>>358、
>>359 紙幣の存在しない世の中になれば支払準備金が不要になるって言う仮定は考えられると思いますよ。
電子マネー(ICチップという技術を使った小額決済代替システム。一般的に現金には戻せない。)
ではなく、全ての決済が銀行振り込みでしか出来なくなった世の中を考えましょうか。
AさんとBさんが同一銀行の口座振込みを使って売買決済をすると、この銀行が持つ預金総額は変わりません。
現金預け金(紙幣が無くなったので日銀当座預金ですね)も変化しません。
帳簿上(メモリー上)の数字の移動(控除と加算)で売買が出来てしまうのが銀行業の醍醐味です。
ところが、AさんとBさんの口座が違う銀行の口座である場合は大きく違います。
この場合はAさんがBさんに銀行振込みで支払うと、Aさんの口座を持つ銀行がBさんの口座を持つ銀行に日銀当座預金口座を使って振込みをする羽目になります。
現実にはこういう決済を沢山まとまめて差額決済をするわけですが、A銀行が預金を集めようとしない銀行だとすると、他行への流出の方が圧倒的に多いでしょうから、
どんどん日銀当座預金残高が減ります。預金通貨と日銀当座預金の比を考えると、流出ばかり一方向に進むとシャレになりません。
毎日コール市場で大量の短期資金を調達し続けるわけで、自転車操業状態に陥りますよね。
故に紙幣が存在しない時代になっても、何とかして他行から自行に振込みや振替させ、預金残高を確保する努力は行なわれると推測します。
給与振り込み口座や大企業の口座を持っている銀行の方が有利であろうと思われます。
ところで、仮に銀行が一つになった場合は預金を集める努力は要らない道理になりますが、良く考えるとこの場合は必然的に集まって来ますねw
少し飛躍すると、いずれ決済システムは一つに統合されるという予感がします(多分、悪い人たちによって)。
公的か民間か分かりませんが唯一の機関があらゆる個人と法人の口座を持ち、この口座振込みによる決済以外は認めない、という時代がやって来るような気がします。
「銀行が自分独自の決済システムを使えない」=「信用創造が出来ない!」 なので、この機関がマネーサプライが完全に管理出来るようになります。
この世界でも従来の銀行は投資銀行に姿を変えて存続することが出来るでしょう。