精神性を重視
【サイレント・テロ】
一部の階層の人間がその他の階層の人間を搾取横領する構造は、過去も現在も変わりません。
搾取する階層が自らを「勝ち組」と称し他を「負け組」とさげすむ真の理由は、
「負け組」が生産しなければ「勝ち組」のための現在の体制を維持できなくなるところにあります。
「勝ち組」が提供する価値観は「勝ち組」の利益のため「負け組」に押し付けたものです。
こんな価値観は放棄するのが賢明ではないでしょうか。
・競争しません。負けるが勝ち。
・奢侈品・自家用車・住宅は取得を目指しません。これを目的にした貯蓄も行いません。
・性衝動はその目的を達成しない形で発散します。結婚を目指しません。自慰で性欲を封じ込めます。
・労働、消費、出産、育児など生産性を促す社会活動には極力参加しません。
・テレビ・雑誌などのマスメディアは、必要でないものを消費させるため私たちを扇動しています。彼らに耳を貸さないのが賢明でしょう。
・受け取る報酬以上の仕事はしません。真面目・努力・忍耐・無償の行為は勝ち組の捏造した価値観でしかありません。
・人生や行動に目標を作りません。無理をしません。頑張りません。夢はみません。希望はもちません。淡々と生きるだけです。
勝ち組だろうが負け組だろうが人生の最後に行き着くところは結局「死」です。結果は同じです。
(参考)吉田兼好(1283-1350) 徒然草 第38段
「名利に使はれて靜かなる暇なく、一生を苦しむるこそ愚かなれ。」
富が多いければ災いも多い。金は山に捨て、宝石は川に投げ込むべきだ。
知性と教養にこだわるとは人の評価にこだわることである。
それでも知性と教養を磨きたいという人には「知恵は嘘を生む」と言っておこう。
教養も結局は人間の欲望の積み重ねでしかなく、知ったこと、学んだことは本当の教養ではない。
本当の教養とは、善も悪も根本は同じであり、本当の善など存在しないと悟ることである。
真の人間にとっては、知性も教養も功績も名声もどうでもいい。これは教養を隠して愚か者のふりをすることではない。こういう人は元来、教養や損得勘定には無縁なのである。
迷妄にとらわれて富と名声を追い求めることは無意味なことであって、論ずるに値しないし望むに足らぬことなのである。