米ユナイテッド・キャピタル傘下のヘッジファンド、運用で損失
【ニューヨーク 3日 ロイター】 米投資顧問会社ユナイテッド・キャピタル・アセット・マネジメント(UCAM)は3日、
傘下のヘッジファンド「ホライゾン」グループの4ファンドについて、運用先のストラクチャード・ファイナンス市場が
不安定なことを理由に、顧客からの解約・返金請求の受け付けを一時停止したことを明らかにした。
ホライゾンには、6月に入って投資家から解約返金請求が相次いでいた。その中には、ファンドの運用資金の
約25%を投入した投資家も含まれているという。ただし、UCAMは声明で、ファンドを存続させる方針を示した。
解約・返金手続きを凍結したのは、ホライゾン・ファンド、ホライゾンABSファンド、ホライゾンABXファンド、
ホライゾンABSマスター・ファンドの4ファンド。3月末時点の運用資金は約6億1900万ドル。
GEアセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャーによると、4ファンドは債務担保証券(CD0)のような
市場流動性の低い証券化商品に投資していた。
ベアー・スターンズ<BSC.N>傘下の2つのヘッジファンドがサブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け
住宅融資)担保証券の運用に失敗して巨額の損失を出したことが発覚して以来、サブプライムモーゲージの
信用デリバティブのABX指数は過去最低を記録している。
ホライゾンはABX取引のポジションを手仕舞った際に損失をだした。声明は「シンセティック市場は非常に
ボラティリティが高く、今回ポジションをすべて手仕舞った」としている。
2007/07/04 9:33
http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2007-07-04T093340Z_01_NOOTR_RTRMDNC_0_JAPAN-267223-1.html