借金に頼った福祉が何故いけないのか?
それは以下のように、社会が疲弊・腐敗し、社会・コミュニティを長期的に維持するパワーを破壊するからだ。
1.福祉を目に見える税金ではなく借金で賄うと、福祉は誰の財布も傷めないと錯覚するので、分不相応に過大な福祉を要求するようになる
2.借金で福祉を賄うと、福祉の受益者が福祉には社会の構成員の大多数の税金は不要だと勘違いする
3.税金で福祉を賄うと、所得の一部が使われているという負担感を認識させるので、資金の使途に対して厳しい目が向けられる
4.借金で福祉を賄うと、庶民は預金を通じて、もしくは直接的に国債に投資しているだけで、自分の手持ち資金が回り回って福祉に使われたと実感しない。
5.借金はEasy Moneyなので安易に浪費される。手金(税収)は苦労して集めたお金なので真剣に使う
6.借金には生活や経営の規律を高める働きがあるが、これは借金主=受益者であり返済義務者である場合の話だ。
福祉の受益者には返済義務が存在しないし、政治家も自分が借金をしたという責任感が無いので、誰も借金を返済する義務感を感じない。
借金(負債)が持つ規律を高める力が働かないので、借金で福祉を賄うと際限無く浪費される。
7.福祉資金の負担者数<福祉の受益者数になれば、民主主義国家では福祉拡大が等比級数的に上昇する。多数決で福祉拡大に反対する者が少数派になるからだ。政治家は選挙で選ばれるから適正で必要な福祉縮小であっても禁句になる。
8.借金には金利がある。借金で得た資金は何らかの生産活動に使って借入金+利息を上回る生産を生みださない限り、借金を返済することはできない。
借金を消費に使ってしまえば、借金を返済するには手持ちの資産を売却するか、将来の生活水準を切り下げるしか返済手段はない。
9.福祉を借金で賄うことは、社会全体が多重債務者になる事を意味する
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