国民のお金を30兆円ぶっ飛ばした日銀砲
これをマンセーするんだからネトウヨは滑稽
http://agora-web.jp/archives/1077318.html 本当かどうかは自明ではないが、日本経済は円安の方が良いと信じられている。
日本は輸出産業が多く、また輸出産業の方が政治力も強いので、日本で為替介入といえばそれは円を売ってドルやユーロを買うことだ。
ということで財務省の口座にはドルがたくさんあって、このドルはアメリカ国債になっている。
その額はつもりつもって100兆円を超える。
ところで為替介入というのは国民のお金でアメリカ国債を買うことなのだが、
郵貯のお金でアメリカ国債を買うなんてけしからんと騒いでいた人たちが、
今度は為替介入しろと騒いでいるのは見ていてなかなか楽しい。
さて100兆円もアメリカ国債やユーロなんか買って、それらはドル安、ユーロ安で日本円に対して暴落しているのだから、
何が起こったかというと、つまり、30兆円ほどぶっ飛ばしてしまったのだ。国民のお金を。
30兆円といえば1年分の税収に匹敵するほどの金額だ。
日本国政府は為替証拠金取引は投機的だということでFX業者のレバレッジに規制をかけようとしているが、
財務省のやるFXトレードは全てが国債の発行、つまり国の借金でやるのでレバレッジは無限大だ。
その巨大なFXのポジションで30兆円もやられて、個人投資家のレバレッジはけしからんといっているのはなんとも趣深い話だ。
ちなみにFXというのはゼロサム・ゲームなので、この30兆円はヘッジファンドなどの利益になったのだけれど。
ここまで読んでわかったと思うが、為替介入は(短期)国債で日本円を調達してそれでドルなんかを買うということなので、
国が借金して公共事業をするというのと仕組みは実は同じなのだ。つまり為替介入をすると国の借金が増えるのである。