5 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 投稿日:2008/12/15(月) 22:11:03
中谷巌『資本主義はなぜ自壊したのか〜「日本」再生への提言』
ttp://www.murc.jp/nakatani/books.html 構造改革の急先鋒であった著者が記す「懺悔の書」
金融恐慌、格差社会、環境破壊、食品汚染、すべての元凶は新自由主義にあった!
(2008年12月15日発売!)
まえがき
序 章 さらば、「グローバル資本主義」
第一章 なぜ、私は「転向」したのか
第二章 グローバル資本主義はなぜ格差を作るのか
第三章 「悪魔の碾き臼」としての市場社会
第四章 宗教国家、理念国家としてのアメリカ
第五章 「一神教思想」はなぜ自然を破壊するのか
第六章 今こそ、日本の「安心・安全」を世界に
第七章 「日本」再生への提言
終 章 今こそ「モンスター」に鎖を
19 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[] 投稿日:2008/12/16(火) 15:19:18
中谷巌「小泉改革の大罪と日本の不幸」
著名経済学者の中谷巌氏が「週刊現代」12月27日・01月03日号(2008年12月15日発売)に寄稿した
『小泉改革の大罪と日本の不幸 格差社会、無差別殺人── すべての元凶は「市場原理」だ』を非常に興味深く読みました。
(中谷巌:1942年生まれ。ハーバード大学留学を経て、大阪大学教授、一橋大学教授など。「経済戦略会議」元議長代理・三菱
UFJリサーチ&紺サルティング理事長)
中谷巌氏といえば、小泉純一郎元首相や竹中平蔵元経済財政政策担当大臣とは思想的に近く、「米国式市場万能論」の信奉者
として「日本の米国化」を強力に推進してきたエコノミスト。
であったはずですが・・・。
ここにきて過去の自分の主張には大きな過ちがあったと「懺悔」をしているそうなのです。
「週刊現代」中谷巌氏記事の冒頭部分を紹介させていただきます。
>3から続く
豊かな中流階級はどこへ消えた
私《中谷巌》はいま、これまでの自分の主張が誤りだったと率直に反省しています。
1990年代、細川内閣や小渕内閣で首相の諮問機関のメンバーだった私は、規制
緩和や市場開放の旗を熱心に振り続けました。
そして小渕内閣の「経済戦略会議」議長代理として発した提言は、その後、同会議
の 委員だった竹中平蔵さんによって引き継がれ、彼が小泉内閣で政策立案の中心
人物 となったときに、小泉構造改革の一環として実現していきました。
小泉構造改革は日本にアメリカ流のグローバル資本主義を持ち込みました。
間接的にですが、その改革に参画した私は、小泉・竹中氏同様、日本社会に構造改
革を持ち込んだ張本人なのです。
しかし、いきすぎた構造改革は日本社会の良き伝統を壊す強烈な副作用を生み出し
ているように思われます。貧困層の増大、異常
犯罪の増加、ぬくもりのある社会の消失 などです。
「これはいけない」と、私は自らの主張が誤りだったと悔恨の念を持っています。
「すべての改革が不要だった」と言っているわけではありません。ただ、改革は人々
が幸せになるための手段です。
構造改革で日本人は幸せになれたでしょうか?
多くの人々を不幸に陥れてしまう改革は、改革とは呼べないのです。
ttp://kihachin.net/klog/archives/2008/12/nakatani_iwao.html
6 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2009/02/12(木) 12:44:26
>>1乙
糞中谷は本当に悪いと思ったら責任をとれよ
日本人らしい責任の取り方ぐらい知ってるよな
1さん乙
>>2 > 中谷巌『資本主義はなぜ自壊したのか〜「日本」再生への提言』
>
ttp://www.murc.jp/nakatani/books.html この本について、著者にインタビューした記事がありました。
分かりやすいので、テンプレに追加させていただきます。
http://www.zakzak.co.jp/gei/200901/g2009013031_all.html ****************************************************************
格差社会を招く悪魔システム…中谷巌、改革派から転向
「資本主義はなぜ自壊したのか」(集英社インターナショナル)
世界的な不況が深刻化する中、米国流構造改革派の急先鋒として知られた
経済学者、中谷巌氏の「懺悔の書」が波紋を広げている。改革派の“教義”であ
るグローバル資本主義や市場原理こそ、格差社会を招く「悪魔のシステム」だ
と、反省の上で指弾するショッキングな内容ゆえだ。その真意を尋ねた。
−−転向の経緯は?
「小渕内閣の経済戦略会議に参画したころからおかしいと思い始めました。
10年間観察を続け、日本の歴史や文化を勉強した結果、経済の論理だけで
社会を語ってはいけないという考えになりました。改革の旗振り役として悩み
ましたが、ここまで経済や社会がおかしくなると黙っているわけにはいかな
かった」
(つづく)
>>8からの続き
−−何が誤っていた?
「レーガン、サッチャー時代から、小さな政府で少ない規制という新自由主義的発
想が始まり、日本も小泉改革などで乗っかりました。しかし、ブラックマンデーや日
本のバブル、アジア通貨危機など2、3年おきにバブル生成と崩壊が続き、100年
に1度という大恐慌まで来た。そんな経済システムはおかしいのです。グローバル
資本主義にはバブルや所得格差、環境破壊などの副作用があります」
−−経済の現状は
「溶岩が流れ落ちている最中で、悪化はこれからが本番。4、5年続くと考えています」
−−日本の歴史や文化の特色とは
「よその国はエリートが庶民をどう働かせるかという階級社会ですが、日本
は庶民ががんばってきた例外的な国です」
−−現状では格差拡大やリストラが進んでいる
「グローバル経済では競争に勝った企業はいくらでも儲けられる半面、日本
の普通の労働者は中国の労働者と競争して人件費を切り下げざるをえない。
日本の会社の雰囲気は悪くなっており、短期的に労働コストを下げても長期
的には競争力を削ぐのではと心配です」
−−“自己責任”という言葉については?
「人間には能力の差も運不運もある。行き倒れの人を自己責任だと放って
おくわけにはいかないでしょう。日本は貧困率が上昇し、シングルマザーに
世界一厳しいのに全然対策をしていない」
>>9からの続き
−−還付金付き消費税を提言していますね
「たとえば消費税率を20%に引き上げると同時に、全国民に毎年40万円
ずつ還付する制度です。年収200万円の人の消費税負担は実質ゼロで、
200万円以下の人には所得補填になるので、貧困対策にもなります」
−−世界経済の行方は
「2、3年で世界の経済システムはがらりと変わると思います。成長率が
1%下がっても、より豊かな生活があるかもしれない。日本人も先進国の
一員として、幸せとは何か、根源的に考え直す必要があります」
■資本主義はなぜ自壊したのか−「日本」再生への提言(集英社インタ
ーナショナル、1785円)
米国主導のグローバル資本主義が金融危機や格差社会、環境汚染の
元凶だと批判し、日本の米国後追い・弱者切り捨て型改革に異を唱える。
著者の思想が変化した経緯も率直に明かしている。
【なかたに・いわお】 三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長。多摩
大教授、一橋大名誉教授。1942年大阪出身。細川内閣の「経済改革研
究会」委員や小渕内閣の「経済戦略会議」議長代理を歴任する。
ZAKZAK 2009/01/30