パトラッシュ 経済はもう疲れたよ…!

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23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
★インフレは社会的弱者に厳しいのか?

●デフレは資本主義社会の底辺=所得ゼロの失業者を生む

市場経済では需要と供給が一致する均衡価格で、労働力を含む全ての資源が最大限活用される(完全雇用)。
しかし労働力の価格である賃金を始めとして、名目価格の変化には下方硬直性が存在するとされており、
景気悪化に対して即座に均衡価格へと調整されることはなく、失業や在庫増、倒産といった現象が起きる。

デフレ下では名目価格に下押し圧力が掛かるが、下方硬直性の為にそこでの価格調整は困難を極める。
逆にインフレはこうした下方硬直性の問題を緩和する(名目価格は一定でも実質価格が下がる)ので、
失業や倒産といった所得ゼロの労働者・多額の負債を背負った元経営者らのような、社会的弱者の増加を抑制する。

●デフレは高所得層と不労所得者の両者を共に潤す

所得税や相続税といった税制には累進構造があり、名目所得や名目資産価格が大きくなるほど、
そこにかかる税率も大きくなるように設計されている。逆に言えばデフレが生じることで、
実質所得や実質資産価格は変わらないのに、そこに掛かる税率は徐々に減少していくこととなる。

また年金や生活保護といった社会保障給付は、本来物価連動を義務付けられているが、これを特例措置という形で
デフレ下でも引き下げてこなかった経緯があり、現役世代は高齢世代へ、既に何兆円もの過剰な所得移転を強いられている。
現行のマクロ経済スライド方式では、これらはインフレ下で調整する仕組みとなっており、デフレの是正が必要である。

●働くホームレスも円高デフレで苦しんでいる

働くホームレスの代表的な稼業(厚労省調査で7割)は資源回収業であるが、帝国データバンクによる再生資源卸売業の調査では、
円高で悪影響を受けるとの回答は84%(好影響hは0%)と他の業種に比べても突出しており、リーマンショック後の
資源価格急落・超円高進行局面では、実際にホームレスの支援団体がその苦境を訴えるなどしていた(記事失念、代わりに以下)。

ホームレスの月収4000円、5年前の10分の1に 厚労省調査 (2012/5/1 19:54)
ttp://www.nikkei.com/article/DGXNASDG27060_R00C12A5CR8000/