これからの世界各国のGDPについて語るスレ★7

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日本の景気の落ち込みはなぜ米国よりが大きいのか−日銀が謎解き
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003007&sid=aU4Dgi2qbIOA&refer=jp_economies
昨年10−12月の鉱工業生産は、米国の前年同期比6.1%減に対し、 日本は14.8%減。
同期の実質GDP(国内総生産)成長率も、日本は米 国よりも大幅なマイナスを記録した。
日銀は20日公表した2月の金融経 済月報に「最近の鉱工業生産の大幅な減少について」と題した論文を掲載。
日本の生産の落ち込みが米国よりも大きいのは「日米製造業の構造 の違いが大きく影響している」として、次の3点を挙げている。

第1の点は、鉱工業を構成する産業のウエートの違い。日本は落ち 込みの大きい輸送機械(自動車等)、
電気機械類(電子部品・デバイス、 電気機械、情報通信機械)、一般機械(設備機械等)の3業種で「全体の 約5割を占めている」のに対し、
米国はそれに対応する業種の比率は「2 割程度」に過ぎない。
米国では落ち込みの小さい食料品・たばこや鉱業 の比率が高くなっているほか、電力・ガスも指数に含まれている。

第2に、「輸出の大幅減少が影響している」という。輸送機械など3 業種ではウエートだけでなく、生産の落ち込み幅自体も日本の方が大き い。
日本はこれら3業種を中心に、製造業の輸出比率がもともと米国よ り高く、近年は新興国・資源国の需要拡大や為替円安を背景に
輸出比率 はさらに高まっていた。また、現地在庫の圧縮や為替円高も「日本の輸 出にマイナスに作用していると考えられる」という。

第3が需要ショックの波及効果の違い。輸出が増加すると、その生 産に必要な財・サービスの国内取引を通じ
次々と他の製造業の生産を誘 発する。日本は「部品や素材の国内調達比率が高いことから、こうした 最終需要の製造業生産に対する誘発力は高い」。
一方、米国は部品調達を 輸入に依存する度合いが高く、需要ショックが海外に流出しやすい。
このことは「電子部品・デバイスを中心に品質の高い部品類を多く 輸出している日本が、米国におけるショックの影響を受けやすいことを 意味する」(日銀)。