呆:2000/08/17(木) 14:22
確かに株価の無反応ぶりを見ていると政治的の意味のほうが大きかったですね。アメリカの圧力にも屈せず利上げしたことは歴史的に見てもすごいことだったと思います。ただ、アメリカも連銀が利上げしていたので、その下地はできていたといえるのかもしれませんね。
24ほんとにペテン師だな:2000/08/17(木) 23:48
>19
>そもそも、ゼロ金利そのものが異常事態。
そもそも大銀行が2行も吹っ飛び、取り付け騒ぎが起こるなんて、先進国
じゃ1930年代以来絶えてなし。経済が異常事態なの。だから金利が異
常で、初めて正常。


>今回の利上げは、正常状態に一歩近付いた、カネを銀行に貸
>したらその分の見返りがもらえるという当たり前の状態に一
>歩近付いただけなので
市中銀行の貸し出しはこの3年以上ずっと減り続け。原因はまともな
借り手がないから。つまり、日本で金持ってるのは何の希少価値もな
いの。誰でも持ってるのよ。だから見返りなしは当たり前。それどこ
ろか、消費者物価下がってるから、ちゃんと見返りあるじゃない。
25名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 02:17
>24
91〜92年にかけてのアメリカはどうでしょう?>銀行絶不調
バンカメもシティバンクも一旦潰れて大リストラ。
26フリードマン教授:2000/08/18(金) 05:56
>17
植田委員はもともとは量的緩和論者だったはずが、
最近はすっかり執行部よりになったと聞いていました。
土壇場で利上げ反対とはちょっと意外ですねぇ。
漏洩情報はどのくらい確かなのでしょうか?
27ほんとにペテン師だな:2000/08/18(金) 10:29
>25
でも、S&Lですら取り付けなんかなかったよ〜ん。
28名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/18(金) 12:13
>24
しかし邦銀びいきではないですが、昭和初期や1930年代のようには
なってないでしょう?邦銀の人は危機意識が足りなさすぎるんじゃないですかね。
29フリードマン教授:2000/08/18(金) 13:16
>24
与信量の減少は借手要因ばかりと言えないでしょう。
バブル期以後も邦銀は不動産担保ばかりを見て、
企業の技術力や将来性を無視した貸し付けを増やしてきました。
その結果、本当に資金が必要な優良企業には資金が流れず
担保割れで瀕死の借手のみが残ってしまい、
徹底的な回収を余儀なくされてたというのがここ数年の現実です。

優良な借手が減ったことは事実ですが、
その状況下で貸出を回収するしか能のない邦銀は
金融機関としての技術力・競争力が低いと言うことも出来ます。
少なくとも日本の金融学者はそのように理解していますが・・。

30ネットペテン師:2000/08/18(金) 13:42
ぶっちゃけた話、世界中を見渡すと、もっと金利が高い金融商
品は死ぬほどたくさんあり、直接カネ突っ込んでカネ増やす方
法もいくらでもあります。もちろん、ハイリスク・ハイリター
ンですが、普通に安全な運用をしても5%以上が当たり前。
(為替の問題などもありますが)

銀行が日本で貸し出ししないのも至極当然で、企業に貸し出す
より、もっともっと儲かるところにカネ突っ込んだほうが儲か
るからです。利益を追求する以上当然の行為でしょう。

ところが、日本の預金者は、米国などで直接カネ突っ込んで、
カネを増やせばいいのですが、それには躊躇する人が多いので、
ゼロ金利という「カネ貸しても何ももらえない」日本の銀行に
そのままお金を置いていて、もらえるべきモノをもらえないワ
ケなんで、もう、銀行にとってはネギカモですね。

まあ、「カネの運用もできないヤツが悪い」と言えば、それま
でですが。確かにカネの積極的運用に恐怖感を覚える人が多い
国民性なのかも>日本。
31ネットペテン師:2000/08/18(金) 13:51
今回のゼロ金利解除により、得する人と損する人がいるワケ
ですが、全体としてそのバランスを見て、トータルで経済が
活性化すれば、それでいいと思うのです。

が、その際、このゼロ金利解除で損する人、また今後のさら
なる金利上昇でバッタバッタと倒産する企業が出て来ます。
(事実上は、「オマエはすでに死んでいる・・・」状態の企
業のことです)

その際、その責任を回避するためには、政府としては、「時
期尚早だ」と言っておけば、責任追求の矛先を日銀へとそら
すことができます。献金今まで一杯くれてた業界などでさら
なる淘汰が進むでしょうが、たとえゼロ金利解除したほうが
いいと思っている政治家としても、建前上、「死ね」とは言
えないでしょうから。もちろん、本気で怒っている「業界の
声代弁してます政治家」さんも一杯いるでしょうし。
32フリードマン教授:2000/08/18(金) 13:54
>30
>銀行が日本で貸し出ししないのも至極当然で、企業に貸し出す
>より、もっともっと儲かるところにカネ突っ込んだほうが儲か
>るからです。利益を追求する以上当然の行為でしょう。

それはちょっと邦銀の肩を持ち過ぎではないですかねえ。
日本の地方銀行のポートフォリオに海外のハイリターンな投資シェアが高い
と言う話しは聞いたことがありません。
それどころか恐ろしく危ない債権ばかりを抱えているように見えますが(笑)。
利益を追求している企業体とは思えないお粗末さではないでしょうか。
33ネットペテン師の勝手な予想:2000/08/18(金) 14:02
バブル崩壊後、本来起こるべきだった淘汰を、カネの運用に疎い
預金者をネギカモにして先送りにしていた。(ソフト・ランディ
ング&政治家達のバックの業界をできるだけ保護するため)

が、「これ以上やると世界経済や日本経済全体のために良くない」
と総合的に判断し、日銀に後の責任全部押し付けてゼロ金利解除
させた。これで政治家の責任も回避できた。めでたし、めでたし。
といったところではなないでしょうか?
34ネットペテン師:2000/08/18(金) 14:04
>>32
日本の預金者をネギカモにしている日本の銀行も、アメリカの
金融関係者にネギカモにされているということですか?(笑)
35フリードマン教授:2000/08/18(金) 14:09
>34
それが案外、真実かも知れませんねえ(笑)。
ただしゼロ金利解除については日銀は完全にみずからの判断で
動きましたね。というか総裁個人の意向が強かったように思いますが。
この件は別スレもありますので・・。
36フリードマン教授:2000/08/18(金) 14:11
>35
いやはや失礼。
別スレではなくてここがそうでした。
いろいろ書き込んでいるうちに混乱しまして・・。
すみません。
ゼロ金利解除については2編でも議論があります。
37名無しさん@お腹いっぱい。 :2000/08/31(木) 03:03
あげええええええええええええええええええええええ
38ドラエモン
>30
>カネの積極的運用に恐怖感を覚える人が多い国民性なのかも>日本。
というより、そういうタイプの人はみんなバブル崩壊と運命をともにし、
あのころ株や土地を売ってしまったような人(そう言う人がもの凄い額
の金融資産保有してるわけだけど)は、基本的に安全志向の強い人だと
いう事じゃない?