◆日本は、ミャンマーに貸し付けた資金約5千億円が焦げ付いていた。
このうち約3千億円を気前よく返済免除、つまり、チャラにすることを決めた。
軍事政権からやっと民主政権に変わったのを機会に、全面支援するためである。
これまでの巨額の未返済金を抱えていたのでは、思い切った国造りができないことから、身軽にして、支援する。
日本は、借金大国だと言われて久しい。
確かに、日本はほかの先進国に比較して、国内総生産(GDP)に対する国債発行残高の割合が、極めて高い。
2010年の日本の公債はGDPの198%と推計されている。
これはジンバブエの234%に次いで世界2位、先進国中では、飛び抜けているという。
これだけを見ると、デフォルト(債務不履行)寸前のギリシアより借金がひどいので、日本は潰れてしまうのではないかと心配になる。
これをもってタチの悪い財務省は、「消費税増税しないと国家財政は破綻する」と言って国民を脅しているのである。
それならば、日本は、どうして、ミャンマーの借金を気前よく棒引きすることができるのかがわからなくなる。
しかし、統計数字の一部を見せられて、誤魔化されてはならない。
政府の信用状態を正しく把握するには、粗債務ではなく純債務を見なくては、本当のことはわからないからである。
純債務で見ると、日本政府の負債はGDP比60%以下であるという。
≪以下略≫
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