★100万部突破の★勝間和代★どんだけ〜★

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最近の本から入った人は何で前職辞めて自営業になったか
知らないと思う。アナリストとしての能力不足と分析ミスから
業界で散々叩かれて所属証券会社の顔に泥を塗ったんだよ。
それで財務諸表分析の解説本って唖然とするわ。

当時日経金融新聞のコラムにまでなった事件を
長くなるから分割して貼るよ。
92/7:2008/04/01(火) 08:16:58
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楽天株「売り推奨」突然中止、JPモルガンに批判、楽天「事実誤認」と反論。
2006/10/25, 日経金融新聞

企業の圧力に屈したのか――。楽天株の売り推奨をしていたJPモルガンが
12日に突然、意見表明をやめ、さまざまな憶測を呼んでいる。
「目標35000円」が消えて株価は急反発したが、新興市場の指標銘柄だけに
振り回された投資家も多く、企業とアナリストへの批判がくすぶる。

楽天株は4月3日に11万円の戻り高値を付けた後、下落傾向をたどっていた。
株価動向に経営陣も神経質になっているところに、JPモルガンが35000円と
いう目標株価を掲げて売り推奨を始めたのは、9月19日のことだった。
8月18日の中間決算発表を受け、目標株価を66000円から54000円に引き
下げていたのだが、さらに「成長の勢いが鈍ってきた」と、大幅な
下方修正をした。その9月19日付リポートでは54000円と35000円との差に
ついて、「永久成長率を2%から1.5%に下げたことで1万円、楽天市場の
成長率の下方修正で7千円、楽天KCその他の事業の下方修正で2千円の低下」
と説明した。

以後のリポートでは目標株価を変えずに、楽天への批判のトーンを強めた。
楽天が9月29日に過去の決算内容を訂正した後の10月2日付リポートでは
「ほとんどの訂正が楽天にとって不利な訂正。社内の管理体制で、
より楽観的な視点から経営判断がされてきた可能性があることを懸念する」
という具合。ただ、関係者の話を総合すると、楽天が「事実誤認がある」と
クレームを付けたのは、次の4日付リポートが発信された後の1回だけだった。
103/7:2008/04/01(火) 08:17:30
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4日付では楽天が前12月期決算に債権流動化益を計上したことに「(他社に
計上例は見当たらず)妥当だったのか」と疑問を呈したり、楽天の
会計処理の妥当性について「精査する材料が不足している」と書いたりした。
これに担当者が冷静に反論したという。債権流動化益はクレディセゾンでも
過去に計上していた。JPモルガンは「訂正が必要な重大なミス」と判断。
6日付で「一部当社の理解不足があった。(楽天の情報開示が不十分との
印象を与える)不適切な表現があった」と訂正した。

さらに12日になって「調査部で検討した結果、現時点で当社は深い理解に
基づいた調査・分析を行える立場にないと判断した」として突然、楽天を
分析対象から外した。35000円の目標株価も無効、つまり、売り推奨を
消したのだ。市場には楽天がJPモルガンに強い圧力をかけたのではないか
との見方も出ていた。JPモルガンは圧力の存在を否定、楽天も「JPモルガン
の中止決定は寝耳に水」と話していた。

なぜ自ら調査対象から外したのか、12日付の文書だけではわかりにくい。
調査・分析ができないのは「アナリストの能力不足」が理由なのか、
「頻繁な決算の修正など分析者泣かせであること」が理由なのか……。
JPモルガンでは「楽天の事業がノンバンクなどに広がるなか、通信担当の
アナリストが懸命に勉強しても追いつかない」という実態を言いたかった
ようだ。もう一度、勉強し直して分析を再開する方針だという。

楽天はJPモルガンからリポートの品質管理の不備について直接、謝罪を
受けたもよう。ただ、一般の投資家はカヤの外で振り回されただけ。
有力銘柄に重ねて売り推奨を出しながら、突然、調査対象から外す
証券会社の行動を無責任と受け止めても仕方がない。楽天の度重なる
決算訂正も不信感を招く一因だ。両社は市場に正確な情報を流すと
いう点で、緊張感を欠いていたと言わざるを得ない。「決算の修正は
単純ミス」(楽天)、「調査対象銘柄の変更はよくあること」(JPモルガン)
というばかりでは、幅広い投資家の信頼は得られない。
114/7:2008/04/01(火) 08:17:56
[特集]経済超入門−投資家を攪乱させる厄介なリポートに御用心
2007/03/31, 週刊東洋経済

昨年には、リポート訂正に追い込まれたケースもあった。JPモルガン証券の
アナリストは10月4日、楽天証券について「アンダーウエイト 目標株価
35000円」(時価43150円)とする売り推奨を行ったが、翌日には「当社の
理解不足があり、訂正する」と発表。さらに1週間後、「現時点で当社は
同社(楽天)についての深い理解に基づいた調査・分析を行える立場にない」
とし、調査対象から削除すると宣言した。何とも人騒がせな話だが、情報に
振り回されるのは、何も知らない個人投資家だ。


投資判断の無効に戸惑い(まちかど)2006/10/14, 日本経済新聞 

JPモルガン証券が12日付で楽天の投資判断を「無効」としたことが話題に
なっている。9月19日付のリポートで目標株価を54000円から35000円に
引き下げてから日も浅く、投資家からは「異例のことだ」(銀行系投資顧問の
運用担当者)との声が聞かれる.。 外資系証券では、企業の増資などの
引き受けを担当する場合やアナリストが退社した際に調査対象から削除する
のが一般的。JPモルガンは無効とした理由について「深い理解に基づいた
調査・分析を行える立場にない」という。市場では投資判断停止の合理的な
説明がないと戸惑いが広がっている。
125/7:2008/04/01(火) 08:18:23
楽天、成長率鈍化に懸念も――現状株価は「割安」の声(アナリストこう見る)
2006/09/08, 日経金融新聞

仮想商店街大手の楽天(4755)に対する投資判断がアナリストの間で
分かれている。主力のネット通販の利益成長は持続する見通しだが、
株式市場の軟調などでインターネット証券が減速。信販会社の楽天KC
(福岡市)の買収による業績のかさ上げ効果も上期までで一巡し、
「今後の成長率鈍化は避けられない」といった見方が多い。ただ、
5万円前後で推移している現在の株価水準には「割安」との評価も出ている。

8月18日に発表した2006年6月中間期の連結決算は、ネット通販などの好調に
より、経常利益が前年同期比82%増の208億円に拡大。売上高は2.9倍の
1053億円と、昨年6月の楽天KC買収の効果で大幅に増加した。ネット通販の
営業利益は64%増の79億円と拡大基調を持続。大和総研の長谷部潤氏は
「利用者がポイントで買い物する機会が増えたことで利益率は低下した
ものの、出店店舗の売り上げは伸び続けている」と評価し、投資判断を
「やや強気」とした。

一方、JPモルガン証券の勝間和代氏は、「中期的視点でみて収益力が
悪化する懸念がある」と、投資判断を「弱気」にとどめた。
136/7:2008/04/01(火) 08:18:48
で、散々下がったところでJPさん・・・
(10月12日付で投資判断を停止)???

なんでしょうかこれ。散々下げといて、今さら判断をやめるって。
レポート自体が材料になって株価急落を誘うのが申し訳なくなったからで
しょうか???謎なので、記者の手元に届いたその「投資判断を停止する」
旨宣言したレポートを見てみることにしましょう。

当社調査部で検討した結果、現時点で当社は同社について深い理解に
基づいた調査・分析を行える立場にはないと判断しました。そのため、
本日(10 月12 日)付で楽天(4755、38,950 円、Underweight)をカバレッジ
から削除します。これに伴い、JP モルガンの業績予想、レーティング、
目標株価などの情報はすべて無効となります。
(10月12日付JPモルガン証券レポート原文)

えええっ!?なんですかそれ!!??いままでのは深い理解に基づいた
分析じゃなくて、よくわかってなかったけど安い目標株価を設定して売り
推奨しまくってたっていうんですかぁ???で、「やっぱりこないだまで
のは全部なしね!」っていうんですかぁ???
147/7:2008/04/01(火) 08:19:08
・・・あ、そういえば連休前の6日、JPから「すんません、おとといの楽天の
レポート、間違えてました」って内容のレポート来てたっけな・・・。
間違いがあったっていう4日付のレポートはけっこうけちょんけちょんに
楽天のこと書いてたのに、6日の訂正レポートは、

「事実関係の把握が不十分でした」
「他社の事例を一般化したのは不適当でした」
「楽天の開示が不十分な印象を与えたかもしれませんが、
担当さんにはきめ細やかな対応をしてもらってました」
「会計処理の議論に事実誤認がありました」
なんて、完全にお詫びモードだったもんな・・・。

まあなんにせよ、こんだけ間違えたレポート書いちゃったってんなら、
「深い理解に基づいた調査・分析を行える立場にはない」ってのも、
しゃあないわなあ・・・。おっそろしいなあ、これを信じて売りまくってる
人だっているかもしれないんだよなあ・・・。さっそく今日(13日)は
反発しちゃってるもんなあ・・・。