GEAB Leap/Europe2020の警告-17

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さっき、飲み屋で焼酎をお湯で割りながらGEAB39の冒頭文を訳してみました。
相当に自分なりの意訳が入っていることは御容赦下さい。
なお、

--ここから
先の2月のLEAP/E2020で予想したように、新たな国際金融システムの立ち上げ
の失敗によって、世界は2010年のクライシスに向かって歩みを進めつつありま
す。2010年には、保護主義と景況不安が頭をもたげることでしょう。そして世
界のあちこち(*1)は、厳しい選択肢を選ばざるを得ない状況となるでしょう。
インフレ、重税そして国債デフォルト。どれも、痛みばっかりです。

世界では多くの国が、08年から09年にかけての金融危機対策ということで、金
融、財政の両面から様々な対策を打ってきました。そして、とうとうカードを
使いきってしまいました。もちろん、彼らはそういうことに座視することなく、
いろいろ手を打とうとするでしょう。看板を変えて同じことをするでしょう。
しかし、それらは間違いなく水を掻くあがきとなります。先の対策をしても民
間需要は依然として沈んでいるという事実から、そのことが容易に察せます。

これまで "消費者" だった人たち、この人たちは消滅しました。そのため、今
までの復活シナリオは、すでに過去のものとなってしまいました。

先進国(*2)の30%は、すでに死に体です。中央銀行の金融緩和という輸血だけ
で"生きている"状態です。もう破綻は避けられない、これは自明です。

(*1)a large number of States と、States になっています。もしかすると、
もっと深い意味があるのかも・・・。
(*2)西側諸国というのが原文です。今やソ連やコメコンはなく、中国も経済の
重要なactorとなっているので先進国としました。