盛岡市に住む80歳の夫と74歳の妻。岩手県社会保障推進協議会が市内に開いた相談窓口を訪れ、窮状を訴えた。
「2007年度の年金額が270万円なのに、天引きの保険料は最高額の年50万円。このままでは生活できない」
この夫婦の場合、2000万円の不動産収入があった06年度を基準に保険料が算定され、07年度の収入は7月以降に
ならないと保険料に反映されないという。
協議会が問い合わせた結果、盛岡市からは「あらためて保険料を通知し、過払い分を還付する」との回答を得た。だが、
協議会の村上和雄事務局長は「07年度の収入が判明するまで徴収すべきではない」と制度の欠陥が招いた事態に憤った。
保険料の負担増が家計を圧迫し、病院に行く回数を減らす「診療控え」も現実味を帯びる。
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080416t73041.htm