728 :
編集済み_長文スマソ:
第164回国会 財務金融委員会 第7号(平成18年3月10日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009516420060310007.htm 出席委員 理事 小沢 鋭仁君(民主党衆議院議員/山梨1区)
政府参考人(内閣府政策統括官) 浜野 潤君
参考人(日本銀行総裁) 福井 俊彦君
参考人(日本銀行副総裁) 岩田 一政君
○小沢(鋭)委員 私はこの間も申し上げたんですが、今のは説明責任、しかし日銀は結果責任をどうとるのか、
こういう話を先日もお尋ねをして明快な回答がなかったわけですが、この説明責任すらも果せていないと
政府の中から声が上がる。
これから、一時間ありますから、この間の日銀の金融政策を振り返って、私なりの意見を申し上げながら、
皆さん方の意見を聞かせていただきたいと思いますが、その結果責任、まさにこの失われた何年、
こう言われる中で、私はこの間も申し上げましたけれども、今回の不況の最大の要因は、資産デフレに端を発した
デフレのわなに日本経済が陥り、金融政策を日銀が失敗し続けたことによってこの長期の不況が続いている、
これが基本認識であります。【中略】
そこで、政府にお尋ねをしますが、政府の金融政策の責任を持つ部門は一体どこですか。
○浜野政府参考人 お答えをいたします。
金融政策につきましては、日本銀行法に基づいて、基本的には日本銀行の責任のもとで判断されることで
ございますけれども、【中略】
このため、日本銀行法第十九条第一項に従いまして、金融政策を定めます
日本銀行の金融政策決定会合には、政府側から内閣府と財務省の代表が出席をしているところでございます。
○小沢(鋭)委員 先般も申し上げましたけれども、日本銀行の政策決定会合で政府から出ている
二人の人は、いわゆる決定権を持っていないんですね。採決権を持っていない。そして、さっきから話が出ているように、
日銀のこれだけ重要な、きのうは、ある意味では政策レジームを変える決定だったんですよ。
そうですね。政策レジームを変える決定の際に、政府と日銀がまともに話ができない。
景気をよくしなきゃいけないというのは、今、国民の願いでしょう、すべての願いでしょう。
そのときに、そのある意味では大きな柱である金融政策を政府は責任を持たない、
政府はそんなことでいいんですか。もう一回答弁してください。
○小沢(鋭)委員 その一つの例として、日本銀行はかつてよいデフレ論という話を言っておりました。
これは今、撤回されているんですか。
○小沢(鋭)委員 ゼロ金利政策は、九九年の二月ですか、今はっきり覚えておりませんが、資料を見ると。
そして、さっき谷口先生の質問でもありましたけれども、日銀がゼロ金利解除をしたのは二〇〇〇年の八月。
これは、政府が反対をする中でゼロ金利解除をしたんですよ。
○小沢(鋭)委員 二〇〇〇年のそういったITバブルの崩壊を初めとするいわゆるデフレ圧力を
だれしも予見できなかった、こういうお話でありましたが、福井総裁、それは違うと思いますね。
少なくても、我田引水で恐縮ですが、私は大変な危機感を持って当時、日銀の皆さんと議論をしました。
ここにいらっしゃる先生の中でもいらっしゃいますよね、そういう認識で議論をした人たちがいっぱいいますよ。
それにもかかわらず、日銀はやったんですよ。
それにもかかわらずやったんですよ、予見できなかったんではないんですよ。日銀が予見できなかった、
あるいは、わかっていたかもしれないけれども、目をそらした。【中略】
これは本当にじゃぶじゃぶ政策だったんですか。必要不可欠な政策だったんですか、じゃぶじゃぶ政策だったんですか、どっちですか。
○福井参考人 ただ、量的緩和政策というのは、金利メカニズムという重要な機能を犠牲にしながらの政策で
ございます。国民の皆様に別の面では大変な御負担をかけながらの政策でありました。
大変心痛む政策であったということは事実であります。
○小沢(鋭)委員 しかし、景気回復のために必要不可欠だったんじゃないですか。
そのことももう一回ちょっとお尋ねしたいと思います。国民の皆さんに大変な負担をかけた、
こういう話をしていますが、トータルにしたら、負担をかけたんですか、これでよかったんですか。
○小沢(鋭)委員 日銀OBから、いつ金利を上げるのか、こういう話が日銀に
しょっちゅう問い合わせが来ている、こういうような新聞報道があります。本当かどうかはわかりません。
そういう体質が問題なんですよ。必要なことは何でもやる。それは、福井総裁が就任のときに、
あるいはまた武藤さんが論文で書いたじゃないですか。必要な金融政策は徹底的にやると言ったじゃないですか。
だから、トータルに言って、これはよかったのかどうか、もう一回、端的に答えてください。
>>728 小沢鋭仁がんばってるなあ。民主党にあってリフレ政策のかすかな希望。
○小沢(鋭)委員 後ほど、最後に、インフレターゲットの話をして、いわゆるその条件の話
もしたいと思いますので、今はそれだけ、今の答弁でとどめさせていただきます。しかし、これも、
量的緩和解除のときにあれだけはっきりと三条件を示して市場にシグナルを送ったんですから、
ゼロ金利解除に関してもやはりシグナルをきちっと送るという話は、私は必要だと思いますよ。
それを一言申し上げておきたいと思います。
○小沢(鋭)委員 〇から二におさめるとか、期間を明示しておさめる、これは
インフレ目標の話にも入っていきますが、先ほどから福井総裁のお話を聞いていると、先ほど佐藤委員が言っていましたが、
要するに、日銀の裁量の幅を広げるという話が窮屈ではない、こういう話に聞こえるんですね。
それよりも、今大事なことは、まさに日銀の政策の透明性だ、先ほどの意見もそういう話だと思いますし、
そうして、その条件を明示することによって、例えばインフレ目標の話もそうなんですけれども、
マーケットにそれを示すことによって、先ほどは期待の収れんという言葉をお使いになりましたけれども、まさに期待
インフレ率をしっかりとそこのところに押し込んでいく、そのことが重要なんじゃないんですか。
○小沢(鋭)委員 その物価安定のいかりを本当に、先生、果たせるんですか。 いや、これはいいんですよ。
ここに、これがインフレ目標ですという話を明快にして、そして冒頭申し上げた、
日銀はこれを達成することに全力を挙げるんだ、結果責任、そのときは全員首を洗って、
とにかくやめるんだというくらいの、そのくらいの話だったらいいんですけれども、
審議委員の皆さんたちが合意をできたインフレ率という話でしょう。何でこれが、先生、いかりになるんですか、物価安定の。
何も日銀としてのコミットメントは認めないんでしょう、これは。
○小沢(鋭)委員 もう時間ですから、これで私もやめますが、大変生意気を申し上げて、
言葉が行き過ぎた点はおわびを申し上げながら、しかし同時に、
ずっと日銀が誤りを続けてきたことも事実ですよ。先ほど来申し上げてきたように、
ゼロ金利の解除もそうだし、よいデフレ論をずっと言い続けた。
福井総裁のそのグループは一生懸命されているかもしれない。結果もいい結果が出ている。
これは私もちゃんと認めているわけですよね。
ただ、この失われた十年、十五年、こういう話の中で、その失敗を、これは福井総裁も認められない、先ほど来。
でも、そこをしっかりと検証しなければこれからも同じような誤りが起こるんではないですか
と思うものだから、そしてそういう体質がやはり私はデモクラシーの国としておかしいと思うものだから、
マスコミも政府も、日銀に対して物を言うときは、何か隔靴掻痒のような形でなければ物が言えない。
金融政策を堂々と議論するのは当たり前のことじゃないですか。
そういう話が行われないことは物すごくおかしいということを最後に申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
---
>>731 そうですね〜。こういう(自民の山本幸三氏のような)金融政策に強い
リフレ派議員が増えれば民主支持者も増えるだろうに 惜しい