>>615 アダム・スミスだけを見ればそうも言えるが、限界効用革命以降の
レッセフェールと重商主義はほとんど相容れないものがある。
重商主義の中から経済学の各要素(国際競争力を否定して
比較優位論)が現れたのも事実だが、もともとの重商主義は
大量に輸出をすることによる富の蓄積を目的としているから、
アダム・スミス以降の経済学とは方向性が異なる。
重商主義はあくまでも思想であって、経済学ではないからな。
まあ、アメリカの「小さな政府」を唱えている新保守主義の
逆とも言える。(重商主義は政府の産業政策に積極的。
自由主義の逆)
むしろ重商主義に近いことをやっているのは北欧などの
福祉国家だろう。当然セーフティネットはしっかりとあるので、
日本の重商主義とはかなり異なるが。