444 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
欧州緊縮策めぐる議論再燃、IMFとECBが成長と財政再建で対立
2013年 04月 26日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE93O00520130425 [ロンドン 25日 ロイター] 欧州の緊縮財政策をめぐり、成長支援の必要性を唱える国際通貨基金(IMF)と、財政再建維持を求める欧州中央銀行(ECB)の意見が対立している。
ユーロ分裂懸念が後退し、金融市場がひところの緊張状態を脱し落ち着く中、一部のユーロ圏当局者からは緊縮路線の見直しを求める声が出ており、
IMFも緊縮一辺倒の政策を軌道修正するようユーロ圏や英国に提言している。
だがECB、ドイツは緊縮堅持が不可欠との立場で一致。
欧州緊縮政策をめぐる議論が再燃している。
リプトンIMF筆頭副専務理事は25日、ロンドンで開催された会議で
「欧州はスタグネーションに陥る恐れがあり、そうなれば家計、企業、銀行やその他の基幹となる機関に深刻な影響が及ぶ可能性がある」と指摘し、
「こうした危険なリスクを断固として回避するため、政策当局者は成長見通しを強化するよう行動すべき」と主張した。
一方、アスムセンECB専務理事は同じ会議の場で、財政再建と改革を断行するよう主張。
「財政健全化の先延ばしには代償が伴う。債務水準が高まる。ユーロ圏はすでに公的債務が非常に多く、大きな負担になる」と述べた。
ユーロ圏の景気低迷が長期化する中、市場ではECBが早ければ来週の理事会で利下げに踏み切るとの観測が高まっている。
リプトン筆頭副専務理事は「IMFはおそらく追加の非標準的措置を講じる必要がある」とする一方、アスムセン専務理事は、金融政策は「万能薬ではない」との立場だ。
ECBの金融政策をめぐっては、メルケル独首相がこの日、ドイツの状況だけを考えれば利上げが必要との考えを表明。
「ECBは難しい状況にある。ドイツのためには、今若干の利上げが必要だろう。ただ、他の国にはさらに多くの流動性を供給するため、さらに対策を講じる必要がある」とした。
445 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2013/05/03(金) 17:21:08.51
>>444 <一段の猶予承認の見込み、緊縮緩和の余地乏しく>
欧州委員会は来月、スペインやフランスなど景気低迷に苦しむ一部のユーロ圏諸国に対し、
財政赤字削減目標の達成期限延長を認める見通しだ。
スペインでは失業者が600万人を突破、若者の半分以上が失業状態で、債務危機に苦しむユーロ圏諸国の苦境を浮き彫りにしている。
欧州委のバローゾ委員長は、緊縮策に対する国民の支持は限界に来ているとの見解を表明。
レーン副委員長はこの日、「財政再建ペースは各国の経済状況を踏まえるべきとの立場を明確にしてきた」とし、
「欧州の財政再建ペースはすでに鈍化している」との認識を示した。
ただ、財政緊縮の緩和余地は限定的な公算が大きく、強力な銀行同盟の創設以外に危機脱却はないとエコノミストは指摘する。
ECBも25日、ユーロ防衛にあらゆる措置を講じると表明して以降、金融市場は落ち着きを取り戻したが、
銀行同盟構想に足踏みの兆候が出れば、再び不安定化すると警告した。
ただドイツは負担増を警戒しており、メルケル首相は銀行同盟の柱である単一の銀行預金保証制度に対しあらためて反対を表明した。
ニューエッジ・ストラテジーの市場エコノミスト、アナリサ・ピアザ氏は
「最も厳しい緊縮財政の時期は過ぎ去った。すでに経済がリセッション(景気後退)入りしていることから、積極的な緊縮措置を行う余裕はない」と指摘。
「だが適切な均衡点を見出すことが必要だ。大きく財政再建ペースを緩める余裕もない」としている。
446 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2013/05/03(金) 17:23:22.91
ドラギ総裁が開く危機との闘い新戦線、マイナス金利も視野に
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MM6A2D6K510V01.html 5月2日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は2日、債務危機との闘いに新たな戦線を開いた。
ECBはこの日、政策金利を過去最低に引き下げた。
ドラギ総裁はスロバキアのブラチスラバで開いた定例政策委員会後の記者会見で、翌日物中銀預金にマイナス金利を課すという前例のない措置を取る可能性を示唆した。
主要政策金利であるリファイナンスオペの最低応札金利についても一段の引き下げを排除しない姿勢を示した。
総裁は会見で、「あらゆるデータを注視し、必要となれば行動する用意がある」と表明した。
ECBはこの日、最低応札金利を0.25ポイント引き下げ0.5%とし、中銀預金金利はゼロ%に据え置いた。
マイナス圏への引き下げがあるかとの問いには、「予断を持たず検討する」と答えた。
マイナスの中銀預金金利という異例の措置が視野に入ったことで、外国為替市場ではユーロが下落。
ユーロ圏のリセッション(景気後退)脱却が難航する中でドラギ総裁はECBの対応を強化している。
マークイット(ロンドン)のチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は
「やっとのことで、世界で最も急速に縮小している地域の政策金利が主要先進市場で最も高いという状況が解消された」と論評した。
447 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2013/05/03(金) 17:24:28.49
>>446 オペでの全額供給継続
ドラギ総裁はまた、リファイナンスオペでの応札額全額供給を少なくとも2014年半ばまで継続すると表明した。
ローン担保証券を活用して企業向け与信を促進する方法について、欧州の複数の機関と協議を開始したことも明らかにした。
総裁は「全ての選択肢はまだ固まっていない。問題の複雑さを考えると、予備的な検討段階にあるという状況だ」と述べた。
その上で、「金融政策の適正な浸透を確実にするためには、ユーロ圏の信用市場の分断化がさらに是正されることが不可欠だ」と強調した。
ドラギ総裁の発言を受けてユーロは値下がり。
一時1ユーロ=1.3047ドルと、会見開始時の1.3192ドルから下落した。
ECBは物価見通しへのリスクはおおむね均衡との認識を重ねて示したものの、4月のインフレ率は1.2%と、ECBが目安とする2%弱の水準を大きく下回っていた。
ABNアムロ(アムステルダム)のマクロ調査責任者、ニック・コーニス氏は、ドラギ総裁の発言はECBが
「明確に緩和に傾いていることを示唆した。不安なほどの低インフレが定着するリスクを考えると、向こう数カ月内の追加緩和の可能性は相当高い」との見方を示した。
448 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2013/05/03(金) 17:25:38.39
>>447 マイナス預金金利
マイナスの預金金利は市中銀行が過剰流動性を中銀に滞留させることを防ぎ、融資促進につながる公算がある。
一方で、短期金利を低下させることで銀行の収益を悪化させ、逆に与信を細らせるリスクや銀行間で貸し渋りを引き起こす可能性もある。
欧州でマイナスの中銀預金金利を導入しているのは現在デンマークのみ。
ドラギ総裁はこの政策手段を利用することには「予期せぬ結果」が伴うものの、ECBは「技術的には準備ができている」とし、
「行動を決断した場合には生じる結果に対処する」と述べた。
ECBはこの日、下限政策金利である中銀預金金利をゼロ%に据え置く一方で上限政策金利の限界貸出金利は0.5ポイント引き下げ1%とし、
金利幅を縮小させた。
主要政策金利を一段と引き下げる場合、そこを中心とする上下限の金利幅を維持するためには、預金金利をマイナスにする必要がある。
この日の会合で一部の委員が0.5ポイントの利下げを望んだことを、ドラギ総裁は示唆した。
コメルツ銀行の債券戦略責任者クリストフ・リーガー氏(フランクフルト在勤)は、ドラギ総裁は
「追加利下げに含みを持たせたばかりでなく、一部メンバーがこの日0.5ポイント利下げを主張したことをほのめかした。
さらに、預金金利引き下げにオープンな姿勢も明らかにした。
これらが実現するかどうかは別にしても、この日の総裁発言は利下げ観測に一段の根拠を与えるだろう」と話した。