>ベンチャーキャピタルを指導する気に
指導したところで無駄だ。自分自身の自戒を込めて言うが、実は本当に有望な
ベンチャーは投資などそうそう受けない。自己資本と多少の借り入れで資金需要を
解決してしまうのだ。当然だが非常な努力(基地外のような仕事)をするわけだが、
本物は資本に頼らずに拡大を成し遂げてしまう例は多いんよ。
特に君の言う「技術系のベンチャー」ほどそういう傾向がある。
逆にベンチャーキャピタルに積極的に接触するような企業は(自身の所属していた
ところも含め)内実見ればゴミのようなジャンクが多いのも事実。つまり誇大妄想の
ベンチャー詐欺師、口だけが回って実質がない奴が多い。それは何故だろうか?
単純だ。金融転がしやバックレにペナルティがないからだよ。投資を受けて、
たとえ会社が潰れてもそれまでは楽しめる。自分の懐は痛まない。成功すればラッキー。
だから実現性は度外視で、大きな夢を企画書に書いて、それを信じさせる材料だけを
全力で作ればいい。その結果、VCの下部にはゾンビ企業だらけ。しかもどんなに
頭のおかしいクズ社長であっても、そいつが議決権持ってればいくら投資しても
VCには何もできない状態になる。バカ社長が原因で会社が傾いても、誰もそれを
止めることはできない。塩漬けのまま。(これはほぼ実体験に即して書いているが、
この手の話は VCや個人のベンチャー投資家には極めて多いのは事実)
そしてリスク投資である以上、VCは「大きな夢」を見せてくれるような詐欺師を、
堅実だが夢のない事業よりも高く評価して接触する傾向が極めて高い。要するに
リスク投資の世界は極めてインセンティブ構造が歪みやすいんだよ。
ちなみにたまに笑い話で出るが「ネットは儲からないが、ネット関係しか儲からない」
というのは、ここら辺が関係してる話。まったくひでぇ話だな。