日銀のゼロ金利政策解除後の金融政策 Part56

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87閻魔王
FRB緩和について

アメリカ国債を買うようだ。これはアメリカとって非常によいことだ。
また、緩和措置で購入した証券や債券などの還付金は国債に再投資されるようだ。
これも非常によい。
ただし、アベイラビリティが低下しているので、これまでのように素直に景気を刺激するかどうかはわからない。
特に投資銀行の規制が激しいので、国債投資から投資銀行マネーを締め出しても、前向きな資金循環を生み出すかどうかはわからない。
アメリカ国内のアベイラビリティが低下しているので、$売りの地合いが濃いと考える。
そういう意味で$安に転じやすいと考える。

どこまで$が低下すればいいのかはわからないが、$の水準とアメリカの輸出の増加は注視することになるだろう。
$安による外需刺激で政府支出を抑制する方向になるのかもしれない。
アメリカの財政赤字100兆円の半分の50兆円を外需でまかなうとしたら、相当な$安が必要だろう。
どの程度の為替水準になれば、外需で50兆円も増加させられるのかはシンクタンクの研究をまつしかないが、まあ
すくなくとも30%以上は切り下げないとだめだろうな。

中国の対$での為替水準は、余り変化していない。そういう意味で中国は外需を減らすことはないだろう。
むしろ、準ペッグの元は相対的に割安になる。中国の外貨準備の総量は増加するだろう。
$での準備は余り増加しないが、円では増加していくだろう。中国や新興国の$準備の振り替えで
円を外貨準備としてもちだかを増やすだろうことを考えれば、$安と円の独歩高である。
仮に$が30%減価し円の独歩高プレミアムで円高率10%とした場合、
1$=85円の40%の減価=51円となる。
そこまで行くことはなく、半値戻したとしても1$=68円になる。
このラインはかなり現実味のある為替水準だ。
日本のGDPの外需枠が相当減るだろう。

今回、日銀財務省介入があったとて、国際的な理解は得られないし、介入があったとしても介入額は
火に油を注ぐだけのものになろう。

円が70円前半になれば、長期金利は0.5%くらいになるのではないか。
株価は下がり、国債バブルになると考える。
この国債バブルは日銀はいいとは考えない。しかし、日銀にこの国債バブルをとめる方法はひとつしかない。
88閻魔王:2010/08/12(木) 01:19:30
つづき

マネタリベースを減少させるしかないが、こんなことをすれば日本経済は崩壊である。
金融危機にもなりかねない。非常に危うい事態になるだろう。
つまり、日銀には国債バブルをとめることはできないということだ。
為替介入もしないし、できないだろうし、財政出動もしないし、できない。
増税はやるかもしれないなw

さて、政府日銀はもうすぐ追い込まれるだろう。そのときどう動くのか・・・・・
たぶん、なにもしないしできないで時間をロスするだろう。
そして、円高と株安を指をくわえてみていることになるw
そこに財源不足が発生し、増税もしくは、財政出動予算を削減するのだろう。
外需がみるみる減少していき、国内投資は急減する。
ここに、麻生の財政出動効果がきれて、国内雇用は急激に悪化する。
給料も絶対に減るだろうし、リストラのあらしだ。

このような状況から、国内消費は急減する。
そして、税収も記録的に減少し、GDPは激減する。
そして、株安と債権焦げ付きで金融危機も発生するかもしれない。
まあ、危機と言っても、そんなの日本は慣れっこになってしまったので、たいしたことないように感じるかもしれない。
こうなれば、貸しはがしにより、黒字倒産で経済はボロボロになるだろう。

今度は、中産階級が壊滅するかもしれんな。