870 :
派遣の人 ◆fFVHYxGTNc :2008/03/31(月) 10:51:05
マトモな奴はある程度金利が高くなりrを超えると金を借りなくなる。
ロクデナシはrより高い金利でも平気で借りにくる。なぜかって言えば、
ロクデナシは破綻したり踏み倒したりして返さない可能性がある。
というわけで金利負担を小さく(甘く)評価するから。無責任だねw
ちゅうことは他より金利を上げていくと、マトモな客は他の銀行へ
逃げてしまい、自分のところにはロクデナシばかりが寄ってくる。
(こういうのを俺は「新銀行東京現象」と名付けたいんだがなw)
この結果、予想される期待収益はかえって急降下する可能性がある。
というわけで、銀行はrより高い金利で貸し出さなくなる。
ここでマトモな奴が普通に借りようとする限界の金利rが、
通常の経済学のモデルで言うところの均衡金利よりも低いとどう?
この状況じゃ金利はrまでが限界。そうなると完全情報下では本来
起きないはずの貸付資金の超過需要が発生することになるよね。
r以上の金利で借りたい!っていうチャレンジャーには貸せないの。
871 :
派遣の人 ◆fFVHYxGTNc :2008/03/31(月) 10:52:28
さて、今度は景気悪化状態を中心に考えることにしよう。
景気が悪くなると、普通は投資しても期待収益は低下するよね。
要するに、景気が悪いから投資しても儲からなさそうだ、って
状況だよ。ここで仮に、「こりゃどんな不景気でも鉄板で儲かるぜ」
っていうような案件aがあったとする。これとは逆のパターンで
「や〜、こりゃこの不景気じゃ危なくてしゃーねーわ」って
案件bがあるとする。
この案件aは不景気でもそれほどリスクが増えないため、予想される
期待収益があまり低下しない。
逆に案件bは好景気ならハイリターンを狙って投資・融資できるけど
あったけど、不景気では危なくて=期待収益が下がってしまうから、
あんまり投資したくない。
この場合、案件aの期待収益は、案件bの期待収益に比べて
相対的に有利になる。だから本来の金利rよりちょっと高い金利でも
危険なプロジェクトを選ばずに安全な投資機会を選ぶことになる。
当然だが、他の銀行も同じように安全な案件しか金を貸さないので、
自分も同様に安全な案件しか金を貸さない。借り手側も同じこと。
このような状況だと銀行は金利を上げることが可能になる。
872 :
派遣の人 ◆fFVHYxGTNc :2008/03/31(月) 10:53:28
なぜか。
ハイコストハイリターンの案件がハイコストローリターンに
なってしまえば、誰も金なんか貸さない。そうなれば相対的に
ローコストローリターンの案件のみが投資・融資対象となる。
ここでは投資案件の選択が存在しない。そうなれば金利を
他と一緒に横並びに上げることができるわけだ。
よって、最初っからロクデナシを排除している以上、銀行は
横並びに高い金利をつけても困らないことになる。
金貸しは晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げるものだw
(これは名づけて逆新銀行東京効果だなw)
更に逆転してみよう。好景気の状態だとハイコスト案件の期待収益が
増大する。みんながイケイケだから当然だ。
この場合普通の経済学では需要増加の分、金利は当然上がるはずだ。
ところが、実際にはハイコスト案件の期待収益が上がることになり
銀行は金利を低下させても収益が上がる可能性が高いと判断するので、
金利を下げることが可能になる。なぜなら投資すれば儲かるような
イケイケ経済なのに、自分だけが金利を高くしていたら、他の銀行に
客が流れちまうからだねw
商品の単価が10万円以上場合、消費税の税率を1%にする。
商品の単価が10万円未満の場合の消費税率は撤廃にする。
これが最善の消費税率。
874 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
>>872 一種の流動性の罠の説明に聞こえるけど、それとは違うの?