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金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
とりあえず、ジャストインタイムの考え方からの脱却を推すね、俺は。
JITが必要以上に浸透し過ぎてしまったから、今回の不況でJITに内包されていた核爆弾が起動してしまったんだよ。
JITの考え方は、労働者が消費者である事を完全に無視してしまっている。
少人化なんて言って、労働者を必要最低限に減らしたらどうなるか?
労働者の消費者としての収入源が無くなってしまうじゃないか。
そうなれば、購買力が低下してしまう。
購買力が低下するという事は、商品が売れなくなるという事。
商品が売れなくなれば、企業の収益は下がる。
道理に遵って考えれば単純明快な流れなのだけれど、
実際には、何処も彼処も、どんどん人員削減を加速して行っている。
終いには、政治家までもが、企業に人員削減を求めるくらいだ。
消費者が居なくなってしまったら、作った商品を誰に売るの?
収入源の無い人に、どうやって買って貰うの?
ごく基本的なお金の流れ方を全く考慮されずに生まれたのが、JIT方式の最大の癌。
しかも、更に悪い事にJITの名前が示す通り、需要に対して供給量を合わせなくてはならない、というルールがある。
収入を得られる見込みが無いから、誰も買わない。
誰も買わないという事は、需要も無いわけだから、作る事も出来なくなる。
これでは、どれだけ公的資金を投入しようと、状況好転に流れるわけが無い。
つまり、ここに来て、トヨタのJIT方式に破綻が生じたわけだ。
今までのトヨタは、国内よりも大きな海外市場の恩恵で業績が良かっただけで、
別に、JITによって収入が増えていたわけではないという事なのだろう。
確かに、JITによって支出が抑えられていた分、純利益は大きくなっていたかもしれないが。