>>107 ■郵政民営化が行われた本当の理由は、『2001年の財政投融資改革によって、郵貯事業において預託金からの収益がなくなり、そのままでは事業を継続できなくなったから』だろう。
とは言え、政治的には郵貯事業そのものを終了させるわけにはいかなかったので、民営化ということになったのだろう。つまり、民営化ですら政治的な妥協策だったのかも。
新規資金=《財政融資資金預託金からの償還》=税金での穴埋め=《見えない国民負担》
小泉内閣での《財政融資改革》=《見えない国民負担の解消》により、08年度で償還は完済され、09年度からは新規資金配分はなくなる。
>>107-114 >>158-162 >>174-179 ■郵政の利益には、こういう税金によるボロ儲けのトリックがある…。利益の源泉《預託金》が全て完済されたら、郵政は源泉発掘するために色々しないと。
◆郵貯の純利益の推移
2007年度の純利益(07年4月〜07年9月)…3726.8億円
2006年度の純利益…9406.9億円
2005年度の純利益…1兆9304.4億円
2004年度の純利益…1兆2095.6億円
2003年度の純利益…2兆2755.2億円
◆郵政全体の純利益の推移
2007年度の純利益(07年4月〜07年9月)…-4420億円
2006年度の純利益…9425.7億円
2005年度の純利益…1兆9331.2億円
2004年度の純利益…1兆2378.9億円
2003年度の純利益…2兆3018.4億円
◆郵貯の預託金利息の推移
2007年度の預託金利息(07年4月〜07年9月)…3963億円
2006年度の預託金利息…1兆2729.1億円
2005年度の預託金利息…1兆9438.9億円
2004年度の預託金利息…2兆8218.9億円
2003年度の預託金利息…3兆7125.1億円
◆郵貯の預託金の推移
2007年度の預託金(07年4月〜07年9月)…38兆8585億円
2006年度の預託金…52兆2435億円
2005年度の預託金…79兆8969億円
2004年度の預託金…117兆6119億円
2003年度の預託金…156兆954億円
>>276 鳩山邦夫はまるで、チャベス・ベネズエラ大統領や、ゲーリングみたい…。
鳩山邦夫や民主党など野党は答えるべき。『郵政に新たな公的資金の投入ですか?それこそ税金の無駄遣いですね。』
■「預託金(公的資金注入・国有化)を復活させ、“見せかけの黒字”にすれば良い」と官僚らは謀っているのかもしれないが…
『納税者の代わりとなる政府が、効率化に掛かる費用と赤字の両方を負担することはできない』。
なぜなら、最低限必要とされる経費(公的サービス維持という言い訳の赤字補填含む)が増加しては、投資や新規事業の余剰財源が限定されてしまい、《財政硬直化》が起きる。
だからこそ、「官から民へ」の民営化や規制緩和が歴史上何度も成されている。
■現代の福沢諭吉に逆らい、歴史の歯車を戻すとは…
◆《明治初めの官物払い下げ》を行なった福沢諭吉
「反対運動を制し、官物払い下げは『不快なことが伴う』が、日本の近代化こそが第一にやるべきことであり、それをやろうとする政府を傷つけてはならぬ」
論壇 加藤 寛:郵政民営化つぶしへの警告[静岡新聞 2009/02/21]より
■歴史から学び、福沢諭吉がした『不快な選択肢』を選ぼう
◆「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 by プロシャ(プロイセン)の宰相オットー・フォン・ビスマルク
★「悲惨でも不快でもない選択肢」=「今日や昨日を求む選択肢」などはない。選べるのは「不快な選択肢」=「明日を求む選択肢」だけ。
◆「政治は可能性の芸術ではない。“悲惨なこと”と、“不快なこと”の、どちらを選ぶかという苦肉の選択である」 by 経済学者のガルブレイス
どうして『悲惨でも不快でもない現実的選択肢』を示せなどと言うのでしょうか。
ガルブレイス氏の言うように、示せるのは「悲惨な選択肢」か「不快な選択肢」しか有り得ません。
日本にとって「悲惨な選択肢」とは、不快なのはイヤと拒否し現状を緩やかに崩壊させていく事です。「不快な選択肢」とは、今以上の改革や負担、不快な感情を受け入れ社会を維持していく事です。
日本人は、どちらかを選ばなければなりません。『「悲惨でも不快でもない現実的選択肢」などという空想に浸っている事は、実は「悲惨な選択肢」を選んでいる事になるのです。』